初めての紳士靴はコレ!メンズ革靴の選び方とおすすめブランドを解説
- 革靴を選ぶ時は何に気をつければいいの?
- 一足目に購入する靴で失敗したくない・・・
- おすすめのブランドがあったら教えてほしい
社会人になったら必要になるものが「革靴」です。
仕事ではもちろんのこと就職活動や、結婚式・葬儀といった冠婚葬祭。
プライベートや私服にも合わせる事ができる非常に汎用性の高いアイテムです。
一足は用意しておきたい靴と言えますね!
でも、いざ革靴を買いに紳士靴売り場に足を運んでみると、似たようなデザインの革靴が大量に並んでいてどれを選べばいいのか分からずに困ってしまった方も多いのではないでしょうか?
どれも同じに見えちゃうよね・・・
今回のブログでは『革靴の選び方』について紹介します。
- 革靴を選ぶ時のポイント
- おすすめのブランド
- 1足目に購入するべき革靴
1足目に選ぶべき革靴についても具体的に商品名を挙げて紹介します。
是非、最後までご覧ください。
革靴を購入する時に気をつける4つのポイント
革靴を購入する時に気をつけるべきポイントは挙げ出したらキリがありませんが、特に重要だと思うものを4つに絞りました。
この4つのポイントを意識して革靴を選ぶ事ができれば、購入した後に後悔することがなくなります。
①のデザインについて意識される方は多いと思いますが、その他の項目については特に意識せずに購入している方が多いのではないでしょうか?
自分も革靴に興味が無い時は見た目で判断して購入していました。
ですが他の項目も意識して購入するようになってから状況によって靴を使い分けたり、靴の値段に踊らされずに自分の目的に合った靴を選ぶ事が出来るようになりました。
- 冠婚葬祭で履いていく靴が欲しい
- 雨の日に履ける靴が欲しい
- 手入れが簡単な靴が欲しい
- 長く愛用できる靴が欲しい
などなど、靴を購入する目的は様々です。
靴の性能と購入した目的とのギャップが購入した後の後悔してしまう原因だと考えられます。
4つのポイントを抑えれば後悔する事は少なくなりそうだね!
使う場面やTPOを意識して革靴を選ぶ
靴を選ぶ時に4つのポイントの他にも『TPOを意識して革靴を選ぶ』ことが重要です。
「TPO」とは、Time(時間)、Place(場所)、Occasion(場面)の頭文字を取った略語の事です。
状況に合わせて言葉遣い、服装や行動をわきまえようという考え方の事をいいます。
靴は服装と同じように着用していく場所の雰囲気や、用途に合わせて使い分ける必要があります。
身近な場面だと次のようなイベントが挙げられるよ!
- 冠婚葬祭
- ビジネス
- リクルート(就職活動・面接)
- 披露宴・二次会
極論ですが冠婚葬祭の場に派手な靴を履いて行くと浮いてしまいますし、登山に行く時にビジネスシーン履く革靴で出かける方はいませんよね?
特に革靴は装飾や素材によって使える靴が限定されるので、意識して使い分けるようにしましょう!
職場の雰囲気や、周囲の人によっても変わるので明確な答えがないので難しいポイントですね。
次に靴選びで気をつける4つのポイントを掘り下げていきます。
STEP1. デザイン
革靴は靴紐の有無や装飾の有無、革の縫い合わせ方などによって見た目が大きく異なります。
このような靴ごとの見た目の違いの事を「デザイン」や「スタイル」と表現します。
靴にはベースとなる型がありますが、歴史が古く世界各地で独自の工夫が施されてきて細かい違いを挙げ出すとキリがないくらい数多くのデザインが誕生してきました。
靴に施された工夫には次のようなものがあります。
- 装飾の有無(穴飾り・金具の有無)
- 留め方の違い(靴紐・ストラップ・スリッポン)
- デザインの違い(短靴・ブーツ) など
元々は機能面を重視して施されていた装飾ですが、現在は見た目やデザイン性を重視して取り入れられているものも多いです。
また装飾がたくさん入っていたり金具が使われているデザインは、派手な印象を与えてしまうので厳粛な場での着用は控えるなど気をつけるようにしましょう。
穴飾りが入っている靴はよく見かけるよね!
