【画像付き】損してるかも。知っておきたい革靴の種類と選び方を解説
- 革靴の種類ってどんなものがあるの?
- 靴によって用途が違うの?
- それぞれの特徴を知りたい!
革靴はビジネスシーンから冠婚葬祭などフォーマルな場、プライベートまで幅広く使用する事ができるので社会人としては無くてはならない物です。
しかし、革靴には様々な種類がありどんな靴を選べばいいのか迷ってしまう方も多いと思います。
革靴は見た目ごとに使える場面が限られているので、自分の好みだけで選ぶのは注意が必要です。
プライベートではどんな靴でも問題ありませんが、正式な場では避けるべき素材や装飾、靴の形がある程度決められています。
適当に選んでその場の雰囲気に合わない靴を履いてしまうと後悔してしまうなんて事も。
靴って自分が思っているより見られてるって言うもんね。
逆に言えばTPOをわきまえた靴を選ぶ事で、相手に良い印象を与える事ができます。
今回は「革靴の種類やそれぞれの歴史、どんな場面で履くのがおすすめなのか」を解説します。
- 革靴の種類・歴史
- TPOを踏まえた選び方
このブログを読めば靴を履く際の最低限のマナーを理解する事ができ、靴選びで相手に好印象を与える事ができます。
結婚式や仕事の時など状況に合わせた靴選びのポイントも紹介します。
革靴には様々な形がある
一見するとどれも同じ様に見える革靴ですが、構造や装飾など細かな違いがあります。
靴の構造はある程度パターン化されていて、大きく分類することができます。
靴ごとに決まった構造の事を「デザイン」と呼びます。
今回紹介する靴のデザインは次の11種類です。
デザイン事に見た目や歴史的な背景など様々な魅力があります。
ただし、お気に入りの靴だからどんな時でも履いてしまうのはTPOの観点からおすすめは出来ません。
「TPO」とは、Time(時間)、Place(場所)、Occasion(場面)の頭文字を取った略語の事です。
状況に合わせて言葉遣い、服装や行動をわきまえようという考え方の事をいいます。
革靴を履いていく場としては、主に次の3つが挙げられます。
- フォーマルシーン
- ビジネスシーン
- ドレスシーン
「フォーマルシーン」とは正式・公式という意味があり、格式の高い式典や冠婚葬祭などがこれに当たります。
「ビジネスシーン」は名前の通り職場や営業での外回り、他にも面接や就職活動などが当たります。
職場の雰囲気や業種によって基準が異なりますが、このブログでは『スーツスタイル&接客業務』を基準にして紹介しています。
「ドレスシーン」は友人の披露宴やパーティーなどの場面を指します。
それぞれの場面に合わせて靴を選ぶ事が大人としての最低限のマナーです。
自分が気にしていないだけで、気付かない内に相手を不快にさせてしまう事も・・・。
極端な例を挙げると大事な話し合いの時に、装飾がギラギラの靴を履いている人が来たら「えっ・・・?」ってなっちゃうよね。
逆に考えれば、TPOを意識して靴を使い分ける事が出来れば相手に好印象を与える事ができます。
極端に意識する必要はありませんが、知っているのといないのとでは大きな違いになるので頭の片隅に置いておきましょう。
TPOに合わせて靴を使い分ける
TPOを意識した使い分けはとても重要なのでおさらいしましょう。
ここまでは『フォーマルシーン』、『ビジネスシーン』、『ドレスシーン』で分類しましたが、もう少し掘り下げてみましょう!
次は身近なイベントを例題にして、4つの場面でどんな靴を選ぶべきなのか解説してきます。
靴のデザインごとに大雑把にまとめると次の通りになります。
TPO | ストレートチップ | プレーントゥ | ウィングチップ | モンクストラップ | Uチップ | Vチップ | ローファー | サドルシューズ | チャッカブーツ | エラスティック | サイドゴアブーツ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
冠婚葬祭 | ※ | ||||||||||
仕事 | |||||||||||
リクルート | |||||||||||
披露宴・二次会 | |||||||||||
Rakuten Fashion | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
靴の素材や色、会場の雰囲気によっても変わりますのでその点はご了承下さい。
ここでの革靴は本革&黒色の靴を前提で進めます。
①冠婚葬祭
「冠婚葬祭」は結婚式や葬儀、格式の高い式典などが当たります。
素材は「本革」、色は「黒」以外は選ばないようにして下さい。
冠婚葬祭はストレートチップ又はプレーントゥを履くようにしましょう。
よりキチンとした雰囲気なら外羽根式の靴よりも内羽根式の靴がおすすめです。
装飾の少ない物ならエラスティックシューズもありですが、不安な場合はストレートチップ又はプレーントゥを選びましょう。
冠婚葬祭で履く靴は装飾はNG。
モンクストラップのバックルやタッセルローファーのタッセル、ウイングチップのブローグなどがこれに当たります。
歴史的な背景も考えて、Uチップも避けよう!
