【画像付き】ハイシャインベース&ハイシャインコートの使い方・注意点を徹底解説!
- 鏡面仕上げが上手くできない!
- ワックスを使い分けるってどういう事?
- 効率良く仕上げができる道具を教えてほしい!
靴の手入れが習慣になってくると靴のケアだけではなく見た目に関しても拘るようになり『鏡面磨き』にチャレンジされる方が多いです。
ただ、Youtubeやブログなどで紹介されている通りに手入れを行っても綺麗に仕上げられずに苦戦されている方も多いのではないでしょうか?
「固いワックスと柔らかいワックスを使い分けた方がいい」、「○○はおすすめ」など、効率よく鏡面磨きを行う為のワックス選びやテクニックについて紹介されていますがワックスの種類が多すぎてどれを選べばいいの分からなくなってしまいます。
自分も靴磨きを始めた当初はどのワックスがいいのか分からずに様々なワックスを購入してきました。
自分の様に「どんなワックスを買えばいいのか分からない」という方におすすめなのが『ハイシャインベース』と『ハイシャインコート』です。
自分がこれから靴磨きを始める方にワックスをおすすめする際、まず候補にあがるワックスです。
このブログをご覧いただければ次の内容をご理解頂けます。
- ハイシャインコートとハイシャインベースとは?
- おすすめする理由
- 手入れ手順 & 注意点
レビュー等を見てこの道具を使うようになってから「鏡面磨きが上手くいくようになった」、「短時間で仕上げが出来るようになった」という方が大勢いらっしゃいました。
この商品の魅力について分かりやすく紹介しますので是非、最後までご覧ください。
ハイシャインベース・ハイシャインコートとは?
『ハイシャインベース』と『ハイシャインコート』ってどんな道具なの?
『ハイシャインベース』と『ハイシャインコート』はシューケアグッズの老舗『コロンブス』が展開する人気のラインナップBoot Blackシリーズのワックスの事です。
ハイシャインベースが『下地用』、
ハイシャインコートが『仕上げ用』のワックスです。
ワックスとしては珍しく「下地用」と「仕上げ用」の2種類に分けて販売されています。
ハイシャインベース
商品名 | ハイシャインベース |
金額 | ¥1,000 + tax |
容量 | 50g |
成分 | ろう ・ 油脂 ・ 有機溶剤 |
カラー | 無色 |
種類 | 油性 |
商品名からも分かる様に鏡面仕上げの『下地』をつくるワックスです。
使用感としては柔らかいワックスに近く、指をのせるだけでも指先に付着してくれます。
ワックス自体の伸びがよくストレスなく塗り広げる事ができるので下地作りに適したワックスだと言えます。
ハイシャインベースのもうひとつの特徴が「乾燥の速さ」です!
他のワックスを使って下地を作る場合、塗った後に最低でも5分程乾燥させる時間を作るのですがハイシャインベースは約1~2分程で下地が固まってくれます。
左足にハイシャインベースを塗っている間に塗っておいた右足のハイシャインベースが乾燥して固まっているイメージです。
短時間で乾燥してくれるのでより短時間で作業を終わらせる事ができます。
ハイシャインコート
商品名 | ハイシャインコート |
金額 | ¥1,200 + tax |
容量 | 50g |
成分 | ろう ・ 有機溶剤 |
カラー | 無色 ・ 黒 ・ 茶 |
種類 | 乳化性 |
ハイシャインコートは『仕上げ用』のワックスです。
ハイシャインベースと比較すると価格がやや高めに設定されています。
成分は油脂が含まれていない為、より蝋分の構成率が高く鏡面仕上げに向いたワックスだという事が分かりますね。
カラーも「無色」・「黒」・「茶」の3色があってより仕上げを意識しているのが分かるね!
ハイシャインコートで注目したいポイントが仕上げ用のワックスでありながら『乳化性ワックス』というポイントです。
柔らかいワックスを乾燥させる事で仕上げに向いた固いワックスを作る方法についてこちらのブログで紹介させて頂きました。
ワックスを乾燥させる事で含まれている水分や有機溶剤を揮発させて蝋分の比率を高める為、仕上げに向いたワックスになります。
しかし、乳化性に分類されているのでラベルには記載されていませんが成分に「水分」が含まれている事になります。
下地用が「乳化性」で仕上げ用が「油性」ならなんとなく辻褄が合いそうなんですが。
この辺りにコロンブスの拘りが感じられますね!
ハイシャインコート&ベース おすすめする理由!
