靴磨き

【革靴のおすすめブランド】歴史&特徴を靴磨き歴7年の私が徹底解説!

アイキャッチ画像革靴ブランド
  • 革靴ってどんなブランドがあるの?
  • ブランドごとにどんな特徴があるの?
  • おすすめのブランドの靴がおすすめなのか知りたい!

就職活動や社会に出たら必要になる革靴。
ですが革靴を扱うブランドは歴史が長く人気があるものから、知名度の低いものまで世界中で数多くのブランドの革靴が販売されています。

革靴を購入する為に紳士靴売り場に足を運んでみたものの、どのブランドの革靴を買えばいいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか?

高い買い物だからなるべく失敗したくないよ。

そんな方の為に数ある紳士靴ブランドの中から、「このブランドの革靴を購入しておけば間違いない」というブランドを絞って紹介させていただきます。

今回、紹介するブランドを選定する為に、沖縄から革靴の情報を発信し続けるインスタグラマーKotetsu.Okinawaさんの投稿を参考にさせていただきました。

トシ
トシ

革靴好きの方に聞いたリアルな感想なので、非常に信頼できるアンケート結果です!

今回はこちらの投稿で紹介されているブランドに加えて、自分がこれから革靴の購入を検討されている方におすすめしたいブランドを紹介します。

このブログで分かること
  • おすすめの革靴ブランド16選
  • ブランドごとの歴史・特徴
  • 価格帯

誰もが知る高級紳士靴ブランドから、お手頃な価格設定で始めて革靴を購入する方でも手を出せるブランドまで幅広く紹介します。

自分の好みや予算に合わせて、革靴選ぶ時の参考にしてみてください。

トシ
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私が特におすすめしたいブランドは『REGAL』です。

REGALは店舗数の多さ、用途や価格別に展開される15のブランド、サイズ展開の豊富さからこのブランドを選んでおけば間違いないと断言できるブランドです。
革靴は身につける物の中でも特にサイズ感がシビアなアイテムなので、実際に足を運んで試着できるのは大きなメリット。

今回紹介するブランドの中で迷ってしまった場合は、REGALを第一候補に検討して見てください。

トシ

おすすめの革靴ブランド16選

整頓して並んでいる色違いの革靴
トシ
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おすすめのブランドは次の通りです。

これでもかなりの量があるね!

それぞれの特徴を表にまとめてみました。

ブランド

生産国日本日本日本日本日本アメリカイギリスイギリスイギリスイギリスイギリスイギリスフランスフランススペインインドネシア
価格帯2万〜2万〜5万~2万~2万〜11万~18万~10万~9.5万~10万~6万~7万~7万~10万~5万~3万~
特徴豊富なラインナップ低価格
こだわりの製法
低価格
こだわりの製法
低価格
こだわりの製法
低価格
こだわりの製法
コードバン
豊富な木型
最高品質の革靴最高品質の革靴堅牢な造り最高品質の革靴最高品質の革靴最高品質の革靴堅牢な造り最高品質の革靴豊富なラインナップ低価格
こだわりの製法
HP詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る

海外の有名なブランドはやっぱり高額な革靴が多いんだね!

海外で人気のあるブランドは歴史が長く、最高品質の素材と熟練の職人によって製造されるので高価格帯の革靴が多いです。
一方の国内で人気のあるブランドは高品質ながら、価格を2万円から5万円程度に抑えたブランドが人気であることがわかりました。

トシ
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それぞれのブランドを深堀りしていきましょう!

REGAL(リーガル)

出典:REGAL

REGALは日本の革靴ブランド。
革靴には興味がないけどREGALは聞いた事があるという方も多いのではないでしょうか?

REGALは(株)リーガルコーポレーションが展開するブランドで、1990年までは日本製靴株式会社という社名でした。

現在はREGALの他にも「Regal Waker」、「SHETLANDFOX」、「KENFORD」など15個のブランドを展開しています。

トシ
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イタリアの有名ブランド「Santoni」を展開することで話題になりましたね!

日本製靴(株)が創業を開始したのは1902年。
「桜組」、「東京製皮」、「大倉組」、「福島合名」の4つの会社の製靴部が合同し、現在の東京都中央区銀座に立ち上げたのが始まりでした。

第二次世界大戦敗戦までは軍人用の靴の製造に力を入れてきましたが、敗戦後は民間向けの靴づくりに舵を切ります。
戦前から主流だったグッドイヤーウェルト製法を採用した、紳士靴の生産に力を入れていきます。

革靴の製法グッドイヤーウェルテッド製法の図解
グッドイヤーウェルト製法とは?

修理が可能で堅牢な作りなので、紳士靴に採用される事が多い製法。
「リブテープ」と呼ばれるパーツを中底の端の部分に追加する事で、機械での大量生産が可能に。

> 革靴の製法についてまとめたブログはこちら

1961年11月 アメリカのブラウン社(現 クラレス社)とリーガル・シューに係る技術導入契約を締結し、「リーガル」ブランドの紳士靴の製造と販売を開始。
ラストを日本人の足に合わせて調整し、国内に展開していきます。

この辺りからREGALのブランドが始まったんだね!

1970年に東京駅八重洲口に直営店「リーガルシューズ」1号店をオープン。
1972年にはリーガルブランドの婦人靴を生産と販売を始め、1974年に修理専門店「リーガルシューバー」をオープン。
1980年代に入るとブランド展開にも力を入れ82年には「シェットランドフォックス」、86年には「ケンフォード」など今でも人気のあるブランドが続々と誕生していきました。

トシ
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シェットランドフォックスは、リーガルコーポレーションの中でも最上位ブランドです。

1990年にブラウン社よりリーガルブランドの商標権を取得して、社名を現在の「リーガルコーポレーション」に変更しました。
2002年にロゴを現在のデザインに変更し東京・銀座にフラッグシップショップ「REGAL TOKYO」、2006年に香港に直営店をオープンするなどグローバルに活躍の場を広げていきます。

REGALの特徴は『知名度の高さ』と、『店舗数の多さ』。
冒頭でも触れた通り、革靴に興味がなくてもREGALは聞いた事があるというくらい広く知れ渡っているブランドです。

それだけ生活の中に浸透しってだけで、ブランドの魅力が分かるね!