冠婚葬祭には結婚式も含まれますが、結婚式と言っても「教会式」や「神前式」、「人前式」など様々。
②ビジネス
「ビジネスシーン」で履く事ができるデザインは意外と多いので迷ってしまいますね。
素材や色を奇抜な物にしなければ、デザインはそこまで気にしなくても大丈夫です。
カジュアルな靴が問題ない職場なら明るい色の靴を選んでみたり、起毛素材(スエードやヌバック)にひと工夫加えると見た目の華やかさがぐっと上がります。
エラスティックシューズは着脱もしやすくて、シンプルなデザインだからおすすめだよ。
おすすめのデザイン | 控えるデザイン |
エラスティックシューズ モンクストラップ | チャッカブーツ 奇抜な素材や色の靴 |
③リクルート
「リクルート」とは就職活動の事を指します。
会社に入社したばかりの頃や、面接の時に履く靴に関しても同じ考えでOKです。
靴のデザインはストレートチップかプレーントゥを選びましょう。
おすすめは「内羽根式」で「靴紐タイプ」の靴です。。
靴紐で結ぶ内羽根式の靴は最もフォーマルな靴と考えられています。
就職活動や会社に入社したばかりの頃は初対面の方と接する機会が多いので、相手に好印象を与えるデザインがおすすめ。
Vチップ、外羽根の靴なんかも良さそうだけど、冒険は辞めて無難な選択をした方が良さそうだね。
④二次会・披露宴
二次会や披露宴のみ出席の場合は少し羽目を外したデザインでOK。
「平服(へいふく)でお越しください」と記載されている事がありますが、この場面が当てはまります。
実は一番靴選びに苦労するのがこの場面です。
えっ?羽目を外していいから簡単なんじゃないの?
平服でお越し下さいという事は、「決まりはないけど、雰囲気に合わせて良識のある服装で来てください」という事を指します。
例を挙げると次のようなことを意識する必要があります。
- 会場の雰囲気
- 出席者の顔ぶれ
- 式典の内容
- 自分の年齢
間違いないデザインはストレートチップですが、どんな場面でも同じというのもちょっとつまらないですよね?
会場の雰囲気やゲストに合わせて考慮する必要はありますが、フォーマルシーンの様に固くなり過ぎる必要はないと思います。
友人の結婚式だったら外羽根式の靴や、タッセルローファーやウィングチップなど装飾が施されている靴なんかがおすすめです。
靴の色についても派手過ぎなければ、黒やダークブラウンなどの定番カラー以外も可能です。
「白」は新郎新婦の色とされているので避ける様にしましょう!
よりエレガントに見せる為に、靴の素材をエナメルにしてみるのもありだよね!
ただし、爬虫類革などインパクトが強い素材は避けましょう。
親しき中にも礼儀あり。
羽目を外し過ぎない様に注意したいですね!
靴の種類はデザイン・羽根・装飾
革靴の種類ってたくさんあるけど何が違うの?
革靴は大きく分けて次の3つの違いがあります。
靴のデザインによって分類される事が多いのですが、羽根の種類や装飾の有無によっても見た目の印象が大きく変わるのでしっかりと押さえておきましょう!
