靴の手入れに興味が出てきてやり方を調べてみたら時間もかかりそうだし必要な道具もたくさんあって大変そう。
靴磨きはやった方がいいとは思うけどそんなに靴の手入れに時間をかけたくないし、完璧な仕上がりじゃなくても履いていて恥ずかしくない程度に手入れ出きれば充分。こう考えている方も多いのではないでしょうか?
SNSやネットで紹介されている手入れ方法は難しそう!
もっと簡単にできる手入れ方法はないの?
この記事では「たった1つの道具」と「家にある物」を使うだけでできる『3分の靴磨き』のやり方を紹介します。
- 3分で誰でもできる超簡単靴磨き
- 靴を快適に履くテクニック3選
- 本格的な靴磨きのやり方
画像を使ってシンプルに分かりやすく解説します。
非常に簡単な手入れですが、殆どの方は靴の手入れをしないのでこれをやっておくだけでも周りの方との差は歴然で革靴が長持ちするようになるので是非、チャレンジしてみて下さい。
後半では本格的な手入れ方法についても解説します。
簡単な手入れ方法をマスターしてステップアップしたい時の参考にして下さい。
靴磨きはどうして時間がかかる?
調べてみたら靴をちゃんと手入れしたら30分くらいかかりそうだよ!本当に3分でできるの?
なぜ靴磨きは30分以上もかかるのか靴磨きではどのような作業を行うのかを見ていきましょう。
靴磨きは大きく分けて3つの工程があります。
- 汚れ落とし
- 栄養補給
- 艶出し
それぞれの工程で色々なブラシやクリームなどのシューケアグッズを使い分けるので道具の数が多くなり、手入れに時間がかかってしまいます。
特に「鏡面磨き」を行うと30分以上手入れに時間がかかってしまいます。
30分以上時間をかけて手入れをした靴がこちらです。
ピカピカでカッコいいね!
でも、ここまで綺麗に仕上がらなくてもいいからもうちょっと簡単にできる手入れ方法はないの?
- もっと短時間で終わらせたい
- ぱっと見た時に恥ずかしくないくらいの仕上がりで充分
- できるだけ道具に予算をかけたくない
靴磨きが趣味でない限りこうした意見の方が多そうですね。
そんな方におすすめしたい道具がサフィールの「ユニバーサルレザーローション」です。
ユニバーサルレザーローションで手入れをした靴がこちらです。
手入れ前と手入れ後を比較した画像です。下の手入れ後の靴の方が全体的に綺麗な艶が出ている事がわかります。
ユニバーサルレザーローションだけでこんなに綺麗になっちゃうの!
ユニバーサルレザーローションの特徴を簡単にまとめると次の通り。
- 汚れ落とし・栄養補給・艶出しが同時にできる
- ローションで伸びが良く塗りやすい
- 靴以外の革製品に使えて汎用性が高い
特におすすめしたい点がユニバーサルレザーローション1つで「汚れ落とし」、「栄養補給」、「艶出し」をまとめて行う事が出来ることです。
リンスインシャンプーを使えばシャンプーとリンスを同時に出来るみたいなイメージだね!
3つの工程を1つにまとめる事が出来るので作業時間を劇的に短くする事ができます。
作業を細分化した方がより靴に合わせた柔軟な手入れができますが、簡単かつ短時間で仕上げたい場合はこちらがおすすめです。
鏡面磨きの様に厚塗りしたワックスを落とす事は難しいですが、普段手入れをしていない靴の汚れや古いクリームくらいなら落とせます。
家にある物でOK!「3分靴磨き」で使う道具
次に使用する道具を見ていきましょう。
- ユニバーサルレザーローション
- タオル
- 布
ユニバーサルレザーローション以外は家にある物で代用できます。
① ユニバーサルレザーローション
「汚れ落とし」、「栄養補給」、「艶出し」をまとめて行う事ができる乳化性のローションです。
革靴以外のスムースレザーを使用した革製品全般に使用する事ができます。ローションタイプで塗り広げやすいのでレザージャケットや革張りのソファーなどの手入れにも使えます。
使用する前に自分の靴が対応しているか確認後してから手入れをするようにしよう!
