レノベイタークリームの使い方!他のクリームとの違いを徹底解説!【サフィールノワール】
- レノベイタークリームってどうやって使えばいいの?
- デリケートクリームとの違いは?
- どんな時に使えばいいのか教えてほしい!
クレム1925で有名な『サフィールノワール』。
そんな『サフィールノワール』から販売されているクリームで見た目もクレム1925とそっくりな『レノベイタークリーム』が気になる・気になった事があるという方も多いのではないでしょうか?
コメント等を見ていると使い方や他のクリームとの違いがイマイチ理解できず、購入するのに躊躇している方が多いように感じます。
実際に自分も初めてこの商品の存在を知った時には違いが分からずに購入に踏み切る事ができませんでした。
今回のブログではアベル社から販売されている『レノベイタークリーム』について詳しく紹介させて頂きます。
- レノベイタークリームの特徴
- 靴クリームやデリケートクリームとの違い
- レノベイタークリームの使い方・使用するタイミング
レノベイタークリームは革靴以外のレザーアイテム全般に使用する事ができる非常に使い勝手の良いです。
また革を柔らかくする効果が期待できるミンクオイルも含まれているので、靴を履いていて痛みを感じる方や履き心地を向上させたい方にもおすすめしたい商品です。
このブログで使用方法を理解してお手持ちの道具のケアに役立てて下さい。
レノベイタークリームとは?特徴&成分
『レノベイタークリーム』ってどんなクリームなの?
『レノベイタークリーム』とは、アベル社が製造するレザーアイテム全般をケアするクリームの事です。
商品名 | レノベイタークリーム |
製造元 | アベル社 |
容量 | 75ml |
金額 | ¥2,200 + tax |
種類 | 乳化性 |
成分 | 蜜蝋 ・ ミンクオイル ・ ラノリン |
レノベイタークリームはアベル社が展開する『サフィールノワール』のラインナップに含まれています。
最高品質のテレピン油やビーズワックス、カルナバワックス、ラノリン、ミンクオイル、ニートフットオイル、植物性油分などの天然原料を厳選し、極限までその配合比率を高めた調合はハイエンドクラスの皮革製品のケアに求められる品質と性能を完璧に満たしており、仕上げやメンテナンス用として世界的に有名なシューメーカーやレザー製品メーカーで採用されています。
(中略)
すなわち、サフィール・ノワール(MEDAILLE D’OR)は高級シューケアブランド サフィール(SAPHIR)の中でも最高品質を誇るハイグレードラインであり、数あるシューケアブランドを代表する珠玉の逸品です。
出典:(株)ルボウ
『サフィールノワール』とは厳選された素材を使用して作られた最高級のシューケアグッズの事で革靴好きの方なら耳にした事があると思います。
そんなすごいブランドの商品なら期待しちゃうよね!
レノベイタークリームに使用されている成分について詳しく見ていきましょう。
- 蜜蝋
- ラノリン
- ミンクオイル
蜜蝋
別名でビーズワックスと呼ばれています。
ハチの巣の蝋分を精製したもので、保湿力の高さと抗菌効果が期待できます。
また蝋分を含むので光沢も出ます。
革に栄養を補給しつつ、柔軟性を与える働きがありサフィールノワールの商品では定番の成分です。
ラノリン
羊の動物の皮脂腺から分泌される蝋分の事です。
化粧品として使用される事もあります。
乾燥を防ぐ働きがあり革の保湿をしつつ、艶を出す働きが期待できます。
ミンクオイル
北米に生息するイタチ科の「ミンク」の皮下脂肪からつくられた動物性油の事です。
栄養補給を行いつつ、革を柔らかくする働きがあります。
ミンクオイルについてはこちらのブログで詳しく紹介しておりますので併せてご覧ください。
ミンクオイルの3つの役割
主成分から見て、レノベイタークリームを使用する事でどのような効果が期待できるのか見て行きましょう。
- 栄養補給
- 革を柔らかくする
- 光沢を出す
靴クリームに近い働きをしてくれる事が分かるね!