- 羽根の種類
- 装飾の有無
- デザイン
の順番で解説していきます。
紐靴で結ぶ靴は内羽根式と外羽根式の2種類
靴紐を結ぶタイプの靴(レースアップシューズ)は、レースステイの構造によって「内羽根式」と「外羽根式」の2種類に分類されます。
シュータン(靴ベロ)を覆う部分の革を指します。
端的にまとめると内羽根式は「フォーマル」な靴、外羽根式は「カジュアル」な靴とされています。
黒色の本革で、内羽根式のストレートチップorプレーントゥの靴が「最もフォーマルな靴」とされています。
ただし、外羽根式が冠婚葬祭等で「絶対にNG」という訳ではありません。
内羽根式と比べるとカジュアル寄りのデザインという印象で、個人的にはそこまで気にする必要はないと考えています。
ビジネスの場など気になる場合には、内羽根式を選んでおくのが無難だね。
内羽根式
内羽根式はレースステイが甲の革の下に潜り込んでいるのが特徴的なデザインです。
羽根が開閉しづらいですが、外羽根式の靴と比較するとよりスタイリッシュですっきりとした印象です。
非常にシンプルかつ洗練された見た目で、冠婚葬祭などのキチンとした場では外羽根式の靴よりも内羽根式の靴を着用が一般的とされています。
主に冠婚葬祭等では内羽根式を選んだ方が無難だと言われています。
スーツ用の靴も内羽根式の靴が主流だよね!
1660年代にオックスフォード大学の学生が履き始めた事から、内羽根式の靴のを「オックスフォード」と表現する事もあります。
外羽根式
外羽根式の靴はレースステイが大きく開閉する動きのあるデザインで、内羽根式と比べるとカジュアル寄りのデザインと位置付けられています。
羽根の部分が見た目が競馬のゲートに似てるから「ダービー」って言われる事もあるみたいだよ!
履き口が大きく開くので脱ぎ履きしやすく、内羽根式の靴よりもサイズ調整がしやすく圧迫感が少ないので甲が高い人におすすめです。
ビジネス・冠婚葬祭でNGという訳ではありませんが、着用を控える様に紹介しているメディアが多いのも事実。
気になる方は内羽根式の靴を選んでおきましょう。
内羽根式の靴よりも躍動感がありカジュアルな雰囲気なので、仕事だけでなくプライベートでも合わせやすい柔軟性の高いデザインです。
穴飾りの装飾ブローグシューズ
革靴はデザインごとに違いの他にも、装飾の有無によって見た目が大きく変わります。
この穴の付いている靴はよく見かけるね!
この穴飾りの事を「ブローグ」と言い、ブローグが施された靴の事を「ブローグシューズ」と呼びます。
ブローグは見た目を良くする事が目的ではなく、靴の通気性を確保する為に作られたもの。
元々はアイルランドやスコットランドで、靴の中に入り込んだ水を排水する為に施した事が始まりだと言われています。
本来は通気性を良くする為に穴が靴の内側まで貫通していました。
現在のブローグはデザインとしての意味合いが強く、ほとんどのものが内側まで貫通していません。
また、靴に傷が付いてしまった場合にも目立ちにくくなるという効果もあります。
19世紀頃から英国貴族にデザインや機能性が評価され、「カントリーシューズ」という名前で世界中に普及していきました。
ブローグシューズは加工具合で3種類に分類
ブローグが施されている靴をグローブシューズと呼ぶと紹介しましたが、装飾の度合いによって更に細かく分けることができます。
- クォーターブローグ
- セミブローグ
- フルブローグ
①のクォーターブローグが控えめに加工されていて、セミブローグ、フルブローグと割合が増えていきます。
フルブローグとなると靴全体に加工してある感じだね!
『フルブローグ』はWの切り返しと様々なブローグが施されていて、皆様がウィングチップとして認知している靴がまさにフルグローブになります。
『セミブローグ』はフルブローグと比べるとトゥの部分がW型から一文字になっておりス、タイリッシュな印象に。
『クォーターブローグ』はセミブローグからつま先部分の装飾を取り除いたモデルで、更にすっきりした印象でビジネスシーンでも合わせやすいデザインに仕上がっています。
装飾が多くなる程カジュアルな印象になるので、この3種類の中ではフルグローブが最もカジュアルな雰囲気の靴と言えます。
ブローグの装飾は主に4種類
ブローグについてもう少し掘り下げてみましょう。
ブローグシューズに施さる装飾は次の4種類があります。
メダリオン
『メダリオン』はつま先部分にいくつものブローグを並べて表現された模様の様な装飾の事を指します。
エンブレムやイニシャルなど様々なデザインが表現されています。
特につま先部分は空気が籠って乾燥しづらいので、メダリオンは通気性を良くする通気口のような役割があります。
メダリオンが装飾されている靴は見た目の華やかさがグッと上がります。パーティや少し砕けた雰囲気の場で履くのがおすすめです。
パーフォレーション
『パーフォレーション』とは靴のパーツごとの縫い目部分・切り替え部分に施されていて、「〇:〇:〇:」と大小のブローグが交互に組み合されています。
パーフォレーションが施されている靴はグッとカジュアルな印象になるね!
