- 靴磨きにをする時に布の巻き方が紹介されているけどいまいちよく分からない
- そもそもなんであんなにしっかり巻く必要があるの?
- 布を巻く時の注意点を教えて!
靴磨きを始めてみて、道具の扱い方や磨き方でつまづいてしまうのと同じくらい手こずるのが布の巻き方ではないでしょうか?布を指に巻き付ける方法を紹介しているのを見たことがありますが非常に分かりにくいと感じる事が多いです。
自分も靴磨きを始めた頃は「布の巻き方なんてそこまで重要ではないだろうと」考えて適当に巻いて靴を磨いていましたが一向にうまくなりませんでした。
皆様が自分と同じ轍を踏まないように今回は「靴磨きの時の布を簡単に巻く方法とその理由」について詳しく解説していきます。このブログをご覧いただければ次の内容をご理解頂けます。
- 靴磨きの時の布の巻き方(2パターン)
- なぜ2パターンに分けるのか?
- 布を巻く時の注意点やポイント
「靴磨きのステップアップ」の為に布を使った汚れ落としと磨きは特に重要な作業になるので是非、最後までご覧ください。
布の巻き方とは?2つのパターンを理解しよう!

本や雑誌では1つの巻き方しか紹介していない場合が多いですが、2パターンの巻き方を使いこなした方が効率よく靴磨きを行う事ができます。

2パターンの巻き方は目的に応じて使い分けていきます!
汚れ落とし
1つ目の目的が「汚れ落とし」です。
- クリーナーを使って前回のワックスや靴クリームを落とす作業
- 豚毛ブラシでブラッシングをした後の余分なクリームを拭き取る作業
ここでの汚れ落としはクリーナーを使って前回の靴磨きで塗った靴クリームやワックスを落とす事と豚毛ブラシでブラッシングをした後に靴表面に付着した余分な靴クリームを拭き取る事を指します。
#靴磨き
布の巻き方(簡易巻き)簡単に巻けて簡単に解けるので汚れ落としやクリームの拭き取りの時にはこの巻き方が向いてます👞
どんな時でもしっかりと巻く必要はありません👍 pic.twitter.com/E4qRgEf4X8
— トシ👞革靴大好き靴磨きブロガー (@himablogTHR) January 2, 2021
こちらが汚れ落としに向いた布の巻き方になります。このブログでは分かりやすくする為に「簡易巻き」と呼びます。
クリーナーを使ったり、古い靴クリームを拭き取る作業の場合は布に汚れがついて使用面がすぐに汚れてきてしまいます。
汚れが付着した面で汚れ落としを続けていると拭き取った汚れを靴全体に塗り広げてしまう事になるので頻繁に新しい面への交換が必要になります。
なので、すぐに新しい面に交換できるように使う面を作ったら残りの布は邪魔にならないように指に巻き付けてほどけないように余った指で押さえます。

長時間持ち続けるのは大変ですが、汚れ落としの間くらいなら苦になりません!
仕上げ
2つ目の目的は「仕上げ」です。
- 鏡面磨き(ワックスを使って鏡のように仕上げるテクニック)
- 水研ぎ(水だけで磨くテクニック)
ブログや雑誌などでよく紹介されているのはこちらの巻き方です。
#靴磨き
布の巻き方(簡易巻き)簡単に巻けて簡単に解けるので汚れ落としやクリームの拭き取りの時にはこの巻き方が向いてます👞
どんな時でもしっかりと巻く必要はありません👍 pic.twitter.com/E4qRgEf4X8
— トシ👞革靴大好き靴磨きブロガー (@himablogTHR) January 2, 2021
このブログでは「しっかり巻き」と呼びます。基本的には「簡易巻き」と同じです。
簡易巻きでは余った布を自分の指で押さえていましたが、「しっかり巻き」は余った布を縛ってしまうので長時間の磨きに向いた巻き方になっています。
人によって縛り方が若干異なりますが基本気手には同じです。自分の巻きやすい方法で巻くようにしましょう。

