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革靴が長持ち!?トゥスチールを取り付けるべき3つの理由を徹底解説

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  • 「トゥスチール」ってどんなものなの?
  • 取り付けた方がいいって本当?
  • 料金がどのくらいになるのか気になる!

『トゥスチール』と言われてピンとこない方も多いと思います。

トゥスチールとはレザーソール(革底)のつま先部分を補強する為の部品の事です。

トシ
トシ

革靴好きの方ならほぼ間違いなく取り付けています!

しかし、ネットで調べてみると装着に関する不安やデメリットについて気になっている方が多いように感じました。

そこで、今回は『トゥスチールの取り付けをおすすめする理由』を3つ紹介させて頂きます。

また、ネットで挙げられているデメリットについても紹介します。

このブログをご覧いただければ次の内容をご理解頂けます。

  • トゥスチールを取り付けるべき理由 & デメリット
  • トゥスチールの種類 & 選ぶポイント
  • 取り付けるべきタイミング

結論から申し上げるとトゥスチールは取り付けるメリットが大きいので装着をおすすめします。

実際に自分でも取り付けてみた経験を踏まえて紹介させて頂きます。

是非、最後までご覧ください。

トゥスチールって何?

『トゥスチール』って聞いた事があるけど・・・

どんなものなの?

『トゥスチール』は革靴のつま先部分に取り付ける金属製のプレートの事です。

取り付けている人が多いので一度は見た事があるという方も多いのではないでしょうか?

トゥスチールを取り付ける目的はつま先部分の保護です。

革靴を履いていて靴底部分で最もダメージが大きい箇所は次の2つ。

  1. カカト
  2. つま先

つま先部分は歩く際に一番最後に蹴り上げる部分になるので強く擦れる為、非常にダメージが大きいです。

その結果、つま先部分の消耗が激しく修理が必要になった時には靴底全体はダメージが少なくてもオールソールという大がかりな修理が必要になります。

オールソールとは靴底全体(つま先からカカトまで)の全てのパーツを交換する修理の事です。

お店によりますが¥15,000¥20,000以上の料金が必要になります。

つま先だけ交換すればいいって訳じゃないんだね・・・。

トシ
トシ

カカトの場合は『トップリフト』と呼ばれる部分のみ交換すれば済む場合がほとんどです。

しかし、つま先は『アウトソール』というパーツの一部分なのでつま先だけ修理するという事は難しいんですね。

そこで特に損傷が激しいつま先部分を重点的に補強する為のパーツがトゥスチールです。

トゥスチールは新品の靴で取り付けられている事はないので自分で取り付けを依頼する必要があります。

トシ
トシ

自分はレザーソールの靴を購入したら必ず取り付けるようにしています。

お店の方からおすすめされる事も多いですね!

レザーソールは柔らかく摩耗しやすいので取り付けますが、ラバーソールは摩耗しづらいので取り付ける必要はありません。

トゥスチールにはどんな役割があるのかをご理解頂けたと思います。

もう少し掘り下げてトゥスチールを取り付けるべき理由や取り付ける事によるデメリットについて解説していきます。

トゥスチールは取り付けるべき?おすすめする理由3選!

トゥスチールを取り付けるべき理由を3つ紹介します。

  1. ソールが長持ちする
  2. 長期間でみるとコスパがいい
  3. ハーフラバーの保護

順番に解説していきます。

①ソールが長持ちする

トゥスチールを取り付ける事で損傷の激しいつま先部分を保護することが出来るのでソールの交換する頻度を抑えることができます。

トシ
トシ

結果としてソールが長持ちします!

トゥスチールを取り付ける事でつま先部分の持ちが2~3倍ほど変わってきます。

革靴修理の老舗『ハドソン靴店』の底付師「村上塁」さんも取り付けもトゥスチールの取り付けをおすすめしています。

ソールを長持ちさせたいなら取り付けた方が良さそうだね!

②長期間でみるとコスパがいい

でも、トゥスチールって取り付けると余分にお金かかかるんでしょ?

