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【革のダイヤモンド】コードバンってどんな革?特徴や基礎知識を解説

革靴に使われる素材の中で非常に高い人気を誇る『コードバン(Cordovan)』。

名前は聞いた事があるけど「実はどんな革なのかよく分からない」と、いう方も多いのではないでしょうか?
そこで、今回は革靴愛好家から人気の高いコードバンの特徴や基本的な知識を詳しく解説していきます。

トシ
トシ

図解を交えながら分かりやすく解説します。

コードバンは馬の革を利用した貴重な革

『コードバン』とは馬の臀部(でんぶ)の革を利用した素材の事です。

トシ
トシ

臀部とはお尻の部分を指します。

馬の皮=コードバンという訳ではなく、馬のお尻の皮の限られたごく一部分だけがコードバンの原皮となります。

コードバン1枚あたりの大きさは縦横30cm~50cmほどで、1頭から2枚しか取れない非常に貴重な素材。
他の素材にはない艶感や、高級感から「革のダイヤモンド」「革の宝石」と表現される事もあります。

トシ
トシ

コードバンの人気は高く、様々なレザーアイテムに使用されます。

革靴でコードバンを採用しているブランドと言えばAldenが有名だよね!

コードバンが使われる革製品
  • 革靴
  • 財布・キーケース
  • ランドセル など

取れる量も少なく、サイズも小さいことからソファーやジャケットのような大きい物に使われる事はほとんどありません。

コードバンの中で最も有名なものが「オイルコードバン」。
世界的に流通しているほとんどがオイルコードバンだと言われています。

地域によっては「シェルコードバン」って呼ばれているよ!

コードバンと他の革との違い

次にコードバンと他の革との違いについてまとめてみました。
コードバンの他に革靴で使用される事が多い素材は、次の3種類です。

  • 牛革
  • 豚革
  • 山羊革

これらの素材は靴の表面(銀面)から、裏面(床面)にかけて「表皮」「乳頭層」「網状層」の3層構造になっています。

一方で馬の皮は「網状層」の間にもう一層2mm程度の厚さの「コードバン層」と呼ばれる層があります。
他の層を削ってコードバン層のみを削り出したものがコードバンとして使用されます。

コードバンは農耕馬の皮を使用する事が多いのですが、どの個体にも必ずコードバン層があるとは限りません
またコードバン層を削り出すのには高い技術力が必要で、品質に関しても削り出してみなければ分からず傷がある場合には加工できない場合もあります。

採取できる量が少ないことと、希少性の高さから他の素材と比べてみると価格が高く設定されているので革靴の価格も高額になってしまいます。

宝物を採掘するような作業である事も、「革の宝石」と呼ばれている理由の1つだと言われています。

削り出されたコードバンは起毛素材のように毛羽立ちがあります。
そこから素材にオイルを浸透させて、強度と耐久性を高めつつ「グレージング」と呼ばれる革の表面に圧力をかける作業を行うで表面をコーティングしたような艶を出します。

トシ
トシ

全体をワックスで塗った様な綺麗な艶が出ます。

コードバンの特徴

コードバンの特徴は次の通り。

  • 傷に強い
  • 繊維の毛羽立ち
  • 水濡れに弱い

1つ目の特徴は『堅牢性の高さ』。
オイルを染み込ませて、グレージングによって表面を加工しているので牛革の3倍以上の強度を誇るとされています。

トシ
トシ

傷が入りにくく耐久性が高いです。

2つ目の特徴が『繊維の毛羽立ち』です。
コードバンの革靴は履き込んでいく内に、履きジワ部分が白くなってしまうという話を聞いた事はないでしょうか?

元々、コードバンは「コードバン層」を削り出しているので、ツルっとした見た目ではなく起毛素材のようにゴワゴワした柔らかい雰囲気の素材。

そんな皮をオイルに付けて表面に圧力をかけて無理やり平らに加工し、美しい見た目に仕上げています。

履き込んでいく内に寝かせていた起毛が起きてしまい、白くくすんでしまうという訳です。

トシ
トシ

特に屈折などダメージの多い「履きジワ」部分が毛羽立ってしまいます。

なのでレザースティックや、かっさ棒など固さのあるもので定期的に毛羽立ちを寝かせる必要があります。

かっさ棒

3つ目の特徴が「水濡れ」に弱いという事。
これはデメリットとして挙げられます。

革靴は全般的に水濡れには弱いのですが、コードバンはその中でも特に注意しなければなりません。
コードバンはコードバン層を露出させる為に、他の層を削り落としています。

・・・そういえば!

皮の内側の層になればなるほど水分を吸い取りやすく、シミになりやすいので他の靴以上に水濡れに気をつけなければなりません。

トシ
トシ

雨の日に履くのはNGと考えておきましょう!