店舗数の多さも圧倒的で、全国に100を超える直営店を展開しています。
直営店でないですがREGALの革靴を扱っている店舗を含めると、その数はかなりの数に上ります。

トシ
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靴選びに迷った時には、REGALを選んでおけば間違いないと断言できますね!

多いのは店舗数だけでなく、靴の種類やサイズに関しても同様です。

サイズは23cmから30cmまで幅広く、足幅もEから4Eまでどんな方の足にも対応できるサイズが展開されています。
ラインナップも豊富で基本的なデザインはもちろんのこと、他の革靴ブランドでは取り扱われていないことも多いサドルシューズやデッキシューズなどのカジュアルデザインの靴も販売されています。
靴の価格も選び抜かれた素材を使った高級紳士靴から、実用性を重視したお手頃な商品まで目的に合わせて選ぶことができます。

ブランドごとある程度価格帯が決まってるから、選ぶ時に迷わなくて済むね!

革靴は身に着けるモノの中で特にサイズ感が重要視されるアイテムです。
サイズ展開が多くどんな人にも知られている知名度、実際に店舗に足を運んで試着出来るという点でREGALは日本人にとって最適解の1つだと言えるブランドです。

REGALの革靴はこちら

SCOTCH GRAIN(スコッチグレイン)

出典:SCOTCH GRAIN

SCOTCH GRAINは国産の革靴ブランドです。

1964年より創業した「ヒロカワ製靴」は、有名ファッションブランドのOEM生産を手掛けていました。

OEM生産とは?

「Original Equipment Manufacturing」の略。他社のブランドの商品の製造を請け負うことをいいます。

そこで培ったノウハウを活かし1978年より販売を開始したオリジナルブランドがSCOTCH GRAINです。

東京の墨田区の工房で一貫生産を続けており、伝統的な技法を守りながら新しい試みを取り入れ続けています。
長年日本の足元を支えているということもあり、日本人の足形を熟知していて日本人に合った革靴を製造しています。

SCOTCH GRAINといえば「グッドイヤーウェルテッド製法」だよね!

グッドイヤーウェルテッド製法の革靴は丈夫で靴底の修理も可能なので、長く愛用することができます。
良質な紳士靴の目安とされるグッドイヤーウェルテッド製法を採用しているところからも、SCOTCH GRAINの靴の製造に対する熱意を感じられます。

サイズ展開も豊富で23.5cm~27.0cmまで0.5cm刻みで展開されており、ワイズについてもE~4Eまであるので足幅が広い方も安心です。

トシ
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価格設定も良心的で3万円程から購入する事ができます。

初めて靴を購入する人には嬉しい価格設定だね!

お手頃な価格設定ですが、使用する素材には強い拘りがあります。
世界各地のタンナーから厳選した素材を集めていて、アッパーの素にはヨーロッパから水性染料で仕上げたカーフ、ライニングにはバングラデシュから染色していないヌメ革。
中底・本底にはイタリアからタンニン鞣しと耐久性の高い革を輸入しています。

トシ
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コスパと革靴の質の両方を求める方におすすめしたいブランドです。

SCOTCH GRAINの革靴をチェック♪

Oriental(オリエンタル)

出典:oriental

Orientalとは1957年に奈良県に誕生した「オリエンタルシューズ」の派生ブランド。

元々は東洋製靴株式会社という社名で創業しましたが、1964年に社名をオリエンタルシューズに変更。


イタリアやフランスなどの革靴ブランドと提携しながら「グッドイヤーウェルト製法」や「マッケイ製法」の靴を手掛けてきました。

革靴の製法マッケイ製法の図解
マッケイ製法とは?

マッケイ製法とはインソールからアウトソールまで1本の縫い糸で縫い合わせる方法。イタリアの靴に多い製法で靴が柔らかく、軽さが特徴とされています。

> 革靴の製法についてまとめたブログはこちら

2016年より現代の日本人に合わせて、木型やマテリアル・フィッティングを見直した『Oriental』をスタート。
価格帯は低価格の靴は4万円ほどから、上級ラインは10万円を以上するものまで幅広いニーズに対応しています。

革靴の製法・素材どれをとっても日本の既製靴としては最高峰のブランドです。

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パターンオーダーも可能なので、自分好みの靴を作る事もできます!

Orientalはネットショップでの販売はしておりません。
気になる方は公式HPからチェックして下さい。

三陽山長(さんようやまちょう)

出典:三陽山長

三陽山長は2001年に誕生した国産ブランド。

靴メーカー「山長印靴本舗」が2000年に創業を開始したのち、1年に三陽商会が商標を取得し、三陽山長としてスタートを切ります。

三陽山長が創業当初からかかげるブランドコンセプトは「品質本位」。
“ニッポン靴の最高峰”を具現化するために、「技・粋・匠」の理念を掲げています。

グッドイヤーウェルテッド製法やボロネーゼ製法など、高い技術が必要な製法を採用。
コバの一部分を削ることで、他のブランドの靴にはない表情を表現する「ヤハズ仕上げ」などの「」。
日本人の足を理解した日本のブランドだからこそなせる、三陽山長を購入した人をカッコよく見せる「」な計らい。
海外のブランドと比較すると歴史こそ浅いものの、高い技術と知識を兼ね備えた「」(職人)による高品質な靴。

この3つが合わさることで三陽山長の魅力が溢れる靴が出来上がるんだね!