トゥスチールは取り付ける種類によつて値段が上下しますが埋め込み式のタイプの場合は4,000円~5,000円程度の工賃がかかります。

革靴を購入した時の料金に追加できる金額としては小さくないですよね。

ただ、トゥスチールを取り付けていない場合はソール全体の交換が必要になり修理の度に約20,000円前後の工賃がかかります。

使用頻度にもよりますが2~3年に1回程度、修理が必要になります!

トゥスチールを取り付けておけばつま先の劣化が原因でオールソールの交換を行う頻度を減らすことが出来ます。

トシ
トシ

トゥスチールの交換は4~5千円。

それだけで済むなら工賃が半額以下で済むます!

オールソールは製法によっては修理できる回数に限りがあるとされています。

購入したタイミングで追加の工賃がかかるのは痛いですが、長期で考えるとトゥスチールの取り付けはコスパがいいと言えます。

③ハーフラバーの保護

レザーソールの靴にハーフラバーを取り付けている方も多いと思います。

ハーフラバーとは靴底に貼りつける薄いゴム製のソールの事。

『半張り』、『ハーフソール』と呼ばれる事もありレザーソールの靴を補強する為に取り付けられます。

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土踏まずからつま先までのソールと地面が設置する部分に取り付けるパーツです。

ハーフラバーを取り付ける目的は次の理由が挙げられます。

  1. 水濡れに強くなる
  2. 滑り止め
  3. レザーソールの保護

ハーフラバーを装着する事でレザーソールが地面と直に接する事がなくなるので濡れた路面で水が染みにくくなるのでちょっとした雨なら問題なく履けるようになります。

グリップ力が高く削れにくいラバーを上から貼りつけるので滑りにくく、レザーソールよりも耐久性が増すのでソールを交換する頻度を遅らせられます。

トシ
トシ

ソールを長持ちされる効果が期待できるのでトゥスチールと同じ役割がありますね!