パンチドキャップトゥ
『パンチドキャップトゥ』はつま先部分の一文字をステッチ(縫い糸)ではなく、パーフォレーション(穴飾り)を施したもの。
画像の様につま先の一文字部分だけパーフォレーションが施された靴の事を指したり、フルブローグの靴の装飾のパーツの一部として紹介されます。
ストレートチップの靴はガチっと固い印象のデザインですが、最も目立つつま先部分の一文字をブローグにするだけで肩の力が抜けて余裕のある印象になります。
冠婚葬祭の場ではおすすめできませんが、その他の場面では難なく使用できるとても使い勝手の良いデザインだと言えます。
ピンキング
『ピンキング』は革の断面をギザギザの山形に切る方法の事です。
このようにパーツの切れ目を山形にギザギザにカットしておく事で断面がほつれにくくなり、見た目もよくなる効果があります。
ピンキングの大きさも大小様々です。
幅が細かい程よりスタイリッシュで、幅が大きいほどカジュアルな印象が強くなります。
革靴の人気のデザインは11種類
最後に『靴のデザイン』について解説していきます。
装飾の有無で見た目に違いがありますが、靴の印象を大きく決めるのは「靴のデザイン」です。
人気の高いデザインを紹介します。
デザインの種類は次の通りです。
ストレートチップ
「ストレートチップ」は革靴の中でも最もシンプルな靴です。
フォーマルな場から、ビジネス、カジュアルな場までどんなシーンで履いても馴染んでくれる使い勝手の良いデザインです。
初めに買うべき靴として真っ先に候補に挙がるよね。
ストレートチップの特徴はつま先の部分に一本横線が入っている事。
その事から「一文字」と呼ばれたり、つま先部分に帽子を被せた様なシルエットから「キャップトゥ」と呼ばれる事もあります。
穴飾りなど装飾が施されている事がありますが、デザインは関係なくつま先部分に一本線が入っている靴をストレートチップと呼びます。
どんなシーンでも活躍してくれるデザインなので、ストレートチップは一足持っておきたい靴ですね。
- どんな場面でも使える定番の1足が欲しい
- 革靴を初めて購入する方
プレーントゥ
「プレーントゥ」もストレートチップと並んで、様々なシーンで履く事が出来る使い勝手のよいデザインです。
冠婚葬祭はもちろんの事、プライベートで履いていても難なく馴染んでくれるので汎用性が高いデザイン。
甲の部分からつま先にかけて一切装飾が施されていないシンプルな造りが特徴です。
プレーントゥは外羽根式を採用しているものが多い印象。
内羽根式のデザインの方がフォーマルな場に適していて、そうした場での外羽根式のプレーントゥの着用は意見が分かれます。
個人的には相手を不快にさせる事は無いので、着用しても問題ないと考えます。
シンプルさが売りのプレーントゥは人気が高く、様々なタイプの靴が販売されいてその中でも代表的なのが次の3種類。
- 内羽根式
- 外羽根式
- ホールカット
「内羽根式」と「外羽根式」は先程説明した通りで、レースステイが大きく開閉できるかどうかという違いがあります。
「ホールカット」はシュータン以外は一枚の革のみで造られていて、縫い目が踵部分にしかない非常にスマートな造りが特徴のデザインです。
高い技術力と高品質な革が必要になるので値段が張りますが、他の靴よりも高級感があり周囲との差別化を図りたい時におすすめです。
- 初めて靴を購入する方
- 定番の1足が欲しい方
- 甲が高い方(外羽根式)
ウィングチップ
「ウィングチップ」はつま先部分にwの形をした生地の切り返しが特徴のデザイン。w型の切り替えが翼を広げた鳥のように見える事から「ウィングチップ」と呼ばれています。
他にもウィングチップは装飾が多いデザインとしても有名です。
靴によって装飾は異なりますが、W型の切り返しがあるデザインの靴を総称してウィングチップと呼びます!
ウィングチップはアメリカで親しまれている名前で、イギリスでは装飾が多い靴として紹介した「フルブローグ」と呼ばれる事が多いです。
紛らわしいけどウィングチップも、フルブローグでも間違いじゃないんだね!