レノベイタークリームの良い所は本革(スムースレザー)全般に使用できる事。
ベロアやヌバックと言った裏起毛の素材や特殊な素材には使用できないので注意しましょう!
靴のケア専用の靴クリームは色移りや光沢が出過ぎてしまう、有機溶剤が含まれているなどの理由から革靴以外への使用はおすすめできません。
レノベイタークリームは本革全般に使用する事ができるので非常に重宝するクリームにしあがっています。
商品のラベルなどにも『カーフ』や、『ボックスカーフ』のような革に使用する事が推奨されています。
レノベイタークリームと他のクリームとの違いは!?
レノベイタークリームについて調べていると「他のクリームとの違いがイマイチ分からない」という質問が多い事に気が付きました。
特に多かったのが次の3つの商品との違いでした。
- デリケートクリーム
- 靴クリーム
- レザーローション
それぞれの商品の特徴を紹介しつつ、『レノベイタークリームとの違い』や『差別化するポイント』について紹介していきます。
『レノベイタークリーム』と『デリケートクリーム』の違い
デリケートクリームは『潤い』と『栄養補給』に特化したクリームです。
成分の大半が水分・油分で構成されていて蝋分はほとんど含まれていない又は全く含まれていません。
M.モゥブレィの『デリケートクリーム』が有名だよね!
乾燥が進んでいる靴を手入れする際にデリケートクリームを靴クリームを塗る前にワンクッション挟む事でシミを出来にくくする事ができます。
塗った後は艶は出ずマットな印象に仕上がります。
使い方は大きく変わりませんが「艶を出したくない」場合はレノベイタークリームではなくデリケートクリームを使用するようにしましょう。
『レノベイタークリーム』と『靴クリーム』の違い
靴クリームの目的は『艶出し』と『栄養補給』です。
役割だけ見るとレノベイタークリームと違いはありませんが、成分を比較してみると大きな違いがあります。
レノベイタークリーム | 靴クリーム |
蜜蝋 ラノリン ミンクオイル | 油脂 蝋 有機溶剤 |
レノベイタークリームの成分については先程紹介した通り、栄養補給をメインにしつつ成分に含まれる蝋分によって光沢が出るイメージ。
一方の靴クリームは靴に強い光沢を出す為に蝋分が多く含まれています。
そのままでは栄養分である油脂と混ざりあわないので有機溶剤と混ぜる事でペースト状にしています。
靴クリームには『乳化性クリーム』と『油性クリーム』があります。
『油性クリーム』は特に蝋分が多く含まれているので強い光沢を出す事ができます。
革靴に様々なカラーがあるように靴クリームも様々なカラーが展開されていて色を合わせる事で補色を行いつつ光沢のある仕上がりに仕上げる事ができます。
逆に言うと「色移りしてしまう」、「光沢が強すぎる」という理由から革製品の財布やベルト、バックなどの他のアイテムには使用に適しているとは言えません。
ピカピカのお財布はちょっとなぁ~・・・
簡単に特徴をまとめると次の通りになります。
- 靴クリーム
- 革靴のケアに特化したクリーム。ただし、他のレザーアイテムのケアには向きません。
強い光沢が出ます。
- レノベイタークリーム
- 本革のレザーアイテム全般に使用でき、革靴のケアにも対応してます。
自然な光沢が出ます。
どちらのクリームでも問題なく手入れを行う事ができますが、靴の手入れという点では靴クリームの方がおすすめと言えます。
ただ、レノベイタークリームを靴クリームと併用する事も可能です。
デリケートクリームのように靴クリームを塗る前にレノベイタークリームを挟む事で、急激な油分の吸収を防ぐ事ができシミの防止に繋がります。
『レノベイタークリーム』と『レザーローション』の違い
特によく見かけたのがこの2つの質問でした。
レザーローションは1本で次の3つの働きがあります。
- 汚れ落とし
- 栄養補給
- 艶出し
これら3つの効果を程よく行ってくれる非常に便利なアイテムです。
クリーナーや靴クリーム、ワックスと個別に手入れするよりも効果は劣ってしまいますが効果がマイルドなので幅広いレザーアイテムに使用する事ができ、手入れも簡単なので初心者から上級者までおすすめできるアイテムと言えます。
サフィールノワールからも『レザーバームローション』というレザーローションが販売されています。
同じブランドの商品でどっちを買えばいいのか迷ってしまいますね。
レザーバームローションの方が汚れを落とす事もできますが、栄養補給と艶出しを行うという点から役割はほとんど変わりません。
それぞれの主成分を比較してみました。
レノベイタークリーム | レザーバームローション |
蜜蝋 ラノリン ミンクオイル | 蜜蝋 ホホバオイル ミンクオイル |
本当だ!『ラノリン』と『ホホバオイル』以外は同じだよ!