レザーソールと違って定期的な手入れが不要なのも◎。

しかし、ハーフラバーも接着剤で付けているので履き込んでいく内に劣化して剥がれてきてしまう事も。

その中でも特に損傷が激しいのがつま先部分です。

消耗が激しいつま先部分からハーフラバーが剥がれてきてしまい修理が必要になる事が多いと言われています。

レザーソールと同じで他の所は問題なくてもつま先部分から剥がれてきちゃうんだね。

そこでつま先部分をトゥスチールを取り付けて補強しておくことでハーフラバーが剥がれてしまう一番の原因を抑える事ができます。

トシ
トシ

自分もハーフラバーを取り付けた靴をトゥスチールで補強しています。

ハーフラバーの取り付けを考えている方は検討する価値があると思います。

トゥスチールを取り付けるデメリット

次にトゥスチールを取り付けるデメリットについて紹介します。

  • 音鳴り
  • 床を傷つける

①音鳴り

金属のプレートをつま先に取り付けて歩く事になるので歩く度に「カツカツッ」と音が鳴るようになります。

トシ
トシ

正直、これは好みによると思います。

自分はこの音が好きなので付けている部分もあります。

自分のように気に入っている方も多いですね。

レザーソールのコツコツ音が気に入っているから付けたくないという方もいらっしゃいますが、トゥスチールを取り付けてみても特に気にならないという方が大半のようです。

②床を傷つける

音鳴りと同じ理由ですが金属製のプレートを床に擦る為、床を傷つけてしまいます。

次の様な床では特に注意が必要です。

  • 大理石
  • ガラス

つま先を立てる様な歩き方をしなければ深い傷が入る事はありませんが傷が入りやすくなるので注意が必要であることには間違いありません。

仕事で様々な会社に出入りする営業マンや、先程挙げた床材を使用している住宅にお住みの方は避けた方がいいですね。

トシ
トシ

この様な方にはラバーチップ』がおすすめです。

ラバーチップはゴム製のトゥスチールの様なもので取り付けておくことでつま先部分の耐久性がアップします。

③錆

トゥスチールは金属製のプレートなので水に濡れると錆びてしまいます。

雨の日に履いていなくても濡れた路面の上や舗装されていない道を歩く事で靴底に水分が付着してしまいます。

錆が付いている状態で履き続けると床やカーペットに移ってしまう可能性があります。

車のマットなんかは靴のまま乗るからあり得る・・・。

ただ、自分が実際に装着してからそれほど錆が気になる事はありませんでした。

トシ
トシ

錆が付着する事はありましたがやすりで表面を軽く擦ると簡単に落とせました。

おすすめは3Mの『スポンジやすり』です。

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ひどい錆でなければこのスポンジやすりでやするだけでOKです。

その他のデメリットとしては「滑りやすくなる」「工賃がかかる」などの意見があります。

しかし、上記のデメリットを考慮しても取り付けるとメリットの方が大きいので取り付けたくない理由が特に無いのなら取り付けることをおすすめします。

トゥスチールの種類は?この3つから選べばOK!

ここまでトゥスチールの特徴やメリット・デメリットについて解説してきてトゥスチールに興味が出てきた方もいるのではないでしょうか?

でも様々な種類があるのでどれを取り付けるべきなのか迷ってしまうと思います。

トシ
トシ

そこでトゥスチールの中で代表的な3種類を紹介します。

  • ビンテージスチール
  • トライアンフスチール
  • ジェリービーンズ

この3種類はほとんどの店で取り扱われているので迷った時は特徴を踏まえてこの中から選んでみて下さい。

ビンテージスチール

工賃:4,000円~

ビンテージスチール』は最も代表的なトゥスチールです。

トシ
トシ

トゥスチールと言われたらビンテージスチールを想像する人も多いはず!

半円形の金属製プレートでレザーソールの削って取り付ける『埋め込み式』のトゥスチールです。

『埋め込み式』とはレザーソールのつま先部分を削って窪みを作りトゥスチールを装着する方法の事です。

ソールに埋め込むので段差が無くなるので取り付けた後の違和感が無いのが特徴です。

取り扱い店も多くトゥスチールをつけるならまず候補にあがります。

トライアンフスチール

工賃:4,500円~

扇形が特徴的なトゥスチールが『トライアンフスチール』です。

こちらも『埋め込み式』で金メッキで加工されている物が主流で履き込んでいく内に表情が変わっていくのも魅力の1つ。

トシ
トシ

機能に関してはビンテージスチールと違いはありません。

見た目の好みで選べばOKです!

ビンテージスチールと比べるとソールの加工に少し手間がかかるので工賃が割高な印象です。

また、トライアンフスチールを交換する時に綺麗に嵌らない可能性もあるそうでクセのあるトゥスチールです。

ジェリービーンズ

工賃:2,000円~

柿の種のような形が特徴の『ジェリービーンズ』。

ビンテージスチールやトライアンフスチールと違う点が『非埋め込み式』という点。

『非埋め込み式』とはレザーソールを加工せず、そのままネジで固定する方法の事をいいます。

ソールの加工が不要になるので工賃が安く抑えられるというメリットがあります。

トシ
トシ

ネジで固定するだけなので自分でも取り付けができるという点も魅力ですね!

自分もチャレンジしてみましたが簡単に取り付ける事ができました。

自分が取り付けたトゥスチールはこちらのモデルです。

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少し形状が異なる『ジェリーフィッシュ』と呼ばれるものもあります。

非埋め込み式』の最大の魅力が工賃が安く抑えられる事です。

埋め込み式のトゥスチールと比べると半額くらいの金額で取り付ける事ができます。

耐久性に関しては埋め込み式よりも劣りますが、コスパだけで考えるならジェリービーンズが最も優れています。

トゥスチールを選ぶポイント

トゥスチールって色々な種類があるんだね。

どれを選べばいいのか分からなくなってきちゃったよ・・・。

3つのモデルを紹介したのでどれを選べばいいのか迷ってしまうと思います。

そこで、自分が考えるトゥスチールを選ぶ際のポイントを3つに絞って解説します。

  1. 価格
  2. 見た目
  3. 履き心地

価格

トゥスチールを取り付ける為の工賃は埋め込み式のビンテージスチールトライアンフスチール4,000円~5,000円程

非埋め込み式のジェリービーンズなら2,000円台で取り付けが可能です。

埋め込み式・非埋め込み式はそれぞれメリット・デメリットがありますが、つま先部分の補強という点で考えるとどちらも効果があります。

トシ
トシ

効果に大きな違いがないなら取り付け工賃も1つの判断材料になりますね!