でも、そんなに色々な靴があると自分が欲しい靴を探すのが大変そう・・・。
革靴は形や装飾によっておおまかにデザインごとに分類されています。
紳士靴に採用される事が多いのは次のデザインです。
誰もが一度は目にした事がある定番のデザインから、様々な装飾が施されたお洒落なデザインまで幅広い見た目の革靴が展開されています。
それぞれの革靴の特徴と使える場面を簡単にまとめてみました!
TPO | ストレートチップ | プレーントゥ | ウィングチップ | モンクストラップ | Uチップ | Vチップ | ローファー | サドルシューズ | チャッカブーツ | エラスティック | サイドゴアブーツ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
冠婚葬祭 | ※ | ||||||||||
仕事 | |||||||||||
リクルート | |||||||||||
披露宴・二次会 | |||||||||||
特徴 | 定番のデザイン 最もフォーマルな靴 | 定番のデザイン 装飾がほとんどなく すっきりとした見た目 | 装飾が多い お洒落なデザイン | 金具で留めるタイプの ストラップシューズ | ほどよいカジュアル感 仕事とプライベートの 両方で活躍 | Uチップよりドレッシー 仕事とプライベートの 両方で活躍 | スリッポンタイプの靴 装飾によって様々な デザインに分かれる | 靴紐部分に横たわる 革が特徴 コンビシューズが人気 | くるぶし上まである デザインが特徴 使える範囲が限定的 | スリッポンタイプの靴 デザインによっては どんな場面でも使える | ブーツ+スリッポン 着脱がしやすいので 使い勝手が〇 |
Rakuten Fashion | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
この中でおすすめしたいのが「ストレートチップ」と「プレーントゥ」です。
どちらも定番のデザインとされているので、幅広いシーンで使う事ができる非常に使い勝手の良いデザインです。
カラーはブラックがおすすめだよ!
使いどころが限られちゃうけどダークブラウンもいいよね!
デザインの好みで選ぶのも大事ですが「どうしてこのようなデザインになったのか?」、靴ごとの歴史を学ぶとより靴選びが楽しくなります。
STEP2. 素材
革靴に使われる革は大まかに次の4種類があります。
価格 | 取り扱い店舗 | 特徴 | |
一般革 | 普通 | 多い | 牛、豚などの家畜の革 |
エキゾチック レザー | 高い | 少ない | ワニ、トカゲ、ヘビなど 一般革以外の動物の革 |
加工革 | 安い | 普通 | 薬品や樹脂などを使って 加工した革 |
その他の革 | 安い | 多い | 布などを加工して 一般革に似せた素材 |
「一般革」は牛や豚などの家畜の革の事で、食用のお肉の副産物として流用された革の事を指します。
流通量が多く、革靴に使用される最も定番の素材だと言えます。
「エキゾチックレザー」は一般革以外の動物の皮の事でワニやトカゲ、ヘビなどの革が人気。
爬虫類特有の鱗や一般革との違いからお手入れが難しく、流通量も少ないので4つの素材の中では最も希少な素材と言えます。
その他にも一般革の表面を樹脂でコーティングしたり、薬品で加工したものが「加工革」。
スエード・ヌバックなどヤスリで革をけば立たせたものや、薬品や樹脂を使ってコーティングを施した素材などの事を指します。
一般革で使えない物を加工して販売するので、価格が抑えられているのもおすすめしたいポイントです。
天然の革ではありませんが、布地に合成樹脂を塗って見た目を一般革に似せたものが合成皮革(合皮)や人工皮革と呼ばれる「その他の革」。
最近の合皮を製造する技術の進歩は素晴らしく、ぱっと見ただけでは一般革と合皮の判断が難しくなりました。
安価で靴を作る事が出来るのでコスパを求める方におすすめしたい素材です。
紳士靴売り場で販売されている素材は「一般革」と、「その他の革」が多いです。
STEP3. 製法
『製法』とは足を覆う表面の革(アッパー)と靴底(ソール)をくっつける方法のことです。
製法が異なるとと同じ様な見た目の靴でも様々な面で違いが出てきます。
- 耐久性・耐水性
- 修理の可否
- 履き心地
- 見た目
見落としがちだけど、重要なポイントだよね!