ホホバオイルは蜜蝋と共に次のような働きをしてくれます。
- 艶を出す
- 栄養補給
- 乾燥を防ぐ
ラノリンと求める働きに関しては大きな違いはありません。
この2つの道具についての違いは「水分量の多さ」だと言えます。
レザーバームローションは水分量を多くする事で塗り広げやすいというメリットがあります。
一方のレノベータークリームはクリーム状なのでレザーバームローションと比較すると水分量が少ない代わりに油分や蝋分が多く含有されています。
なので塗る範囲の狭い「革靴」や「財布」、「腕時計のベルト」、「革のベルト」の手入れに適しています。
しっかりと栄養を補給させたい場合は水分量の少なく、より栄養分を多く含むレノベータークリームの方がおすすめです!
2つの道具を使い分けるポイントについては次の通り。
商品名 | レノベータークリーム | レザーバームローション |
成分 | 油分・蝋分が多い | 水分が多い |
特徴 | 栄養補給重視 | 塗りやすい・汚れ落とし |
こんな革製品の 手入れにおすすめ | 革靴 財布 腕時計のベルト | 革張りのソファー レザージャケット 革の絨毯 |
レザーバームローションの他にも同じくアベル社から販売されている『ユニバーサルレザーローション』の人気が高いです。
レザーバームローションが動物性油脂の『ミンクオイル』を使用しているのに対して、ユニバーサルレザーローションはホホバオイルを始めとする植物性の油脂のみで構成されています。
ミンクオイルが配合されているレザーバームローションの方がより保革効果が期待できますが、ユニバーサルレザーローションも同等の効果を期待でき価格も安めに設定されているのでおすすめです。
レノベータークリームの使い方! 超簡単4ステップ!
次に実際にレノベータークリームを使用して手入れする手順を紹介していきます。
今回は容器の側面に記載されている4ステップで手入れを行います。
レザーアイテム全般に使用できるとの事なので、革靴ではなくレザーウォレットを手入れしていきます。
使用する道具は次の4種類です。
- 馬毛ブラシ
- クリーナー
- レノベイタークリーム
- 布(ネル生地)
① 汚れを拭きとる
『馬毛ブラシ』や『クリーナー』を使用してレザーウォレットの表面に付着した汚れや古いクリームを落とします。
古いクリームが表面に残っていると、レノベイタークリームの成分が浸透しづらくなってしまいます。
② レノベータークリームを塗り込む
レノベイタークリームを塗り込みます。
レノベイタークリームは油分が控えめなので大丈夫だとは思いますが、使用する時には目立たない部分に塗ってみてシミにならないかチェックをしたのちに全体に塗り広げましょう。
全体に塗る時には少量ずつ塗り込み、足りなくなったらその都度補充すると無駄なく塗り広げる事ができます。
クリームは指で直接塗り込む方が指先の体温で温められて革に浸透しやすくなるのでおすすめなのです。
指先が汚れるのが嫌な方は『ペネトレイトブラシ』や『布』にレノベイタークリームを取って塗ると指先を汚す事なく塗る事ができます。
自分のやりやすい様に塗り広げよう!
全体に薄く塗り広げる事ができたら完了です。
③ 3分置く
全体に塗り終わったら3分程時間を置きます。
時間を置く事で塗り込んだレノベイタークリームが革の奥まで浸透して革を柔らかくしてくれます。
クリームを塗ったらしばらく置くという作業は、クリーム全般で使える簡単テクニックなので覚えておきましょう!