初代のR201を元に改良したR2010を始め、2017年に追加されたM3011、R2017などこれまで10個のラストが発表されています。

靴のネーミングもストレートチップの「友二郎」のように三文字の漢字でつけられていて、日本らしさが表現されています。

トシ
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商品のネーミングである程度、革靴のデザインを判断することができます。

出典:三陽山長
  • 『友』ストレートチップ
  • 『源』モンクストラップ
  • 『勘』Uチップ
  • 『弥』ローファー
  • 『長』ブーツ

ちなみにラストに関しても、商品名から判断可能です。

  • 『二郎』R201、R202、R2010、R2013、R3010、R2017
  • 『太郎』R305、M3011
  • 『之介』R303、R309

コンセプトの通り、派手さよりも質を重視する方におすすめのブランドです!

三陽山長の革靴をチェック♪

Raymar(レイマー)

出典:raymar

Raymarは静岡県焼津市に誕生した国産ブランド。
Raymarを販売する(有)サンレイは元々他のアパレルブランドの革靴を製造するOEM生産を行う企業でした。

(有)サンレイが2014年より立ち上げたメンズ向けオリジナルブランドのRaymarでした。

品質の良さとコストパフォーマンスの良さから徐々に認知されるようになり、現在では革靴好きなら知らない人はいないと言われているほど。

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Raymarの革靴の価格を低価格に抑えられているのは、徹底した企業努力が挙げられます。

店舗での販売や卸売りは行わずに、ヤフーショッピングのみで販売。革靴も中国の工場から出荷し検品を行ったのちに直接購入者に届けられるので余分なコストがカットされています。

他のブランドのように広告や宣伝にかける予算を削り、梱包材にもブランドロゴを刻印したり冊子を削るなどコスト管理を徹底。
試着によって履きジワが入ってしまったり、サイズ違いの返品を減らす為に「アシーレ」というフィッティングツールを開発。

出典:raymar

これにより返品にかかるコストや、商品の廃棄にかかるコストを大幅に抑えています。

こうした企業努力によってRaymarの革靴はグッドイヤーウェルテッド製法の革靴を2万円前後から、10万円を超えることも珍しくない『ハンドソーンウェルテッド製法』の靴も4万円ほどで購入することができます。

革靴の製法ハンドソーンウェルテッド製法の図解
ハンドソーンウェルテッド製法

中底に切り込みを入れて、中底を加工して縫い合わせるので余分なパーツを使っていない製法。ウェルト製法の特徴である堅牢な作りでありながら足馴染みが良く返りが良く履き心地の良さを兼ね備えています。

> 革靴の製法についてまとめたブログはこちら

革靴の素材も他の有名ブランドと遜色のない、又は同じ素材を使用して作られています。
大手ブランドが血筋や小傷か入っていて購入を避ける革を安く仕入れて、土踏まずや靴の内側にくるように縫い合わせるなど工夫することで高い品質の素材を使いながら価格を抑えています。

確かに側面だったら目立たないし、気にならないよね!

いい物=高額というイメージの強い革靴ですが、その常識を覆すのがRaymarです。

トシ
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ブランドが誕生してから歴史は浅いですが、今後も目が離せないブランドの1つです。

Raymarの革靴はYahooショッピングのみで販売されています。

Raymar
created by Rinker
Raymarの革靴をチェック♪

Alden(オールデン)

出典:Alden

Aldenは、アメリカを代表する伝統的な手作りの靴で知られる高級靴ブランドです。Aldenと言えば『コードバン』と言われる事がある程、コードバンにこだわりを持っているブランドです。

1884年にマサチューセッツ州のミドルボロウで、チャールズ・H・オールデン氏似よって創業。

1884年にマサチューセッツ州のミドルボロウで、チャールズ・H・オールデン氏似よって創業。
開業当初はカスタムメイドの紳士靴やブーツの製作をメインに行っており、既製靴の販売は行っていませんでした。

Aldenと言えば既製靴のイメージだったからびっくりだね!

その後オールデン氏が引退し、ターロウ家が経営権を握り現在に至ります。
1948年に製造したタッセルローファーをきっかけで世界中に認知されるブランドに成長。ノースアビントン、ブロックトンと工場の場所を移し、1970年に創業の地ミドルボロウに工場を戻します。

伝統的な製法によって作られる革靴に魅了される革靴愛好家は多く、一度にAldenを手にしてしまうと他のブランドの靴に戻れなくなると言われるほど。
その理由の一つが履き心地の良さ

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Aldenはオーソベティックシューズの木型造りに着手します。

オーソベディックシューズ(Orthopedic shoes)と呼ばれる足に悩みを抱える方の治療や、運動の補助を目的とした医療用矯正靴。

この靴にAldenが開発した木型モディファイドラストが採用されています。

モディファイドラストは土踏まずをグッと持ち上げるようなアーチ型の構造が特徴的で、土踏まずが高い人のために作られたものでした。
しかし足に吸い付くようなフィット感から、矯正を目的とする人以外の方からも人気がでました。

土踏まずが絞られていますがつま先部分の構造はゆとりがあるので、足幅が広い方にも履きやすいです。

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Aldenと切っても切れないのがホーウィン社の存在です。

ホーウィン社とは?