紳士靴で採用される事が多い製法は次の5つです。
価格 | 取り扱い店舗 | 貼り付け方法 | |
ハンドソーンウェルテッド製法 | 高い | 少ない | 縫い合わせ |
グッドイヤーウェルテッド製法 | 普通 | 多い | 縫い合わせ |
マッケイ製法 | 安い | 普通 | 縫い合わせ |
ノルウィージャンウェルテッド製法 | 高い | 少ない | 縫い合わせ |
セメンテッド製法 | 安い | 多い | 接着剤 |
「ハンドソーンウェルテッド製法」は職人が1つ1つ手作りで縫い合わせる伝統的な方法で、高級紳士靴に採用される事が多い製法です。
「グッドイヤーウェルテッド製法」はハンドソーンウェルテッド製法の工程の一部を機械化、質と量を両立した製法です。
グッドイヤーウェルテッド製法は現代の紳士靴の定番と言える製法です。
「マッケイ製法」はイタリア靴で定番の製法で構造がシンプルで、履きやすさとスタイリッシュなデザインを兼ね備えています。
「ノルウィージャンウェルテッド製法」は堅牢な製法で登山靴など、過酷な環境で使われる靴に採用される事が多いです。
この中で唯一、接着剤を使用して貼り合わせる製法が「セメンテッド製法」。
基本的に修理する事ができないので履きつぶす前提ですが、他の製法と比べると非常に安価で購入できるのがポイントです。
量販店で数千円で購入できる靴のほとんどが、この「セメンテッド製法」で作られた靴だよ!
靴に興味がある人でないと靴を見て製法を判断するのは難しいので、店員さんに確認して選ぶようにしましょう。
STEP4. 靴底(ソール)
製法と同様についつい見落としてしまいがちですが、同じくらい重要なものが『靴底(ソール)』の素材です。
地面に直接接するパーツなので、靴選びで重要なポイントの1つです!
ソールの種類が変わるとどのような違いが出てくるのでしょうか?
簡単にまとめてみました。
- 滑りやすさ
- 着地した時の感触
- 耐水性
- 手入れの有無
車で言うとタイヤみたいなものなんだ!
滑りやすいかどうかは特に気になるポイントだよね!
革靴に採用される事が多いソールは次の3つが挙げられます。
「レザーソール」は厚手の革を使用したソールの事で、履き込むほどに徐々に柔らかくなり紳士靴の定番とされています。
「ラバーソール」はゴムを靴底に採用したソールです。
グリップ力が高いので滑りにくいうえに水にも強く、レザーソールと比べて価格も安いので非常に人気のあるソールです。
ラバーソールは素材やソールの溝の形によって「合成ゴムソール」や「スタッテッドソール」、「ラグソール」など様々なバリエーションがあります。
現在の紳士靴で使われる事が多いのは「レザーソール」と、「合成ゴムソール」の2種類です。
「スポンジソール」はクッション性に優れていて、履いていて疲れにくいのが特徴のソールです。
スニーカーに採用される事が多いので、紳士靴に採用される事はほとんどありません。
おすすめの革靴ブランド 3選
抑えるべきポイントは分かったけど、革靴って色々なブランドがあるよね?
革靴を販売するブランドは非常に数が多く、どのブランドから革靴を選べばいいのか分からなくなってしまいますよね。
そこで初めて革靴を購入する際におすすめする革靴ブランドを3つに絞って紹介します。
REGAL (リーガル)
「REGAL(リーガル)」は日本製靴株式会社とアメリカのブラウン社によって1961年に発足したブランド。
全国に100を超すREGALの専門店があります。
定番の「REGAL」シリーズから歩く事に特化した「Regal Walker」や、高級ラインにあたる「SHETLANDFOX」。
九分仕立てによるオーダーシューズに対応した「REGAL TOKYO」など数多くのブランドが展開され、靴を購入される方のニーズに応じて幅広く対応してくれます。
革靴に興味はないけど「REGAL」は知ってるって人も多いよね!
