今回のブログでは「コロンブス」から販売されているBoot Blackの靴クリームについて紹介させて頂きます。
価格もお手頃で入手しやすいので「靴磨きをこれからチャレンジする」という方におすすめの靴クリームなのですが「通常ライン」と「シルバーライン」と2種類のラインナップに分かれているのでどちらを購入すればいいのか悩んでしまう方が多いのではないでしょうか?
自分も似たような見た目・価格設定だったので靴磨きを始めた頃はどちらを購入するべきか迷いました。
この記事をご覧いただければ以下の事が分かります。
- 通常ラインとシルバーラインの違い
- 実際に磨いた感想
- 初心者にはどちらがおすすめ?
是非、最後までご覧ください。
Boot Black 「通常ライン」と「シルバーライン」の違い


そもそもコロンブスってどんな会社なの?

コロンブスとはシューケアグッズの老舗企業です!
1919年に創業して100年以上の歴史を持つ日本一のシューケアメーカーで、シューケアグッズを購入する時に常に候補に挙がります。
そんな老舗メーカーが磨きのプロの意見を取り入れて作ったブランドが「Boot Black(ブートブラック)」です。
靴がその存在感を主張し始めた昨今、お客様一人一人のご要望を具体化し、オリジナルな靴を作り上げるために活動している当社”トップシャイニスト”の独自の判断基準を採用し、「磨きのプロ達」が創りあげた、それが”BootBlack”シリーズです。
出典 コロンブス

このブログでもおすすめしているアーティストパレットやツーフェイスプラスローションなんかもブートブラックの商品だよね!
靴磨き職人の方々も愛用されていてプロのお墨付きのブランドです。
名前も見た目も似ているので初めて見ると似た商品なので何が違うのか分かりづらくどちらを購入すればいいのか迷ってしまいます。


本当だ!見た目もほとんど一緒でどっちを買えばいいのか分からなくなっちゃう!
そもそも、シルバーラインとはどのようなブランドなのでしょうか?
シルバーラインは先ほど紹介したブートブラックの靴クリーム(※以後「通常ライン」)をベースに作業効率を向上させるために柔らかさ・伸びを追求してより扱いやすくしたラインナップの事です。

シミになりにくく失敗しづらい様に工夫されているそうですね。
販売員の方にお話しを伺ったところシルバーラインの方は塗りやすさを追求しているので靴磨きを始めたばかりの方におすすめで、通常ラインの方が艶や栄養補給の成分に拘って作っているのでシルバーラインと比較すると艶が出やすいとの事でした。
簡単にまとめるとこんな感じです。
- 通常ライン ・・・ 中・上級者向け
- シルバーライン ・・・ 初心者向け
後ほど詳しく紹介しますが両方のクリームを使って比較をしてみたところ仕上がりに大きな差はありませんでした。
それに加えて、シュークリームやワックス、ブラシやクリーナーなどがセットになっている初心者向けのスターターセットもほとんどのキットではシルバーラインの靴クリームではなく通常ラインの靴クリームが採用されています。
どちらのクリームも使いやすい物なので、お好きな方を購入すればOKだと思います。
次に商品ごとの特徴を見ていきましょう。
Boot Black 靴クリーム(通常ライン)
商品名 | Boot Black シュークリーム |
ブランド | コロンブス |
価格 + tax | ¥1,000 |
容量 ( ml) | 55g |
色 | 全38色 |
成分 | ろう ・ 油脂 ・ 有機溶剤 |
種類 | 乳化性 |
細かい成分に関しては企業秘密なので分かりませんが、ホホバオイルを配合したり保湿性を高める為にコラーゲンを使っていたりとかなりのこだわりが感じられます。

クリームの色のバリエーションは全38色もありこれだけの種類があれば自分の靴に合う色のクリームを見つける事が出来そうですね。
蓋やラベルが黒で統一されているので高級感があり、シルバーラインと間違える事はなさそうです。
Boot Black シルバーライン靴クリーム

商品名 | Boot Black シルバーライン |
ブランド | コロンブス |
価格 + tax | ¥800 |
容量 ( ml) | 55g |
色 | 全40色 |
成分 | ろう ・ 油脂 ・ 有機溶剤 |
種類 | 乳化性 |
こちらも細かい成分に関しては通常ライン同様で不明です。
価格に関しては通常ラインと比較すると同じ要領で200円安くなっているので、これから靴磨きを始める方にもより購入しやすい価格設定になっています。

この200円の差分、油脂や蝋分が少なくなっているのかな?と推測されます。
シルバーラインの名前の通り蓋の部分が銀色をしています。
2つのクリームを比較してみる

次に通常ラインとシルバーラインのクリームを比較してみます。
まず第一に感じた事がどちらも有機溶剤の臭いがキツイという事でした。
ブートブラック以外のブランドの靴クリームを何種類か所有していますが、この通常ラインとシルバーラインの2種類の臭いが断トツでキツいです。