冒頭でも少し触れましたが、自分はこれから靴磨きを始めるという方にワックスをおススメする時にまず最初に候補に挙がるのが「ハイシャインコート」と「ハイシャインベース」の2つです。
この2つのワックスをおすすめする理由が「最初から『下地用』と『仕上げ用』の2種類に分けて販売されているから」です。
先程もワックスは「柔らかいワックス」と「固いワックス」の2種類を使い分ける事でより効率的に仕上げる事ができると紹介させて頂きました。
- 固いワックスだと塗り広げにくく下地作りに向かない
- 柔らかいワックスに含まれる有機溶剤が下地を溶かしてしまい仕上げに時間がかかる
図を使って簡単に解説します。
「ハイシャイン」と呼ばれるテクニックは靴の表面の見えない無数の細かい毛穴をワックスで埋める事で光を反射させて鏡の様な光沢を出す事です。
「鏡面仕上げ」って言われる事もあるよね!
下地作りをする際に固いワックスを使用すると塗り広げづらく、ワックスを均等に塗り広げる事が難しいです。
一方、仕上げの工程で柔らかいワックスを使用するとワックスを柔らかくする為に含まれている有機溶剤が下地を作っているワックスも一緒に動かしてしまうので仕上げに時間がかかってしまいます。
こうした理由で2種類のワックスを使い分けている方は大勢います。
ただ、靴磨きを始めたばかりの方の場合「どのワックスが固いワックスなのか?柔らかいワックスなのか?」という事がそもそも判断できません。
そもそも自分達が勝手に「固いワックス」と「柔らかいワックス」と呼んでいるだけなので、元々そのように分類されている訳ではありません。
慣れてくれば感触とか使用感で判断できかもしれないけど・・・
ワックスによっては「仕上げに向いている」などの説明書きがある場合がありますが、メーカーによって違いがあるのでラベルや説明欄等で判断できない場合が多いです。
商品ごとに使った方のレビューやブログをチェックして、どちらかのワックスか判断するのも面倒ですよね。
また、柔らかいワックスを乾燥させて固いワックスを自作する場合もどの程度の状態になればOKなのか判断するのが難しいという意見も目にします。
ハイシャインコートやハイシャインベースの場合は予め「仕上げ用」と「下地用」として分けて販売されているのでこの様な事はなく、このように販売されているワックスは殆どありません。
下地用と仕上げ用ってなってるから使う順番も分かるし、紹介する側としてもありがたい商品だよね!
ハイシャインベース&コートを使った手入れ手順
実際に「ハイシャインベース」と「ハイシャインコート」を使用した手入れ手順を紹介していきます。
コロンブスの公式チャンネルでもこの2つのワックスを使用した手入れ手順が紹介されてますので併せて参考にしてみて下さい。
今回の作業で使用する道具は次の4種類です。
- ハイシャインベース
- ハイシャインコート
- 水
- 布(ネル)
クリーナーやブラシを使用した「汚れ落とし」や靴クリームを使用した「栄養補給」を終わらせた後の「仕上げ」の工程から紹介させて頂きます。
汚れ落としや栄養補給の手順についてはこちらのブログで詳しく紹介しております。
- ハイシャインベースで下地作り
- 乾燥させる
- ハイシャインコートで仕上げ
- 水研ぎ
ハイシャインベースで下地作り
ハイシャインベースで鏡面磨きの下地を作りましょう。
ハイシャインベースを塗る場合は指で直接塗っても、布に取って塗り広げてもどちらでもOKです。
自分がやりやすい方法で下地作りをしましょう!
ハイシャインベースを塗る部分は下の画像の斜線部分です。
斜線部分は芯材が入っていたり、シワが入りづらい箇所なのでワックスが割れてしまう事がありません。
一方で赤く丸印をした履きジワの部分は歩行時にシワが入るので綺麗に仕上げてもワックスが割れてしまうので避けるようにしましょう。
乾燥させる
ハイシャインベースで下地を作ったらそのまま「仕上げ」の工程に移るのではなく一旦、時間を置いて乾燥させます。
時間を置く事でハイシャインベースが乾燥して、仕上げの時に剥がれにくくなるよ~。
時間は1分~2分程置けばOkです。
ハイシャインコートで仕上げ
ある程度時間をおいたらハイシャインコートで仕上げを行います。
指先に布を巻いてハイシャインコートを少量取ります。
1回に取る量はスマホをスクロールするくらいの強さでハイシャインコートの上を撫でて布に付いた量でOKです!