ウィングチップには大きく分けて2つのデザインがあります。
ウィングチップ
こちらのデザインが一般的にウィングチップとして認知されているものです。
16世紀頃にスコットランドなどで誕生した労働靴が19世紀頃にイギリスに入り、徐々に英国貴族から一般人へと広がっていきました。
特徴的なデザインでウィングチップを履いていると、コーディネイトがお洒落になりますね!
ロングウィングチップ
元々はWの切り替えは土踏まず辺りまで伸びていましたが、アメリカで少しずつ手が加わりカカトまで切り替えが伸びたデザインも誕生しました。
このデザインの事を「ロングウイングチップ」と呼びます。
アメリカではこのデザインが一般的なんだって!
- お洒落&上品なデザインが好きな方
- 仕事 & プライベートでも活躍してくれる靴が欲しい方
モンクストラップ
「モンクストラップ」はストラップと呼ばれるベルト状の細い革を、バックルという金具に通して固定するデザインの靴の事です。
紐靴と比べると簡単に着脱できるので、脱ぎ履きがしやすい点が特徴として挙げられます。
バックルが収縮性のあるゴムに取り付けられていて、着脱しやすい様にこだわった靴も販売されています。
金具が装飾されている事によりラグジュアリーな雰囲気を出す事ができ、靴紐タイプのデザインとは違った魅力を出す事ができます。
歴史は古く、15世紀頃にアルプス地方の修道士(モンク)が履いていた靴が元になっていると言われています。
徐々に一般的に普及していき、ビジネスシーンでも着用されるようになりました。
つま先部分はストレートチップやプレーントゥなど様々なデザインが展開されていますが、ストラップで固定する物を総称してモンクストラップと呼びます。
甲を覆う革の大きさやバックルの形状、つま先部分の装飾など他のデザインと比べて持ち主の個性が出やすいね!
モンクストラップはベルトの数やバックルの位置によって3つに分類されます。
シングルモンクストラップ
「シングルモンクストラップ」は1つのストラップをバックルで固定するデザインの事です。
モンクストラップの中で基本的なデザインで、シンプルかつスッキリとした見た目なのでビジネスシーンでも合わせやすい仕上がりになっています。
ダブルモンクストラップ
「ダブルモンクストラップ」は2つのベルトで固定するデザイン。
甲を覆う革が大きくなるので、シングルモンクストラップと比べると華やかさが増します。
ビジネスシーンはもちろんの事、カジュアルシーンでも活躍してくれます。
サイドモンクストラップ
「サイドモンクストラップ」はシングルモンクストラップと構造はほとんど同じです。
シングルモンクストラップよりもバックルの位置が少し後方に付けられています。
バックルがシングル・ダブルモンクストラップよりも目立ちにくいのですっきりした見た目が特徴のデザインです。
ビジネスシーンでの使用をメインに考えるならシングル&サイド、カジュアルシーンをメインに考えるならダブルがおすすめです。
- 大人っぽい雰囲気を演出したい方
- ビジネス・ドレスシーンでの着用を考えている方
Uチップ
Uチップは名前の通りつま先部分にU字型の切り替えがある靴の事。
シンプル過ぎず、過度な装飾も施されているいないのでバランスの取れたデザインです。
幅広いシーンで活躍してくれる使い勝手の良いデザインです。
Uチップの特徴でもある縦に入った縫い方は「モカシン縫い」と呼ばれていて、職人が手作業で行う難しい技法とされています。
今でこそビジネスシーンで履かれる事もありますが、当初は悪環境下で履く事を前提とした「カントリーシューズ」として普及していきましました。
造りがしっかりとしていて水が浸透しづらい堅牢な造りが特徴です。
きっちりした靴や装飾が多い靴が苦手という方にぴったりなデザインです。
- シンプルすぎず、カジュアルすぎない靴が欲しい方
- フォーマル用の靴をすでに持っている方
Vチップ
「Vチップ」はUチップから派生して誕生したモデルで、甲の切り替えにV字型の革片を使用したデザインを指します。
つま先の縫い合わせの先端がUチップよりも尖っていて、V字に近い事からVチップと呼ばれています。
Vチップはアメリカの人気ブランド「Alden」が生み出したデザインです。
Aldenが1950年代に脚の治療を目的とした木型を開発する中で「見た目」と「履き心地」の両立を目指して完成させました。
Uチップよりもドレッシーな見た目で、より華やかさを求める方におすすのデザインです。
- Uチップよりもドレッシーな雰囲気を求めている方
- カジュアルなデザインがOKな職場で働いている方
ローファー
ローファーとは紐履が無く、スリッポンタイプの靴を指します。
スリッポンの中でも革を使用した靴の事をローファーと呼びます。
靴紐を結ぶ必要がなく、脱ぎ履きの簡単さから「怠け者(loafer)」が名前の由来となっています。
革特有のカチッとしたイメージと、靴紐が無く柔らかい印象を併せもつ非常にバランスの良いデザインです。
学生が履いているイメージが強いローファーだけど、ビジネスシーンでも活躍してくれるよ!
