レザーソールの手入れ!おすすめの代用品4種類を徹底調査!
- レザーソールの手入れってどんな道具を使えばいいの?
- 他の靴磨き道具で代用できないの?
- 代用品の特徴を教えてほしい!
レザーソールはラバーソールとは異なり定期的に手入れをする必要があります。
ただ、レザーソール専用のシューケアグッズを調べてみると1,000円を超える商品が多く「何か自分の持っている道具で代用できるものはないか?」と調べられる方が大勢いらっしゃいます。
専用の道具で手入れをした方がいいのは分かっているけど「そこまでお金をかけたくない」という気持ちは非常に共感できます。
そこで、今回のブログではレザーソールの手入れの代用品で紹介されている事の多い4種類の道具について徹底調査しました。
- ミンクオイル
- 靴クリーム
- オリーブオイル
- デリケートクリーム
このブログをご覧いただければ以下の内容をご理解頂けます。
- 代用品4種類の特徴とメリット&デメリット
- レザーソールの手入れ方法・頻度
今回、自分が調査した中で最もおすすめできると感じた代用品は「オリーブオイル」です。
その理由についても詳しく紹介させて頂きますので、是非最後までご覧ください。
レザーソールの手入れ 代用品
冒頭でも紹介させて頂きましたが、レザーソールの代用品として以下の4種類が紹介されている事が多いです。
レザーソールケアの代用品
- ミンクオイル
- 靴クリーム
- オリーブオイル
- デリケートクリーム
代用品の特徴を紹介する前に、自分がレザーソールの手入れで求める条件について簡単に紹介させて頂きます。
- 蝋分を含まない
- 防カビ性能
- 油分の補給
蝋分を含まない
レザーソールは直接地面に触れる部分になります。
蝋分が含まれていると滑りやすくなり転倒するリスクが高くなるので極力蠟分が含まれていない方がいいと思います。
防カビ性能
レザーソールは地面からの湿気や水分を吸収しやすい為、カビが最も発生しやすい部分になります。
カビの発生を防ぐ為の成分は必須だと思います。
油分の補給
レザーソールは乾燥が進むと摩擦が増えて、消耗が激しくなります。
乾燥してひび割れたカカトを想像してもらえると分かりやすいと思いますが、歩行するたびにカーペットなどでちょっとだけ引っかかってしまうという経験はありませんか?
レザーソールも同じで乾燥して表面が荒れてくると、引っかかる事が増えて摩耗しやすくなります。
乾燥を防ぐ為にも油分を補給する事は重要だと考えます。
ミンクオイル
「ミンク」という北米に生息するイタチ科の動物。
ミンクの皮下脂肪からつくられた動物性油が「ミンクオイル」です。
ミンクオイルには以下の働きがあります。
- 革を柔らかくする
- 傷を目立たなくさせる
- 撥水効果
ミンクオイルについてはこちらのブログで詳しく紹介しておりますので併せてご覧ください。
ミンクオイルのメリット
ミンクオイルは成分の大半が油分で構成されており、油分の補給に最も適していた道具だと言えます。
油分が多すぎるので「シミになりやすい」、「型崩れを起こす」という意見もありますが目につかないレザーソールに関しては全く問題はありません。
また、ミンクオイルを塗る事で撥水効果が期待できます。
過酷な環境で使用する「アウトドアシューズ」や、水に濡れる事の多い「デッキシューズ」で使用されておりミンクオイルを塗っておく事で靴を水濡れから守る事ができました。
水分に弱いレザーソールにはうってつけの道具だと言えます。
ミンクオイルのデメリット
ミンクオイルを使用した事がある方は分かると思いますが、ミンクオイルを塗った部分を触ってみるとべた付きが残っています。
このべた付きは油分の塊になります。
油が敷かれた路面を歩く事を想像して頂くと分かりやすいと思いますが非常に滑りやすくなります。
また、ミンクオイルには防カビ剤等が含まれておりません。
靴底に大量の栄養(油分)と水分があるとカビが繁殖しやすい環境と言えるのでこの点に関しても注意が必要です。
- 油分の補給に最適
- 撥水効果あり!(※完全防水ではありません)
- 滑りやすくなる
- カビが発生しやすい
靴クリーム
調査をしてみて最も代用品として紹介されていたのが「靴クリーム」。
靴クリームは靴のケアに適したクリームなのでソールにも問題なく使えると考える方が多いと思います。
靴クリームには油分の多い「油性クリーム」と、水分を含む「乳化性クリーム」の2種類がありますが、レザーソールに使用する際には大きな差はないです。
靴クリームには主に以下の役割があります。
- 艶出し
- 補色(クリームの色によります)
- 栄養補給
靴クリームに関してはこちらのブログで詳しく紹介しております。
靴クリームのメリット
靴磨きをされる方なら殆どの方が靴クリームをお持ちだと思います。
他の代用品として紹介されている「ミンクオイル」や「デリケートクリーム」はあれば便利という道具なのでお持ちでない方も大勢いらっしゃると思います。
アッパー(靴の表面)の栄養補給にも使用されており、レザーソールの栄養補給に関しても問題なく使用できます。
レザーソールの柔軟性を取り戻す効果が期待できます。
靴クリームのデメリット
靴クリームのデメリットに関してもミンクオイルと殆ど一緒です。
ミンクオイルは油分が多い為、滑りやすくなると紹介しましたが、靴クリームの場合は蝋分が含まれているので滑りやすくなります。
靴クリームはアッパーに使用する事を前提に作られているので栄養補給や補色の他にも「艶」で見た目の美しさを出す為に「蝋分」が含まれています。