ハイシャインコートを靴に乗せすぎてしまうとリカバリーが大変になってしまうので少量ずつ取り、足りなくなったらその都度、補充するようにしましょう。
鏡面磨きを行う上で注意するポイントは次の通り。
- 使用するワックスと水の量は少量ずつ
- 足りなくなったらその都度、補充
- 力を入れず表面を撫でる様に磨く
鏡面磨きで失敗しない為の注意点はこちらのブログで詳しく紹介しておりますので併せてご覧ください。
水研ぎ
満足のいく光沢が出たら最後に『水研ぎ』で仕上げを行います。
水研ぎとは布を綺麗な面に交換して「水」のみを使用して仕上げるテクニックの事です。
ハイシャインコートが付着した面で磨き続けていたらいつまで経っても綺麗に仕上げる事ができません。
綺麗な面に交換して、水だけで優しく磨く事で表面に残った余分なワックスを落としてより透明感のある艶に仕上げる事ができます。
表面の油膜を取り除く事が出来たら完成です。
ハイシャインコート&ハイシャインベース Q&A
他のワックスと組み合わせても大丈夫?
ハイシャインコートやハイシャインベース以外のワックスと組み合わせて使用しても全く問題はありません。
ただし、合わせるワックスの特徴をある程度つかんでおかないと固いワックス同士を組み合わせてしまったりする場合があるので中~上級者向けの方法になります。
気に入ったワックスを元にそれに合ったワックスを探す作業も楽しいですよ!
ハイシャインベースを塗っていると白っぽい粒のようなものができる。
画像のように下地を作った部分に小さな斑点のようなものがいくつも浮き上がっているのがお分かり頂けると思います。
これは「毛穴に入りきらずに乾燥して固まってしまったワックス」で特に無色のワックスを使用して下地を作った時に見られます。
ハイシャインベースは乾燥するスピードが早いって言ってたから特にこうなりやすいのかな?
自分がハイシャインベースを使用する時には次の事を意識して使用しています。
- 普段以上に塗る量を少なくする
- 下地を2~3層と少な目にする
ハイシャインベース&ハイシャインコートの気になる部分2選
次にハイシャインベース、ハイシャインコートを実際に使用してみて気になったポイントを2つ紹介させて頂きます。
- ハイシャインベースの乾燥が速い
- カラーバリエーションが少ない
ハイシャインベースの乾燥が速い
メリットとして紹介させて頂きましたがハイシャインベースの乾燥が非常に早い点です。
作業効率が良くなるというメリットがある反面、あっと言う間に乾燥してしまうので下地を作っている間に固まってぽろぽろと剥がれてきてしまい白い空気の様な斑点が出来てしまいます。」
下地を厚塗りしたい場合にはちょっと不向きなワックスかもしれません。
ハイシャインベースはワックスを厚塗りして仕上げるというよりも、短時間である程度の艶を出すという感覚で使用するのがおすすめです。
カラーバリエーションが少ない
ハイシャインベース・ハイシャインコート共にカラーバリエーションが少ないです。
一般的な革靴用のワックスは10色以上展開されているのですが、この2つのワックスはカラーバリエーションが非常に少ないです。
商品名 | カラーバリエーション |
ハイシャインベース | 1色(無) |
ハイシャインコート | 3色(無色・黒・茶) |
サフィールノワール ビーズポリッシュ | 全13色 ※Amazon販売分 |
SHOE POLISH BBポリッシュ | 全11色 ※Amazon販売分 |
本当だ!他のワックスと比べるとカラーバリエーションの少なさが目立っちゃうね!
特に下地部分のハイシャインベースは色が無色(ニュートラル)のみ、ハイシャインコートは3色(無色・黒・茶)とバリエーションが少ないので物足りなく感じる方も多いと思います。
下地で色付きのワックスを使用すると仕上がった時の印象が大きく変わるので無色のみなのは少し物足りなさを感じます。
単純に艶を出すだけなら問題ないのですが、靴に合った色のワックスを使用したりアンティーク磨きをしてみたいと考えている人は検討する必要があります!
まとめ
今回は『コロンブス』の「ハイシャインベース」と「ハイシャインコート」について紹介させて頂きました。
最初から「下地用」と「仕上げ用」に分けられているので購入する時に間違える心配もなく、仕上がりの早さから時短になるので初心者の方から上級者の方までおすすめできるワックスです。
ハイシャインベースの定着も良いので「合皮」や「ガラスレザー」のような靴の手入れにもおすすめです!
他のワックスとは一線を画すワックスなので1つ持っておくと新しい発見があって面白いので試してみて下さい。
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