② タオル
使い古したタオルを使いましょう。タオルは表面に付着した塵や埃、汚れを拭き取る為に使用します。
馬毛ブラシとクリーナーのような働きをします。
布に汚れが吸着してしまうので捨ててもいい物を使用して下さい。
③ 布
着なくなったTシャツやハンカチなど。
ユニバーサルレザーローションを靴に塗り込む時や乾拭きの際に使用します。指に巻きつけやすい大きさにカットしておくと効率良く作業できます。
自分は8×50cmにカットして使っています。
3分靴磨きの手順
靴磨きの手順は次の通りです。
- タオルで靴を水拭き
- ユニバーサルレザーローションを塗る
- 乾拭き
① タオルで靴を水拭き
- タオルはきつく絞る
- 同じ場所を拭き続けない
タオルを水で濡らして靴の表面を水拭きしていきます。
全体を満遍なく拭いていきます。ここでのポイントは一定の場所を拭き続けないこと。
同じ場所を拭き続けてしまうと革に水が染み込んでしまい染みになってしまいます。
あくまでも目的は表面に付着した汚れを落とすこと。
軽く拭いて落ちなかった汚れは深追いせずにそのままにしておきます。
シュータンの付け根やコバとアッパーの間は汚れが溜まりやすいので入念に拭きましょう。
全体を満遍なく拭き上げたら完了です。
② ユニバーサルレザーローションを塗る
布を指に巻き付けてユニバーサルレザーローションをのせます。極力使う面を動かしたくないので磨いている最中にズレてしまわないようにしっかりと巻き付けます。
容器の中で成分が分離している可能性があるので、布にのせる前に容器をしっかり振って中身を混ぜあわせておきましょう。
一度にのせる量はコーヒー豆一粒分が目安だよ!
一度に大量に取りすぎると塗りムラの原因になったり、無駄になってしまいます。少量ずつ使用して足りなくなったら再度、少量補充するようにしましょう!
革の表面に付着した汚れを取る為にくるくる円を描くようにして磨きます。
ユニバーサルレザーローションは少量ですが溶剤が含まれています。
革への負担を避ける為に力の入れすぎには注意しましょう。
塗り込んでいくうちに使用面が汚れてきます。
汚れを拭き取った証拠だね!
この汚れた面を使い続けると、拭き取った汚れを全体に塗り広げる事になります。
補充するタイミングや別の部分を手入れする時に使用面をチェックしてみて汚れていたら適宜交換しましょう。
③ 乾拭き
最後に乾拭きで仕上げます。
使用面を交換して綺麗な面で全体を軽く拭いていきます。
ユニバーサルレザーローションに含まれている蝋分の効果で乾拭きをしているうちに徐々に艶が出てきます。
全体を乾拭きして触れてみてべた付きが無くなれば完了です。
本当に簡単にできた~!
最初は作業に慣れるまで少し時間がかかるかも知れませんが慣れてくれば両足で3分程度で手入れすることができます。
この手入れをどのくらいの頻度でやればいいの?
履く頻度や靴の使用状況によりますが毎月一回この手入れをやればOKです。
メンテナンスを行うタイミングについてはこだわりだすとキリがないので毎月1回手入れをする日を決めて置いて靴磨きを習慣づけしましょう。
靴の手入れするタイミングについては様々な意見があるので自分にあった方法を選んでください。
靴を快適に履き続ける3つのテクニック
この手入れだけちゃんとやっておけばいいんだね!