ホーウィン社とはアメリカのシカゴで創業したタンナーの事。
1905年に創業してから100年以上に渡り手作業で鞣す伝統的な手法を守り抜いてきました。同社の代表的な革には『シェルコードバン』と『クロムエクセルレザー』が挙げられます。

> コードバンについて詳しくまとめた記事はこちら

「革の宝石」や「革のダイアモンド」と呼ばれる、馬の臀部の革「コードバン」を使用するAldenの革靴には、高い技術で鞣された革が必要でした。

ホーウィン社がAldenの革の受注を行っていたのですが、以前コードバンの需要が落ち込んでしまった時期があり経営が危ぶまれていたそうです。
そんな時にAldenがホーウィン社に対して2年分のコードバンの発注をかけたことにより、ホーウィン社は経営を立て直し現在に至ります。

持ちつ持たれつの関係だったんだね!

Aldenはコードバンの他にもレザー、スエードなども最高級の素材を使用して作られていて、履き心地、耐久性にも優れています。

作りがしっかりしていて飽きのこない、何年も履ける靴を求める男性に人気のブランドです。

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オールデンは靴だけでなく、ベルト、財布、バッグなど、さまざまな革製品も製造しているのでチェックしてみて下さい。

Aldenの革靴をチェック♪

John Lobb(ジョンロブ)

出典:JOHN LOBB

John Lobbはイギリスのブランド。「キング・オブ・シューズ」と表現されることもあり、ロイヤルワラント(英国王室御用達)を授けられています。

創業者のジョン・ロブ氏はロンドンで靴作りを学び、移住したオーストラリアにて金鉱で働く採掘者向けの靴を作り成功し、1849年に自分の名前の会社を設立します。

1858年に靴作りを始め、1862年に万国博覧会で金賞を受賞。翌1863年には皇太子の公認靴職人に任命されました。

ジョン・ロブ氏は1866年にジロンドンのリージェントストリートに、記念すべき1号店をオープンさせます。

John Lobbのビスポークシューズの技術力・品質の良さは、世界最高峰だと上流階級の貴族や財政界の有名な人達の間で瞬く間に広がり顧客を増やしていきます。

1880年にはセント・ジェームズ・ストリートに支店をオープン。
創業者の息子のウィリアム・ロブ氏が1902年にパリに支店をオープンさせ、徐々に規模を拡大していきます。

順調に革靴ブランドとしての地位を確立していたJohn Lobbですが、既製品は作らず手間とコストのかかるビスポークシューズ(オーダーシューズ)に拘り続けた結果、徐々に経営が悪化。1976年には、パリの2号店を閉店する事に・・・。

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そんな状況の中、転機になったのが大手ブランド「エルメス」による買収でした。

エルメスグループの傘下に入りビスポークシューズの製造だけでなく、1982年に既成靴のコレクションを発表し製造に着手。1990年、パリに既製靴を販売する店舗をオープンさせます。

現在のJohn Lobbは「ジョン・ロブ・ロンドン(John Lobb London)」と「ジョン・ロブ・パリ(John Lobb Paris)」の2つに分裂。
創業当初からのビスポークシューズの製造に特化し、創業家が経営する「ジョン・ロブ・ロンドン」。エルメスを資本とする既成靴が「ジョン・ロブ・パリ」になります。

トシ
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自分たちが店舗で見かけるのは「ジョン・ロブ・パリ」ということですね!

その後のJohn Lobbは更に勢いを増し、1994年には有名革靴ブランドがひしめくイギリス・ノーザンプトンに工場を新設し、世界中に活躍の場を広げています。

いつかは手に入れたい憧れのブランドだね!

John Lobbの革靴をチェック♪

EDWARD GREEN(エドワードグリーン)

出典:EDWARD GREEN

EDWARD GREENは1890年にイギリスのノーザンプトンで誕生した紳士靴ブランド。世界で最も優れた手作りの靴を製造すると高い評価を受けています。

エドワード・グリーン(Edward Green)氏が、ミリタリーブーツを中心とした工房を設立したのが始まりと言われています。


グッドイヤー ウェルトを始めとする伝統的な技法で靴を製造し、最高品質の革と素材を使用して作られています。

できる限りの上質を求める」という哲学のもとに、1足ずつ丁寧に製造され少量生産によって徹底的に品質にこだわり続けました。

1970年代には経営難に陥り自分の子供たちにアメリカ資本への売却、経営破綻寸前まで追い込まれました。
そんな中、イタリアのシューズデザイナーのジョン・フルスティック氏が買収し、EDWARD GREENを再建。

トシ
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この頃のEDWARD GREENは次の大手ブランドのOEM生産を行い、再び高い評価を得ていきます。

  • ラルフローレン
  • ブルックスブラザーズ
  • バーニーズニューヨーク

1995年にエルメスがライセンス権を持つ「ジョンロブ」の革靴の製造に携わったことで、技術力の高さが評価されエルメスから買収の話を持ちかけられます。
フランス進出を考えていたEDWARD GREENがエルメスと手を組みますが、上手くいかず次第に経営は悪化
最終には自社株を全てエルメスに売却し、創業以来100年以上の歴史を持つ工場と、EDWARD GREENの看板ラスト(木型)「#202」も差し押さえられることになりました。

一度ならず二度もこんな大変な思いをしていたんだね・・・

しかし、EDWARD GREENは再び新たな工場を立ち上げ、名作のラスト「202」を改良して復活。
新たにトニー・ガジアーノをデザイナーに採用して再度高い評価を得ています。

トシ
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高い技術力と職人の魂が籠った1足。革靴好きなら誰しも憧れる革靴ですね!