自分はこの靴磨きを始めた頃、この靴クリームをリビングで使って靴を磨いていたのですが家族が嫌がっていました。
同じブートブラックのアーティストパレットはそこまで有機溶剤の臭いはしないので高級ラインのクリームを比べると有機溶剤が多いのだと思います。
2つのクリームを比べてみるとシルバーラインの方が若干ですが有機溶剤の臭いが強い様に感じました。
どちらのクリームに関しても指をのせるだけで指先にクリームが付着するので非常に取りやすいです。

クリームの固さに関してはシルバーラインの方が少し水っぽいような印象で通常ラインの方がクリームの固さがある印象です。
容器の大きさは全く同じでクリームの容量も共に55gで販売されています。
価格に関しては通常ラインが税込み1,100円に対して、シルバーラインは税込み880円なのでコスパだけで考えるとシルバーラインに軍配が上がります。

他のメーカーの靴クリームも大体1,000円くらいの価格設定だからシルバーラインのコスパがいかに高いかが分かるね!
通常ラインとシルバーラインの比較
次に実際に通常ラインのクリームとシルバーラインのクリームを塗ってみて仕上がりを比較してみたいと思います。
靴を磨く手順に関してはこちらのブログで詳しく解説しておりますので併せてチェックしてみて下さい。
自分のブログで紹介しているメンテナンスの手順とは少し異なりますが、コロンブスの公式ページでも磨き方が紹介されていましたのでチェックしてみて下さい。
実際に磨き比べてみました。
- 馬毛ブラシでブラッシング
- クリーナーで汚れ落とし
- 靴クリームを塗布
- 豚毛ブラシでブラッシング
- 布で乾拭き

右足を通常ライン、左足をシルバーラインのクリームを使用して磨きました。(今回はクリームの性能を確認する為なのでワックスは塗布しておりません)
先程、通常ラインは中・上級者向けでシルバーラインは初心者向けと紹介しましたがどちらも乳化性クリームなので伸びが良く塗り広げるのが非常に簡単だったのでそこまで気にする必要はないかと思いました。

どちらも塗りやすかったのですが、シルバーラインの方が少し水っぽく伸びが良くて塗りやすい印象でした。
仕上がりに関してはどちらもワックスを使ったようなギラっとした仕上がりではなく、ほんのりと靴全体に艶が乗るという印象でした。
自然な光沢を求める方やあまりギラっとさせたくない方ならこれでOKですが、強い光沢を求める場合はワックスを塗る必要がありそうです。

メーカーの説明だと、通常ラインの方が光沢が出やすいとの事でしたが自分が見る限り大きな違いは感じられませんでした。

使い込んでいけば多少の差は出る可能性はあるけどちょっと効率が悪いかなぁ。
クリームで光沢を求めるのなら乳化性のクリームではなくアーティストパレットやクレム1925といった油分の多い油性クリームを使う方がいいと感じました。
乳化性クリームと油性クリームの違いについてはこちらのブログをご覧ください。
乾拭きする時は通常ラインの方が多少、クリームのべた付きが指先にひっかかる気がしました。
ですが、磨き比べてみて少し違和感を感じる程度だったので普段使いなら全く気にならないレベルだと思うので、この点に関しても大きな違いはないと言えます。
乾拭きした後は直接指で触ってみましたがどちらの靴に関してもべた付きが残る事はありませんでした。
- どちらのクリームも塗りやすい
- 仕上がりに大きな違いはなし
- 若干、通常ラインの方がべた付きがある
結論を申し上げると、どちらのクリームを使って磨いても大きな違いは感じられませんでした。
靴磨き職人の方や道具に拘っている方からすると違いが分かるのかもしれませんが、自分の様にそこまで微妙な品質の差にこだわらないのであれば、どちらの靴クリームでも問題ないと思います。

同じメーカーから販売されていて、カラーバリエーションもほぼ一緒なので購入するならコスパの良いシルバーライン一択でいいというのが自分の結論です。
成分に関しては若干の違いはありますが、光沢か塗りやすさか重視しているポイントが違うだけで栄養補給に関してはどちらでも問題ないと考えています。
まとめ
- 「通常ライン」と「シルバーライン」の2種類がある
- 通常ラインは中・上級者向け、シルバーラインは初心者向け
- 仕上がりに大きな違いはない
- コスパなどを考えるとシルバーライン一択
自分の結論としてはシルバーライン一択という判断になりましたが、通常ラインのクリームも素晴らしい靴クリームなので是非、試してみて下さい。
今回のような比較検証を今後も実施していきますので気になった方はチェックしてみて下さい。