初めてトゥスチールを取り付ける方や、4,000円も工賃が払えないと考えている方は『ジェリービーンズ』がおすすめです。

見た目

靴底だから目立たないとついつい油断しがちですが、ふとしたタイミングで目に入ってしまうのがトゥスチールです。

足を組んだ時とか以外に目に入っちゃうんだよね。

特に自分で靴磨きをする時は毎回目に入ります。

その時に妥協して選んだトゥスチールだった場合、手入れの度に後悔します。

お気に入りの靴は細部にまでとことん拘りたいですよね。

トシ
トシ

自分もトライアンフスチールがかっこいいと思っていましたが、店員の方のおすすめでビンテージスチールをつけて後悔した経験がありました。

その後、別の靴で意を決してトライアンフスチールを取り付けたのですが結果として大満足でした。

> 【靴磨き専門店】ASHIDO(アシドウ)でメンテナンス&修理をお願いしました!

今回紹介した物の他にもこんな高級感のあるトゥスチールもあります。

こんなトゥスチールがついてたら靴底を見るたびにテンションが上がっちゃうね!

履き心地

履き心地は『埋め込み式』と『非埋め込み式』で大きく異なります。

埋め込み式はソールと一体になっているので履いていても違和感はほとんどありません。

しかし、非埋め込み式の場合は加工せずにソールの上からそのままネジで固定しているのでつま先に異物感があります。

こうやって比べてみると違いが一目瞭然だね!

非埋め込み式の方がつま先部分が出っ張っているのでちょっとした段差にも引っかかりやすく、外れやすいです。

履き心地に拘るなら「埋め込み式」をおすすめします。

トゥスチールの選び方のまとめ
  • コスパを求めるなら『ジェリービーンズ』
  • 意外と目に付くのでトゥスチールもこだわる
  • 履き心地を求めるなら『埋め込み式』

トゥスチールを取り付けるタイミングは?

カレンダー

トゥスチールを取り付けるタイミングは履き下ろす前の新品の状態がおすすめです。

理由は次の通り。

  1. 新品の靴は反り返りが悪い
  2. 履き込んだ状態だと追加の工賃が必要になる可能性がある

新品の靴は「反り返り」が悪いです。

「反り返り」とは?

歩いた時に靴が足の形に合わせて湾曲して元の状態に戻る「曲がり具合」の事を言います。

履き込んでいくと革が馴染んでくるのでストレスなく湾曲してくれるのですが、新品の状態の靴底は革が固く反りが悪いという特徴があります。

すると反り返りが良い履き込んだ靴よりもつま先部分のダメージが集中してしまいます。

一番つま先に負担がかかるのが新品の靴って事だね!

ある程度履き込んだ後に取り付ける場合にも注意が必要です。

レザーソールの状態によっては新品の状態で取り付ける場合の作業の他に追加でソールの加工が必要になる事があります。

職人の作業工程がその分増えてしまうので工賃が追加されてしまいます。

トシ
トシ

自分も履き込んだ後にトゥスチールの取り付けを依頼したので追加で工賃がかかりました・・・。

以上の点を踏まえて、トゥスチールの取り付けは新品の状態で取り付ける事をおすすめします。

まとめ

今回はトゥスチールの取り付けるべき理由、メリット・デメリットを解説させて頂きました。

トシ
トシ

自分は特に理由がないなら取り付けをおすすめします!

一部おすすめできない方もいますが取り付けた方がメリットが大きい方が多いと思います。

自分の靴の状態や予算に合わせてトゥスチール選んでみて下さい。