そんなローファーですが、大きく分けると5つのデザインに分類する事ができます。
コインローファー
ローファーの中で最もベーシックなデザインが「コインローファー」です。
甲の部分にサドルと呼ばれる革片を装飾し、中央部分に切れ込みが入れられています。
この切れ込み部分にコインを入れていた事からコインローファーと呼ばれる様になりました。
アメリカではペニー硬貨を入れていたので「ペニーローファー」とも呼ばれています。
サドルの長さや編み方によって「ハーフサドル」、「フルサドル」、「ビーフロール」と名前が異なります。
タッセルローファー
「タッセルローファー」はタッセルと呼ばれる房の装飾を甲に施したデザイン。
カジュアル感の強いローファーですが、タッセルローファーは上品さを併せ持っておりビジネスシーンにもぴったりです。
ドレッシーな雰囲気がありつつ、スーツに合わせやすい見た目に仕上がってるね!
1950年代に弁護士が好んで履いていた事から「弁護士の靴」と呼ばれています。
ビットローファー
サドルの部分に馬具の形をした金具を取り付けたデザインのローファーです。
この金具が「ホースビット」と呼ばれている事からビットローファーという名前が定着しました。
イタリアのファッションブランド「GUCCI」のビットローファーが有名です。
金具が装着されているので高級感があり、カジュアルシーンで活躍してくれるデザインです。
ヴァンプローファー
「ヴァンプローファー」は甲の部分に装飾が一切施されおらず、モカシン縫いのみが特徴のシンプルなデザイン。
シンプルながら独特な雰囲気があり、キチッとした服装からワイルドな服装まで幅広く合わせる事ができます。
モカシン縫いも施されていない更にシンプルなデザインもあります。
見た目が毒蛇のコブラに似ている事から「コブラヴァンプ」と呼ばれています。
キルトローファー
「キルトローファー」はスコットランドの民族衣装「キルト」というスカートを装飾に落とし込んだデザイン。
泥除けの役割がありますが、見た目のインパクトの強さから実用性よりも靴の印象を変える装飾としてのイメージが大きいです。
他のデザインとも相性が良くサドルと合わせた「コインキルトローファー」、画像の様にタッセルと合わせた「キルトタッセル」など様々なバリエーションが販売されています。
ローファーの中では最もカジュアルなデザインだね。
ビジネスシーンでの着用は難しそうですが、プライベートやドレスコーデOKなら周囲の人と差別化を簡単に図る事ができる一足です。
- 靴の脱ぎ履きが多い方
- 足元にちょっとした抜け感を出したい方
サドルシューズ
「サドルシューズ」は馬にまたがる部分に取り付ける鞍(サドル)の様な形の装飾を施した特徴的なデザインの事。
「サドル・オックスフォードシューズ」や「コンビネーションシューズ」とも呼ばれています。
1950年代にイギリスで誕生したと言われてるよ!
特徴的なデザインで合わせるのが難しそうですが、ジャケットはもちろんの事スーツに合わせるのもおすすめ。
サドルシューズには大きく分けて「アメリカ式」と「イギリス式」の2種類があります。
サドルシューズと言われて真っ先に思い浮かべるのが、薄い色のアッパーに黒や紺のような濃い色のサドルを使用した画像の様な「コンビサドル」ではないでしょうか?
「コンビサドル」の靴がアメリカで流行した「アメリカ式」だと言われています。
ゴルフを始めとするスポーツで人気のデザインとなりました。
サドルシューズはコンビカラーというイメージが強いですが、カラーは名称に全く関係ありません。
元々はイギリスで誕生したもので、アッパーもサドルの装飾も同系色・同一素材が使用されているものが「イギリス式」と言われています。
どちらもスーツにも合わせられるけど、合わせやすいのは主張が少ないイギリス式だね!