EDWARD GREENの革靴をチェック♪

TRICKER’S(トリッカーズ)

出典:Tricker’s

TRICKER’Sとイギリスのブランド。

TRICKER’Sは1829年にイギリスのノーザンプトンにてジョセフ・トリッカー(Joseph Tricker)氏が創業したブランド。

「TRICKER’Sと言えばカントリーブーツ」と呼ばれるくらい、多くの方から高い人気を誇るのがTRICKER’S。
丈夫さと一目でTRICKER’Sと分かるデザインから、カジュアルシーンでの活躍することが多いブランドです。

英国王室御用達の『ロイヤルワラント』を授与されていて、イギリスを代表する革靴のブランドと言えるね!

耐水性が高く非常に丈夫な作りから当時の不動産を所有する地主や、農場主などの上流階級の人々から高い人気を誇っていました。

カントリーブーツは上流階級の方が田舎で休暇を過ごす際に履く靴として作られた事が始まりとされています。

トシ
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現在の5代目の経営者はジョセフ・トリッカーの子孫で、伝統技法を受け継ぎながら190年以上一族経営を続けています。

TRICKER’Sの魅力の1つが『ベンチメイド製法』。
革靴を作る時には工程ごとに職人を分けて、靴を仕上げる事が一般的です。

対してTRICKER’Sの場合は、職人が最初から最後の工程まで1人で行う製法を採用しています。
1人の職人が200以上の工程を行うので、TRICKER’Sの靴は個体差があると言われておりこれも魅力の1つ。

全工程を1人で作るから、職人の魂が込められた1足が仕上がるんだね!

同じ椅子(ベンチ)に座り続けて作った事が、ベンチメイド製法の名前の由来と言われています。

TRICKER’Sの魅力は職人1人1人の高い技術力だけではなく、高品質の素材を使用している点も挙げられます。
アッパーには「カーフスキン」と呼ばれるキメの細かい生後6ヶ月以内の子牛の革を使用し、ソールにはオーク(広葉樹)の皮を採用。

トシ
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今でこそ靴は右足用と左足用の対になっていますが、当時は左右の区別はなくどちらの足も全く同じデザインでした。

TRICKER'Sの革靴をチェック♪

CHURCH’S(チャーチ)

出典:CHURCH’S

CHURCH’Sはイギリスのブランド。

前身のブランドが誕生したのは1617年、イギリスのノーサンプトンに靴職人アンソニー・チャーチの工房を設立したところから始まります。
その約2世紀後、子孫にあたるトーマス・チャーチが祖父から影響を受け妻のエリーザ、2人の子供のアルフレッド、ウィリアムと共に1873年にチャーチ社を立ち上げCHURCH’Sが誕生します。

今でこそ靴は右足用と左足用の対になっていますが、当時は左右の区別はなくどちらの足も全く同じデザインでした。

CHURCH’Sは世界で初めて左右の足の形に合わせてた別々の形の靴を製作して、足のサイズも0.5cm刻みのハーフサイズを導入。

この2つの新しい要素を取り入たことから、CHURCH’Sは1881年にロンドンで開催された展覧会で金賞を受賞します。

トシ
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ヨーロッパ中にCHURCH’Sの名前を広めるきっかけになりました!

ヨーロッパで有名になった後は海外への進出に力を入れて、1887年には欧州諸国に進出。
1910年代に始まった第一次世界大戦が始まった時にはインドや南米に、1921年にはロンドンにショップをオープン。
1930年にアメリカのニューヨークに支店をオープンするなど世界中に活躍の場を広げていき、海外進出の戦略に長けたブランドと言えます。

第二次世界大戦中はイギリス軍の軍人の為の靴造りを行い、戦争が終わった1950年代には北米やアジアにも進出していきます。

トシ
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日本でも大塚製靴が1965年から輸入を始めたことで知られています。

1999年に大手ファッションブランドのPRADAグループに買収され、更にブランドの価値を高めていきます。
その後も2001年にミラノ、2002年にパリとローマ、サン・モリッツ、2003年にはニューヨークに新店舗をオープンするなど店舗数を増やしていきます。

靴作りだけじゃなくてブランドとしての戦略の上手さも感じるね!

CHURCH’Sの革靴は昔ながらの製法を守り、塾線の職人が革の裁断から仕上げまでハンドメイドで丁寧に作り上げられます。
グッドイヤー・ウェルト製法を採用し、1足あたりに250の工程と8週間という時間を掛けて1足の革靴を製造。

革靴に使用される革も厳選された素材から、CHURCH’Sが考案したポリッシュドバインダーカーフなど様々。

ポリッシュドバインダーカーフとは?

CHURCH’Sが独自に開発した素材。カーフレザーの表面に樹脂加工を施す事で傷と水濡れに強く、光沢感のある素材になります。ガラスレザーに近い素材です。

トシ
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#81、#103、#173など名作のラストも多くのファンを惹きつけています。

CHURCH'Sの革靴をチェック♪

JOSEPH CHEANEY(ジョセフチーニー)

出典:Joseph Cheaney

JOSEPH CHEANEYはイギリスのブランド。

1886年にイギリスのノーザンプトンの『B.Riley』という靴工場の工場長だったJoseph Cheaney(ジョセフチーニー)氏が創業。
デズバラにあるステーションロードに「J.Cheaney, Boot & Shoemakers」というブランド名でスタートを切ります。

1890年に長男にあたるアーサーチーニー、1903年に次男のハロルドチーニーがJ.Cheaney, Boot & Shoemakersに入社します。

2人の入社に合わせて社名を「ジョセフ・チーニーとその息子たち」という意味の『J.Cheaney&Sons(ジョセフチーニー&サンズ)』という社名に変更します。
その後、1930年にジョセフチーニーの孫にあたるディック・チーニーが入社して1981年まで会社に携わっていきます。

第1次世界大戦中には1週間で約2,500足のブーツやシューズを製造。
第2次世界大戦後には海外へ靴の供給を始めることで、ブランドの知名度を飛躍的に高めていきました。

この時も伝統のハンドクラフト製法は守られていたんだって!