品揃えも豊富なのできっと自分の希望に合う一足が見つかります。
店舗数も多いので実際に目で見て、足を通してから購入できるのも大きな魅力の1つです。
SCOTCH GRAIN (スコッチグレイン)
『SCOTCH GRAIN (スコッチグレイン)』は1964年に創業した「ヒロカワ製靴」が、1978年に立ち上げた国内の革靴ブランドです。
スコッチグレインの靴は全てがグッドイヤーウェルテッド製法で作られており、高い品質と堅牢性を併せ持つ革靴がリーズナブルな価格で販売されています。
定番のデザインの靴はもちろんのこと、革新的なデザインの靴まで幅広く販売されています!
グッドイヤーウェルテッド製法で作られた靴はきちんと手入れをすれば10年以上履き続けれる事ができるので、革靴を長く履き続けたいとお考えの方にはおすすめのブランドです。
こだわりの製法を低コストで!
Raymar (レイマー)
『Raymar (レイマー)』は静岡県焼津市(やいづ)の(有)サンレイが2014年より展開する革靴のブランド。
レイマーのこだわりは【価格を抑えようとも品質は落とさない】という事。
革靴を販売しているYahoo!ショッピングでのレビューでは、1,000件以上の評価で総合評価4.96を獲得しています。
リーガルやスコッチグレインと比べると知名度は劣りますが、靴好きの中では知らない人はいないと断言できるほど素晴らしいブランドです。
レイマーの魅力は品質もさることながら圧倒的なコストパフォーマンスの良さ。
グッドイヤーウェルテッド製法で作られた革靴が2万円以下で購入する事ができたり、10万円を超える高級紳士靴に採用されるハンドソーンウェルテッド製法で作られた靴を4万円程で販売されています。
実店舗での販売はありませんが、「アシーレ」というフィッティングツールを使う事で着用感を確認する事ができます。
ネット通販でのみの販売になりますが「質だけでなくコスパにもこだわりたい」と、いう方におすすめのブランドです。
1000件以上のレビューで総合評価「4.96」!
最初の1足に購入する革靴はコレ!
初めて革靴を買う時にこれを買っておくのがおすすめ!ってものはないの?
初めての購入する革靴は次の条件を満たしたの革靴がおすすめです。
- (靴のデザイン)ストレートチップ
- (靴のデザイン)内羽根式の紐靴
- (靴の素材) 牛革または合皮
- (靴の色) 黒色
この条件を満たす靴が最もフォーマルな靴と言われていて、どんな場面でも履いていくことが出来るので、1足目に購入する革靴におすすめしたいデザイン。
「ストレートチップ」の靴はどこの靴屋にも必ず置いてあるデザインなので、一度は目にした事があると思います。
『内羽根式』とは靴紐の結び目部分が大きく開かないデザインの事。
反対に『外羽根式』というデザインもあります。
素材は「牛革」と「合皮」が取り扱い数が多く購入しやすいのでおすすめです。
見た目に関しては大きな違いはありませんが耐久性に違いがあるので長く履き続けたいのなら「牛革」、コスパを重視するなら「合皮」と割り切りましょう。
このデザインの靴は無くて困る事はありますが、もっていて困る事はありません!
具体的におすすめしたい商品がREGALの811R ALです。
REGALは紳士靴としての知名度が高く、店舗数が多いので実際にお店に足を運んで試着できるのが大きな魅力です。
811R ALはこのブログで紹介している4つの条件をすべて満たしているので、最初の1足にぴったりの革靴です。
社会人になったら必ず押さえておきたい&1足目に購入しておきたいデザインの靴ですね。
まとめ 革靴を選ぶ時は4つのポイントを意識する
今回は紳士靴の選び方について紹介させて頂きました。
靴を選ぶ際に重要なポイントは次の4点です。
それぞれの特徴を抑えておくだけでも靴選びの際に自分の目的に合った靴を選べるようになるので靴選びが楽しくなります。
初めての靴選びの参考になれば幸いです!
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