④ 余分なクリームを拭き取る
最後に表面に残った余分なレノベイタークリームを拭き取ります。
薄く塗り広げても、一定量のクリームが浸透せず表面に残ってしまうので布を使用して拭き取ります。
表面を拭いていると、レノベイタークリームの蝋分でちょっとずつ光沢が出てくるよ!
余分なクリームを拭き取る事で表面のべた付きもなくなるのもこのクリームの特徴の1つです。
こちらが磨く前と後を比較したものになります。
レノベイタークリームで磨いた後の方が栄養が補給されて色が濃くなっている事が分かります。
塗り込んでみて見た目以上に驚いたのが革に柔らかさが戻った事です。
レノベイタークリームを塗る前は乾燥してカサカサになっていたレザーウォレットでしたが、モチっとした柔らかさを取り戻して持った時に手に馴染むようになりました。
光の角度によって光る程度に表面に艶がのっていました!
ワックスを塗った時のような強い光沢ではありませんが充分に美しい艶が出るのでこうしたレザーアイテムにはぴったりのクリームですね。
革靴の場合もこれ1つで充分だと思います。
艶感が足りないと感じた場合はワックスを上塗りすればOKです!
レノベイタークリームを使用するタイミング
レノベイタークリームってどんなタイミングで使えばいいの?
ここまでに紹介させて頂きました通り、レノベイタークリームは栄養補給に優れたクリームなので普段の手入れの時に靴クリームの代わりとして使う事ができます。
特におすすめしたいのが『プレメンテナンス』の際に使用する事です。
プレメンテナンスとは購入した靴を履き下ろす前に最初に行うメンテナンスの事です。
購入直後の靴は乾燥している事が多いのでそのまま履くとひび割れ等の靴トラブルに直結する場合があります。
プレメンテナンスの際には水分量の多いデリケートクリームを使用する事が推奨される事が多いですが、レノベイタークリームも同じような働きが期待できます。
プレメンテナンスを行う目的や注意点についてはこちらのブログをご覧ください。
レノベイタークリームの注意点は!?
レノベイタークリームを使用する上で注意すべきポイントを2つ紹介します。
① 補色効果は期待できない
靴クリームを紹介した際に触れましたがレノベイタークリームは無色なので補色効果は期待できません。
靴クリームと同様に艶出しや栄養補給を行う事はできますが、ぶつけてしまって色が剥げてしまった部分や色が薄くなった部分にレノベイタークリームを塗り込んでも効果はほとんどありません。
靴はぶつけちゃう事が多いから、補色できないのはちょっと気になるね。
先程のレザーウォレットのように潤いが補充されると革の色が濃くなって、一時的に傷を目立たなくなる事がありますが根本的な解決にはつながりません。
普段使いとしては靴クリームの方が優先順位が高くなりそうですね。
② 塗りすぎると型崩れの原因になる
レノベイタークリームに含まれているミンクオイルは革を柔らかくする効果がある反面、塗りすぎると革が柔らかくなりすぎてしまい型崩れを起こす原因になってしまう事があります。
特に革靴はシルエットが重要視されるレザーアイテムなので注意した方がいいと言えます。
レノベイタークリームは蜜蝋やラノリン等と混ぜてあるので、ミンクオイルを単体で使用するよりは効果は抑えられているのでそこまで気にする必要はありません。
ですが、頭の片隅に置いておきましょう。
ドクターマーチンのスタッフの方にも、同様なアドバイスを頂いた事がありました。
まとめ
今回はサフィールノワールのレノベータークリームについて紹介させて頂きました。
「幅広いレザーアイテムに使用できる」、「1つで艶出し・栄養補給が可能」という点から非常に使い勝手がよく持っておくと活躍してくれるクリームだという事がお分かり頂けたと思います。
自分もレザーウォレットや革手袋の手入れの時に使用していて買って良かったと感じているアイテムの1つです。
このブログを見て興味を持った方は是非、チェックしてみて下さい。
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