1966年には、イギリスで最も栄誉ある賞Queen’s Award(クイーンズアワード)賞を輸出部門で受賞。
その後チャーチに買収されるも「Cheaney of England」として、1967年から自社ブランドの販売を開始します。

トシ
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「Cheaney of England」を販売するまではOEM生産を行っていて、自社ブランドの靴は製造していませんでした!

自社ブランドを立ち上げた後もOEM生産を継続し、二刀流で成長していきます。
1997年に親会社であるCHURCH’Sが大手ブランドの「PRADA」に買収された為、JOSEPH CHEANEYもPRADAグループの傘下に入る事になります。

2002年ロンドンに旗艦店をオープンするも、2009年にCHURCH’Sの創業家のジョナサン・チャーチ氏と、従兄弟のウィリアム・チャーチ氏チャーチ(プラダグループ)からJOSEPH CHEANEYを買収し、再び独立。

現在は、イギリス国内に10店舗と200人以上の従業員を抱える一大ブランドに成長してるよ!

創業当時と同じ様に、カッティングからファイナルポリッシュなどの伝統的な製造技術を受け継ぎながら全工程をノーザンプトン州で行い、熟練の職人による一貫生産にこだわりながら英国の伝統を守り続けています。

JOSEPH CHEANEYの革靴をチェック♪

Crokett & Jones(クロケットアンドジョーンズ)

出典:Crokett & Jones

Crokett & Jonesはイギリスのブランド。

1879年チャールズ・ジョーンズ(Charles Jones)と、義理の兄弟ジェームズ・クロケット(James Crockett)の2人によって創業。
イギリスの革靴産業の聖地であるロンドン北西、ノーザンプトンに設立されました。

創業者2人の名前から取ったブランド名だったんだね!

創業当初から熟練の靴職人の高い技術と丁寧な仕事が評判を呼び、あっという間にイギリス全土で知られたブランドに成長していきます。
ブランド創業を開始してから約10年後の1890年、当時の最新技術だったグッドイヤーウェルテッド製法を行うための機械を導入し、ノーサンプトンの北部に工場を移転します。

1924年にはヨーク公(ジョージ6世)もCrokett & Jonesを視察に訪れるなど、イギリス国内だけでなく国外にも認知されるブランドに。
20人ほどでスタートしたブランドでしたが、1927年には1,000人以上の従業員を抱える一大ブランドに成長、その頃には1週間で1万5,000足の靴を生産できるまでになっていました。

第二次大戦期間中は軍人の為に100万足以上の靴を作ってたみたいだよ!

歴史の長いCrokett & Jonesですが、オリジナルブランドを製造するようになったのはつい最近のこと。
それまでは次のような有名ブランドの靴をOEM生産していました。

  • ジョージクレバリー(George Clevery)
  • ポールセンスコーン(Poulsen Scone)
  • ジョン・ロブ・パリ(John Lobb Paris)
トシ
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有名ブランドばかりですね!

OEM製造をメインに行ってきた同社でしたが、1977年に現社長のジョナサン・ジョーンズ(Jonathan Jones)就任したところからブランドイメージを一新。
「10年以上履いても常に趣味のいい靴と言われ続ける靴を作る」という信念の元、自社をリブランディングしてCrokett & Jonesというブランドを積極的にアピールしていきます。

1990年に輸出業としての功績が認められ、「Queen’s Awards(クリーンズアワード)」を受賞します。

Queen’s Awardsとは?

イギリス企業の中で優れた業績を上げた企業に対して授与される賞のこと。 毎年女王によって授与されるイギリスで最も権威のある賞とされています。

その後もブランドしての成長を遂げ、1997年にロンドンのジャーミン・ストリートに初となる直営店をオープン。
フランスのパリへの出店を果たし、現在はアメリカ、フランス、ベルギーなど世界各国に12店舗もの直営店を持つまでに成長しています。

黒子的な期間が長くてびっくり!

Crokett & Jonesは世界一ラスト(木型)の種類が多い革靴メーカーとして知られています。
ラストによって革靴の履き心地や見た目が大きく変わるので、ブランドとしての大きな魅力の1つだと言えます。

トシ
トシ

長年に渡って様々なブランドの靴をOEM生産してきたCrokett & Jonesならではの強みですね!

革靴に使用される素材も上質なカーフやスエードなど、厳選された素材を使用。
靴の製造にはグッドイヤーウェルテッド製法を採用し創業当初から変わらない方法で、現在も1足の靴に200以上の製造工程と8週~10週間ほどの時間をかけて製造しています。

グッドイヤーウェルテッド製法で作られた革靴は丈夫でありながら足馴染みも良く、修理を行うこともできるので長く靴を愛用したい方にはぴったりの製法です。

現在は様々なセレクトショップで取り扱われているから、気になった方はチェックしてみてね!

Crokett & Jones
created by Rinker
Crokett & Jonesの革靴をチェック♪

paraboot(パラブーツ)

出典:paraboot

parabootはフランスを代表する革靴のブランド。

100年以上の歴史を誇るこのブランドは、1908年にレミー・リシャール・ポンヴェール氏が創業した靴工房が始まりと言われています。

フランスで幅広い顧客層から支持を集めていたリシャールポンヴェール氏は、元々はアルピニスト(登山家)に向けた登山靴を製造していました。
1926年にアメリカに渡航した際、現地の住民が履いていたラバーブーツに注目しました。

今でこそラバーソールは革靴の靴底として定番の素材とされていますが、当時は革や木製のソールが主流だったのでラバーソールを採用している靴は殆どありませんでした。
ラバーソールに使う天然テラックスを輸入する為に使用された港がブラジルの『パラ港』。
このパラ港から輸入して作られたブーツという事で、ブランド名『paraboot』がつけられました。

登山靴のノウハウを詰め込んだ丈夫で、長時間履いても疲れないparabootの靴は高い人気を誇りました。

parabootは自社のロゴをソールに溶け込ませた遊び心が満載なところもいいですね!

parabootの特徴として挙げられるのが『リスレザー』と『ノルウィージャンウェルテッド製法』。

リスレザーはparabootが開発したオリジナルの素材。
美しい見た目と自然な艶感から「フランスの宝石」と表現されています。

トシ
トシ

parabootといえばシャンボードが有名ですね!