靴の手入れに関しては、今回紹介したお手入れ方法でOKです。
しかし、この手入れの他にもちょっとした手間を加える事でより快適に靴を履き続ける事ができます。
簡単にできるテクニックを3つ紹介します。
- デイリーケア
- シューツリーを入れる
- 靴のローテーション
① デイリーケア
名前の通り、毎日履いたあとに行うちょっとしたお手入れの事です。
デイリーケアでは主に次の手入れを行います。
- 馬毛ブラシでブラッシング
- 消臭スプレーで除菌
簡単に表面の汚れを落とすだけで、クリームやワックスなどの道具は一切使いません。
馬毛ブラシが無い場合は今回紹介したようにきつく絞ったタオルで水拭きすれば同じ効果が期待できます。
② シューツリーを入れる
2つ目におすすめしたいテクニックがシューツリーを入れることです。
シューツリーを入れておく事で、履いていない間も靴をピンと伸ばしてくれるので型崩れを防ぐ事ができます。
プラスチック製のものなら100均でも購入可能です!
シューツリーは靴を脱いでからすぐに入れるのではなく、一晩置いて靴内部の湿気を取り除いてから入れるようにしましょう!
もし、シューツリーが無い場合は丸めた新聞紙を入れておけば同様の効果が期待できます。
③ 靴をローテーションする
一足の靴を毎日履いて、ボロボロになったら新しい靴を購入するという方が多いです。
同じ靴を毎日履くってことは生乾きのシャツを毎日着るような事なんだね。
細菌が繁殖しやすい環境になり、悪臭の原因に繋がります。そうした靴トラブルを防ぐために靴を何足か用意して交互に履く事がおすすめです。
順番に履く靴を変えることで乾かす時間を作れます。
乾燥させる為には2日ほどかかると言われているので3足用意できれば安心ですね。
一度に3足も用意するのは大変だと思いますが、1足を履き潰す事を三回繰り返すよりも3足をローテーションで履き続ける方が靴を良い状態で履く事ができます。
初期投資こそ3足分の費用がかかりますが、長い目で考えると最初に3足揃えておいてローションをするのがおすすめです。
本格的な靴磨き
3分靴磨きになれてきたら本格的な靴磨きにチャレンジしてみましょう。
- 馬毛ブラシ
- 豚毛ブラシ
- 山羊毛ブラシ
- 靴クリーム
- ワックス
- 布 ※写真はネル生地(白)とシーチング(赤)
- 水
- クリーナー
- ソールクリーム ※レザーソールのみ
こうやってみると沢山の道具が必要なんだね!
まとめて道具を用意するのは大変なので、必要最低限の道具から揃えていきましょう。
この中で必須な道具が
①馬毛ブラシ
②豚毛ブラシ
④靴クリーム
⑧クリーナー
の4つです。布は家にある物を使えばOKです。
この4つがあれば最低限の手入れができるので、基本的な手入れを行い徐々にワックスや山羊毛ブラシを買い足していくようにして下さい。
- ソールの手入れ
- 馬毛ブラシでブラッシング
- クリーナーで汚れ落とし
- 靴クリームで栄養補給
- 豚毛ブラシでブラッシング
- 布で余分なクリームを拭き取る
- ワックスで鏡面に仕上げる
- 山羊毛ブラシでブラッシング
- 水研ぎ
最低限の汚れ落とし、栄養補給、艶出しについては②~⑥の工程で完了します。
より強い光沢を出したい場合は⑦以降の手入れを行いましょう。
より詳しい手入れ方法についてはこちらのブログで画像付きで詳しく紹介しておりますので是非、チェックしてみて下さい。
まとめ 3分靴磨きを続ける事で靴が見違えてくる!
今回は「1つの道具と家にある物でできる3分靴磨き」について紹介させて頂きました。
いきなり本格的な手入れを始めようとすると挫折してしまう事が多いので、まずはこの手入れからスタートしてみて下さい。
繰り返しになりますがこの手入れを行っておくだけでも、靴の持ちが劇的に変わってきます!
簡単なお手入れですが継続する事で靴を長く愛用できるようになります。是非、毎日の習慣に取り入れてみてはいかがでしょうか?
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