【革靴】Raymar(レイマー) cascade!製法やサイズ感を徹底解説!
先日、『Raymar』にてCascadeを購入しました。
前回の販売ではタイミングが悪く、購入する事ができなくて悔しい思いをしていました。再販はないだろうと思っていましたがなんと再販の知らせが!
当日はスマホの前でスタンバイをして販売と同時に即購入しました。おそらく自分が一番乗りだったのではないかと思います。
そんなRaymarの魅力が詰まったcascadeについてレビューしていきたいと思います。
1000件以上のレビューで総合評価「4.96」!
Raymar cascadeレビュー
- 製法:ハンドソーンウェルト製法
- 甲革:牛革(Annonay社製 Vegano)
- 革底 ツートンカラー(半カラス)
- ヒドゥンチャネル / 縁焼き加工 / ピッチドヒール / フィドルバックソール
- 木型番号:1043
- ¥37,400 (in tax)
簡単にcascadeの特徴をまとめてみました。
これでもかという位、様々な技術が組み込まれています。特筆するべきなのが高級紳士靴に使われている技術がふんだんに導入されている事です。
これだけこだわった靴が有名ブランドから販売されていた場合、10万円を超える商品は珍しくありません。
10万・・・
しかし、そんな拘りを持って作られた靴がなんと3万円台で購入する事ができます。
実際にcascadeに導入されている技術を見ていきましょう!
ハンドソーンウェルト製法
ハンドソーンウェルテッド製法は紳士靴の製法の定番の「ウェルテッド製法」の基礎とされている製法の事です。
中底にアッパー、ライニング、ウェルトと呼ばれるパーツを縫い付けます。
このハンドソーンウェルテッド製法を参考に現在の革靴の製法で主流となっているグッドイヤーウェルテッド製法が生まれました。
グッドイヤーウェルテッド製法は、リブテープと呼ばれるパーツを追加し作業の一部を機械で行う様にする事で、大量生産する事が可能になりました。
グッドイヤーウェルト製法と比較すると、シンプルな構造なので、足馴染みの良さは、ハンドソーンウェルト製法の方が上だと言われています。
Raymarが販売している価格帯の靴はグッドイヤーウェルテッド製法が主流です。
同じ価格帯で、ハンドソーンウェルテッド製法を導入してるだけでもすごいのが分かりますね。
ツートンカラー(半カラス)
先端部分が茶色で土踏まずの部分が黒くなっていてツートンカラーになっているのがお分かり頂けると思います。
この仕上げ方の事を「半カラス仕上げ」と言います。
全部真っ黒に仕上げる事をカラス仕上げと言います。
ソールの部分も黒く染める事で、よりフォーマルになると導入された技法。
しかし、接地する部分は滑りやすくなってしまう・塗料が剥がれて絨毯や床を汚してしまうとの理由から、半分を染めない半カラス仕上げが生まれたそうです。
土踏まずの部分が黒く染めてあると、スタイリッシュで非常にカッコいいですね。
見えない部分にもRaymarの拘りを感じるね!
フィドルバックソール
半カラス仕上げで紹介した黒い部分の事でこのような仕上げた物をフィドルバックソールと呼びます。
先端から踵にかけてウエストの様に絞られていていて、真ん中部分が山の様に盛り上がっています。
靴底が平らなデザインと比較すると、よりシャープでエレガントに見えます。
バイオリンに例えられる事が多いみたいだね!
履き心地等には影響しないので、見た目をより美しくする為のオプションで、フィドルバックソールも高級靴やオーダー品に多い仕上げ方法の1つとされています。
ヒドゥンチャネル
あれ?この靴の靴底って縫い目が無いよ!
縫い糸を隠す仕様の事を、ヒドゥンチャネルと言います。
ソールを縫い付ける時に薄く切れ込みを入れてから糸で縫い付け、縫い終わったら切れ込みを塞いで縫い糸を隠す仕上げの事です。
ヒドゥンチャネルと、そうでない靴を見比べてみましょう。
比べてみると違いが一目瞭然ですね!
ヒドゥンチャネルで仕上げるメリットは以下の3つが挙げられます。
- 見た目の向上
- 縫い糸が切れにくくなる
- 水が染み込み防止
写真で比較してお分かり頂けたように、縫い糸が無い分見た目がすっきりします。
また、歩行時に縫い糸が直接地面に触れないので、摩擦で切れにくくなったり、縫い糸部分からの浸水を防ぐ役割があります。
手間がかかる技法なので、採用しているブランドは非常に少ないです。
ピッチドヒール
踵部分が上から下に向かうにつれて徐々に細くなっているがお分かり頂けると思います。
この仕上げの方法をピッチドヒールと呼びます。(「テーパードヒール」と呼ばれる事もあります。)
ヒールがシャープに見える事で靴全体がスタイリッシュに見えるという特徴があります。
高い靴の技法がたくさん使われているんだね!
Raymar cascadeサイズ感
次に実際に4か月間履いた感想を紹介させて頂きます。
私は普段27cmの靴を履いており、26.5cmだと若干きつく27cmだと余裕がある感じです。
実際に購入前にcascadeを試着しました!
ホールカットと言う事もあり、細身のシルエットに仕上がっている印象を受けました。
結果として27cmを購入して正解でした。
引き締まった作りで他の靴よりもフィット感があり、26.5cmを購入してたら履くのが嫌になっていた思います。
普段は27cmの靴は多少ゆとりがあるのですが、くるぶしからつま先にかけてはハーフサイズダウンした靴に似た履き心地。
自分のように幅広、もしくは甲高の方は、ハーフサイズUPして買った方がいいと感じました。
かかと部分は若干ゆとりがあり、微妙に浮いてしまうような感覚があります!
- 造りが細身の為、足へのフィット感が強い
- 幅広・甲高の人はハーフサイズUPがおすすめ
まとめ
Raymarのcascadeに施された技法や製法について紹介させて頂きました。
高級靴に取り入れられている製法は高い技術力が必要だったり、機能性に関しては問題がない物が多いです。
そんな製法をふんだんに取り入れている靴が2~3万円台で購入できるのは大きな魅力ではないでしょうか?
今までは手を出す事が出来なかった靴をお手頃価格で楽しめるRaymarは本当に素晴らしい靴だと感じました。
Raymarの公式サイトのリンクを貼っておくので是非、チェックしてみて下さい。
1000件以上のレビューで総合評価「4.96」!
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