通常の革よりも多く油を染み込ませることで撥水性を高めつつ、丈夫でありながら劣化しにくいという特徴があります。
水塗れにも強く、シミになりづらいので雨用の靴としても使うことができます。

「Lisse」とはフランス語で「なめらかな」っていう意味だよ!

長期間履き込む事で革に浸透した油分が少しづつ抜けていき、新品で購入した時と違った表情が変わってくるので経年変化を楽しむことができます。

parabootで忘れてはいけないのが『ノルウィージャンウェルテッド製法』。
丈夫なリスレザーを使用したアッパーと、ラバーソールをこの製法で縫い合わせることで堅牢な靴に仕上げることができます。

革靴の製法ノルウィージャンウェルテッド製法の図解
ノルウィージャンウェルテッド製法とは?

ノルウィージャンウェルテッド製法はL字型のウェルトに縦糸と横糸を縫い付けることで、水の侵入を防ぎつつ頑丈な仕上がりに。登山靴など過酷な環境で使用する靴に採用されることが多い製法です。

> コードバンについて詳しくまとめた記事はこちら

ちなみにparabootの靴は全ての工程をフランスで行う『メイド・イン・フランス』にこだわっています。

トシ
トシ

高い技術力と素材への拘りから、ワークブーツを代表するブランドとして人気があります。

Parabootの革靴をチェック♪

J.M.WESTON(ジェイエムウェストン)

出典:J.M.WESTON

J.M.WESTONは1891年創業したフランスの靴メーカー。

創業者はエドゥアール・ブランシャール氏で、1891年に男性・女性用の靴の製造する工場をリモージュに立ち上げたところからブランドが始まりました。

創業者の息子にあたるユージェーヌ氏がアメリカの靴製造を学ぶ為、1904年にマサチューセッツ州に留学。
ボストン近郊のウエストンで3年間に渡り、当時の最新技術だった「グッドイヤーウェルト製法」を学びブランドを飛躍させます。

やっぱり有名ブランドは「グッドイヤーウェルテッド製法」を採用しているんだね!

J.M.WESTONの靴は1足を作るまでに150以上の工程を、約3ヵ月の期間をかけてそれぞれ専門の靴職人が1つ1つ手作業で仕上げていきます。

革靴に使用される革はフランス最高のタンナーから直接仕入れられるます。

革を鞣す工程にもこだわりがあり、「超低適植物性革なめし」にて鞣した革を使用。
靴底には自社のオリジナルゴムソールや、世界で唯一のレザーソール専用の自社タンナーで作られたソールを採用しています。

トシ
トシ

ソールには二重に重ねた厚みのあるダブルソールを採用しています。

1922年にパリの競馬場で出会ったジャン・ヴィール氏と協力しJ.M.WESTONを商標登録。
パリのクルセル通りにJ.M.WESTONの記念すべき1号店をオープンさせます。

1932年にはシャンゼリゼ通りに2号店をオープンさせ、ブランドとしての地位を確立。
1946年にJ.M.WESTONの顔といえる「ローファー180」が誕生。
「180」は4mmピッチのサイズ展開に加えてA~Fまでのワイズを選べるので、サイズ選びが難しいとされるローファーでも自分にぴったりの靴が選べると非常に人気がありました。

多くの方から愛された「180」は1966年頃に「みんながJ.M.WESTONの“モカシン”を履いていた」という逸話が残されています。

1974年にJean-Louis Descoursの買収を経て、1986年にニューヨークに海外ブティックをオープン。
1988年にスイスのジュネープ、1993年に東京、2004年に香港とグローバルにブランドを展開し現在では世界各国に51もの店舗を展開しています。

フレンチスタイルに欠かせないシューズとして定着し、現在では世界中の幅広い世代からの支持を得ています。


リモージュの工場で伝統を守りながら、今でも新しい技術を積極的に取り入れつつ、職人の手作業による靴づくりを続けています。
2001年にアーティスティック・ディレクターとしてミッシェル・ペリーを迎えて歴史・伝統を守りつつブランドを再構築。

2018年よりモード美術館の元館長オリヴィエ・サイヤールを新しいアーティスティックディレクターに就任。

トシ
トシ

ブランドが誕生してから130年が経ちますが、ますます進化を続けているブランドです。

J.M.WESTONの革靴をチェック♪

CARMINA(カルミナ)

出典:CARMINA

CARMINAはスペインの革靴。元々は「Sanson’s」というブランド名で展開されていました。

1866年にマジョルカ島のインカにて、マティアス・プハーダス氏が始めたオーダーメイドシューズを製作する工房を立ち上げたことが始まりとされています。


その後、息子のマテオ・プハーダス氏が1905年、バレアレス諸島に機械による靴製造を行うグッドイヤーウェルト製法の工場を設立。
更にアティアス氏の孫にあたるホセ・アルバラデホ・プハーダス氏が、1961年に立ち上げた「YANKO(ヤンコ)」によってスペインで有名な革靴メーカーとなります。

順調に成長を遂げたYANKOでしたが1990年代に入り内部で分裂が起こり、ホセ氏が新ブランドの設立を決断します。

トシ
トシ

「最高級の靴を作る」という理念のもと、誕生したブランドが「カルミナ」でした。

ブランドが誕生した時の名前は妻の名前から「カルミナ・アルバラデホ・シューメーカー(Carmina Albaladejo Shoemaker)」でしたが、のちに「カルミナ・シューメーカー」とブランド名を変更します。

スペイン靴の特徴としては品質重視、本場の英国靴にも引けをとらない品質という点。
シャープな印象でありながら堅牢な造りになっていて、ラストの完成度の高さと職人の技術力の高さで多くの革靴愛好家を魅了してきました。

良心的な価格設定も魅力の1つです!