蝋分は革の表面をコーティングするので油分以上に滑りやすくなります。
「滑りやすくなる」という事は体感できませんでしたが、蝋分は滑りやすくなるという理屈は納得できるので使用を控える事をおすすめします。
カビに関しても、防カビ効果が期待できる成分が含まれていないので発生しやすい状況を作り出してしまう可能性があります。
- 殆どの人が持ってる
- 油分の補給ができる
- 滑りやすい(蝋分)
- カビの原因になりやすい
オリーブオイル
料理の際に使用するオリーブオイルでOKです。
オリーブオイルの役割は以下の通り。
- 栄養補給
靴磨きYoutuberのWilliam Tempsonさんも使用されていますね。(靴クリームも併用されています)
自分もこの動画を拝見してからオリーブオイルを使ったソールの手入れにチャレンジしてみました。
オリーブオイルのメリット
上の動画でも紹介されている通り、オリーブオイルは浸透力が非常に高いです。
油分を浸透させる事ができるので、油分の補給に適していると言えます。
レザーソールに使用するとあっという間に浸透するので表面にべた付きが残る事はありません。
レザーソールの表面に触れてみても変にべた付きが残っている事もなく、滑りやすくなる心配もないです。
2つ目におすすめしたいポイントが価格の安さです。
レザーソール専用の道具は100mlくらいの容量で約1,500円ほどしますがオリーブオイルは500mlで数百円で購入する事ができます。
また、近所のスーパー等に足を運べば必ず売っています。
価格の安さや購入のしやすさから購入の敷居が低く、オリーブオイルでも問題ないと考える方には大きなメリットと言えます。
オリーブオイルのデメリット
「浸透しやすい」点をメリットとして紹介させて頂きましたが、デメリットとしても考えられます。
乾燥している革に使用するとあっという間に浸透してしまいシミの原因に。
レザーソールは履き込んでいくうちに徐々に削れていき、ソール全体の色が薄くなってしまうのでシミが目立ちやすくなります。
その為、靴クリームやミンクオイル同様に濡れてしまった時にそのまま放置するとカビが発生する原因になってしまうので注意が必要です。
有名ブランドもやっている?ある物と混ぜて抗菌作用!
次に冒頭で「オリーブオイルがおすすめ」と紹介させて頂きました理由について紹介したいと思います。
オリーブオイルにどのご家庭にも置いてある、ある物を混ぜる事で抗菌作用が期待できるようになります。
混ぜる量はオリーブオイルとお酢の割合が8:2か9:1になるように混ぜます。
あまりお酢の量を多くするとお酢の香りが強くなるのでこの位の割合がおすすめです。
- 浸透力が高く、油分補給に優れている
- 安価で容量も多い
- シミになる可能性がある
- 防水効果は期待できない
- お酢と合わせる事でカビ対策可能!
デリケートクリーム
デリケートクリームとは成分の殆どが水分で構成されている「水分補給に特化したクリーム」の事です。
乾燥している靴に油分の多いクリームを使用すると一気に浸透してシミになってしまう事があるので、一旦デリケートクリームを挟んで潤いを補給する事でシミをできにくくする事ができます。
デリケートクリームの役割は以下の通りです。
- 水分補給
他にもデリケートクリームには様々な使い方がありますので、気になる方はこちらのブログを併せてご覧ください。
デリケートクリームは様々な革に使用できるのでレザーソールにも使用できると考えている方も多いのではないかなと思います。
デリケートクリームを使用したメリット・デメリットを見てみましょう。
デリケートクリームのメリット
先程、オリーブオイルは塗るとあっという間に浸透してしまうのでシミになる事があると紹介させて頂きました。
油分は水分に比べると浸透するスピードが早いので乾燥したレザーソールに使用するとシミになってしまう可能性があります。
そこで、水分量の多いデリケートクリームを先に使用して革に潤いを与える事でオリーブオイルを塗った場合に一気に浸透する事を防ぐ事ができシミを防止する事ができます。
デリケートクリームのデメリット
デリケートクリームはほとんどの成分が水分によって構成されています。
油脂が含まれていますが、アッパーと同様にこれ1つだけで油分の補給を完結する事は難しいです。
油分が補給されていないと革に柔軟性がなくなるので反りが悪くなり歩きづらく、最悪の場合はひび割れ(クラック)の原因になります。
ほとんど水分で構成されているので撥水・防カビにほとんど効果が無い点もレザーソールの手入れで使う事を考えるとデメリットと言えます。
- シミになりづらい
- 油分の補給ができない
- 撥水・防カビ効果は期待できない
まとめ
今回はレザーソールオイルの手入れの代用品で紹介される事の多い4種類の道具について紹介させて頂きました。
自分が試した中で最もおすすめできると感じた物は入手のしやすさや価格等を含めて「オリーブオイル」でした。
ミンクオイルや靴クリームに関しても滑りやすくなると言われていますが、実際に塗って歩いてみたところ劇的に滑りやすくなったとは感じられなかったので、おすすめはしませんが個人的には全然アリだなと感じました。
ただし、デリケートクリームに関しては水分の補給がメインになるので単品での使用はあまりおすすめしません。
最も問題なのは全く手入れをしないという事なので、専用の道具を購入する事に悩んでいる方は今回紹介した道具を試してみてはいかがでしょうか?
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