- 足元にアクセントを付けたい方
- ドレスシーンでの着用を考えている方
チャッカブーツ
「チャッカブーツ」は2つから3つのアイレット(靴紐を通す穴)が設けられた、くるぶし丈のショートブーツの事です。
馬に跨って競うポロ競技で試合が終わった後に履き替えていた靴が元になっていると言われています。
「チャッカ(Chukka)」はポロ競技のラウンド毎の時間の単位の事なんだよ。
これがチャッカブーツの名前の由来だと言われています。
高級感のあるシルエットですが、スポーツの際に履かれていた靴という事でフォーマルな場での着用は不向きと言われています。
ブーツはカジュアルに寄りのデザインなので、ビジネスの場面よりもドレスコーデやプライベートでの出番が多そうですね!
- カジュアルなデザインがOKな環境で働いている方
- 変わったデザインの靴をお求めの方
エラスティックシューズ
「エラスティックシューズ」は靴の履き口部分に伸縮性のあるゴムを織り込んだ靴の事。
靴紐が無く脱ぎ履きがしやすいので、仕事で靴の着脱が多いビジネスマンにおすすめのデザインです。
ローファーと同じくスリッポンタイプの靴ですが、くるぶし付近まで革で覆われているので革靴に近い見た目に仕上がっています。
素材や装飾によってはフォーマルな場でも使用できるデザインだね!
エラスティックシューズはゴムを取り付ける位置によって名称が異なります。
- サイドエラスティック
- センターエラスティック
サイドエラスティックは側面、センターエラスティックはシュータンの裏辺りに目立たない様にゴムが取り付けられています。
中でもサイドエラスティックの人気が高く、甲の部分に革製のイミテーション(偽物)の靴紐とサイドエラスティックを合わせた物は「レイジーマン」と呼ばれています。
- 靴の脱ぎ履きが多い方
- フォーマルシーンでも使える靴をお求めの方
サイドゴアブーツ
「サイドゴアブーツ」はブーツの側面部分に伸縮性の高いゴムを採用する事で脱ぎ履きをしやすくしたデザインの事。
チャッカブーツとサイドエラスティックシューズを足した様なイメージだね。
装飾が施されていないデザインが主流ですが、ウイングチップの様なW形の切り替えが入っていたりメダリオンが施されている事も。
ブーツなのでビジネスシーンでの使用は難しい様に思えますが、イギリスでは古くからフォーマルなシーンで着用されてきました。
こうした歴史からオン・オフどちらでも着用できる靴として認知されています。
日本の場合フォーマルな場でブーツを履く事は快く思われていない事が多いので注意が必要です。
なので、冠婚葬祭等の使用は避けた方がいいでしょう。
- すっきり & お洒落なデザインの靴をお求めの方
- 脱ぎ履きする回数が多い方
TPOに合わせて靴を使い分ける
ここまでで靴事のデザイン、TPOによる使い分けはご理解頂けたと思います。
次は「目的・用途・見た目」にフォーカスしておすすめの靴を紹介します。
初めての1足・定番のデザインの靴
初めての一足を購入するなら「ストレートチップ」か「プレーントゥ」がおすすめです。
使う場面を選ばずに就活や企業面接、会社入社後にも履けるのでどちらか1足は必ず用意しておきたいデザインです。
素材は「本革」で色は「黒」。
「内羽根式」のデザインを選んでおけばいう事なしです!
使いやすさ&脱ぎ履きなど実用性を重視
実用性を重視するなら「ローファー」と「エラスティックシューズ」がおすすめです。
どちらも靴紐が無いデザインなので営業などで靴の脱ぎ履きが多いサラリーマンなどにおすすめです。
特にエラスティックシューズは見た目がストレートチップや、プレーントゥにそっくりだから色々なシーンで活躍してくれるね!
2足目以降に購入したいお洒落なデザインの靴
「定番のデザインの靴はすでに持っていて、お洒落な靴が欲しい」という方におすすめなのが「ウィングチップ」と「モンクストラップ」です。
どちらも定番のデザインにない装飾が施されているので足元の印象を変えてくれます。
明るめの色を選ぶ事でローテーションする際にも楽しくなります。
まとめ 靴の種類を理解して使い分けよう
今回は革靴のデザインの特徴や歴史について解説させて頂きました。
見た目的には問題がなさそうでも、歴史的な背景を意識して使い分ける必要があるんですね。
誰も意識していないような事だからこそ、靴選びをちょっとこだわる事で差をつける事ができます。
靴選びについて悩んでいる方は参考にしてみて下さい。
コメント