4万円台で購入できるボックスカーフから、10万円を超えてしまうのが一般的なコードバンを10万円以下で購入する事ができるのでコストパフォーマンスに優れています。

公式サイトからお手頃に自分好みにカスタマイズでき、自由度が非常に高さも嬉しいポイント。
サイズ展開もUK5.5~UK9までと幅広いです。

トシ
トシ

靴の細部にまで拘りたい方や、スタイリッシュな靴を求めている方におすすめです!

CARMINAの工場見学の様子
CARMINAの革靴をチェック♪

JALAN SRIWIJAYA(ジャランスリワヤ)

出典:JALAN SRIWIJAYA

JALAN SRIWIJAYAはインドネシアのブランド。

2003年にルディ・スパーマン氏が創業。
スパーマン氏はインドネシアで、ミリタリーブーツを製造する工場の2代目の工場長で、革靴の聖地イギリスのノーザンプトンで修行した後、皮革の生産に関して歴史があるフランスでレザー生産を学びます。


インドネシアに帰国後、2003年にJALAN SRIWIJAYAをスタート。

ブランドが誕生してからまだ20年ほどですが、JALAN SRIWIJAYAを製造するフォルトゥナ・シューズは1919年に創業を始めているので、通算すると100年以上の歴史をもつ老舗ブランドです。

通算すると非常に歴史のあるブランドなんだね!

1950年に独立戦争を経てインドネシア共和国が誕生。
元々は植民地だったのでインドネシア独立までは、オランダの軍人向けのミリタリーブーツをメインに製造していましたが国内向けの靴作りに舵を切っていきます。

1970年代に「フォルトゥナシューズ社」の工場を再開させると、生産した子供靴やサンダル、デッキシューズ・ドライビングシューズなどがインドネシア国内にて大ヒット。
これにより輸出にも力を入れていき、グローバル展開に乗り出します。

のちにフォルトゥナシューズの社長だったデデ・チャンドラ氏と、生産管理を行なっていたルディ・スパーマン氏がイギリスに留学しJALAN SRIWIJAYAが得意とするハンドソーンウェルテッド製法を学びます。

トシ
トシ

JALAN SRIWIJAYAと言えばハンドソーンウェルテッド製法ですね!

1990年代に入り、ゴルフシューズの生産を始める頃には世界中が技術力の高さを認めるレベルに。
IFF(インターナショナルファッションフェア)で日本の靴インポーター・横瀬秀明氏と出会いをきっかけに2003年、JALAN SRIWIJAYAが誕生します。

JALAN SRIWIJAYAの特徴といえば次の3点が挙げられます。

  • コストパフォーマンスの良さ
  • ハンドソーンウェルテッド製法
  • 職人の育成システム

JALAN SRIWIJAYAと聞いてまず思い浮かぶのがコストパフォーマンスの良さ
インドネシアは他の国と比べて人件費が安く生産コストが抑えられるので、その分革靴の代金が安く設定されています。

トシ
トシ

日本へ仕入れも輸入関税が下げられており、低価格で販売が可能となっています。

革靴に使用される革も人脈を活かし、フランスのデュプイ社やアノネイ社や、ホーウィン社など有名タンナーの革を使用。
価格だけでなく、使う素材にもとことんこだわっている事が分かります。

JALAN SRIWIJAYAの代名詞とも言える「ハンドソーンウェルテッド製法」。
この製法は高級紳士靴に採用される事が多い縫い方で、アウトソールを縫い合わせる作業以外は全て手作業にて行うので「九分仕立て」と言われています。
高い技術力と手間がかかるので、一部のブランドでしか採用されていない製法です。

耐久性も高まるみたいだよ!

これらの高い技術を独自の育成プログラムを確立する事で、数多くの職人を生んできました。
今後もJALAN SRIWIJAYAの高品質な革靴を世の中に送り込んでくれることが期待できますね!

JALAN SRIWIJAYAの革靴をチェック♪

まとめ

今回はおすすめの革靴ブランドについて紹介させて頂きました。

徹底的なコストカットを行い品質を維持しながら、低価格の革靴を販売するブランド。
選りすぐりの素材や熟練の職人によって作られる最高品質の革靴を扱うブランド。
顧客のニーズに合わせて幅広いラインナップと取り揃えるブランドなど、各メーカーごとの特徴がはっきりと出ています。

トシ
トシ

自分の求めている革靴の選ぶ際の判断基準になりますね!

考え方や歴史、誕生の歴史を知ることでよりブランドに対する愛着が増しますね。

どんな革靴を選べばいいの分からない人はまずは『REGAL』がおすすめだよ!

REGALは店舗数も多く、全15種類のブランドを展開している日本を代表するブランドです。用途やデザインも様々で、価格帯も幅広く安価なものからオーダーメイドのものまで取り揃えられているので自分にぴったりの1足が必ず見つかります。

最終的には「この革靴を履きたい!」という好みの問題になりますが、様々なブランドを知った上で吟味することでより自分が求める革靴に近づけると思います。

このブログがその靴選びの参考になれば幸いです。