冒頭で触れたとおり、「なぜよく巻きにする必要があるのか?」疑問に思う方もいらっしゃると思います。その理由は「使う面が最後までずれないようにする為」です!
私の体験談になりますが、自分が鏡面磨きにチャレンジをし始めた頃、布の巻き方は特に意識せずワックスで汚れてきたら頻繁に面を交換して磨いていましたが綺麗に仕上げる事ができませんでした。
そこで、靴磨き職人の方が主催する教室に参加した時に質問したところ「それではうまくいかない。いかに同じ面を最後まで使い続けて仕上げるかが成功のコツ」とのアドバイスを頂きました。
しっかり巻きを実践して磨くようにしたところ少しずつ満足のいく仕上がりを実現できるようになりました。きれいな仕上がりにする為には最後まで同じ面を使い続ける必要があるのでこの巻き方でズレないようにしっかりと固定するようにしましょう!
- 「簡易巻き」は面が汚れやすい汚れ落としの時の巻き方
- 汚れ落としの時は面が汚れてきたらこまめに交換する
- 「しっかり巻き」は仕上げの時の巻き方
- 仕上げの時は布の同じ面を最後まで使い続けるのが成功のコツ
- 布がずれないように「しっかり巻き」で固定する

「簡易巻き」と「しっかり巻き」を使い分けて自分の磨きのレベルを一段階あげましょう!
靴磨きでおすすめの布の巻き方は?


次は画像を使って布の巻き方を解説します。
簡易巻き

- 指は利き腕の中指と人差し指を使います
- 半分に折った布をのせます。汚れてきたら乗せる面をずらす事で布を効率よく使えます
- 2本の指の腹の部分がピンと張るように後ろに引っ張ります
- 使う面にシワができないように後ろでねじります
- 余った布を中指と人差し指に巻き付けていきます(関節が曲がる程度余裕を持たせます)
- 余った布を指で押さえて完成です
しっかり巻き
⑤までは簡易巻きと同じです。

- 布の長さにもよりますが、中指と人差し指に余った布を1周させます
- 余った布を前から巻きこみます
- はみ出た布を後ろに引っ張ります
- 完成
自分も実際に見るまで分からなかった靴磨きの布の縛り方👞
自分は「しっかり巻き」読んでます。
基本ですが超重要なテクニックです!#靴磨き pic.twitter.com/KSUVHOAuV8
— トシ👞革靴大好き靴磨きブロガー (@himablogTHR) January 5, 2021
ちなみに自分の「しっかり巻き」はこちらの本を参考にしています。
おすすめの布は?Amazonや100均(ダイソー)に売ってるもので代用できる?
私が靴磨きでおススメする布はネル、シーチング、脱脂綿の3種類です。
ただし、大手通販サイトで靴磨きの布を検索するとメーカーから販売されている靴磨き専用の布が販売されています。
それだと少しコスパが悪くなるので自分で磨き用の布を制作する方法をこちらのブログで紹介しています。

それぞれの特徴を活かして自分の磨きのレベルを上げていきましょう!
Amazonで購入できる商品を紹介しておりますが、ダイソーなどの100均でも道具を揃える事が可能です。
- ネル生地 → ネル100%のハンカチ
- シーチング → フェルト(手芸コーナー)
- 脱脂綿 → カット綿
ネル生地に関しては冬の寒い時期にしか置いてない場合が多いです。購入しなくても冬に着た柔らかい素材のTシャツをそのまま代用する事ができます。

自分もユニクロのクルーネックTシャツをカットして使用しています!
靴磨きの布を洗う!再利用は可能?


靴磨きの布って使ってもまた洗濯すれば再利用できてお得じゃない!?
こういった意見をよく見かけますがおすすめしません。
そこに労力をかけるくらいなら新しい布を用意して、自分でカットした方が効率がよくなります。家で着なくなった服を探してみると意外と流用できるものが多いので探してみる事をおすすめします。
布を巻く時の注意点

次に巻き方を解説します。布を巻く時の注意点は2つあります。
- 使う面にシワを作らない
- 指が動く程度の余裕を持って巻く
順番に解説していきます。
使う面にシワを作らない
人差し指と中指の腹の部分にシワがあると汚れ落としの時は拭きムラができてしまい汚れを綺麗に落としきれない可能性があります。
仕上げの作業は靴の表面にのせたワックスをいかに平らにならすかがポイントの作業なのでシワがあると仕上がりに大きく影響してしまいます。
巻いたときに使用する部分にシワがあったら伸ばしてみる、直せない場合はまき直しをするようにしましょう。
指が動く程度の余裕を持って巻く
特に「よく巻き」の場合は指が動かないようにきつく縛ってしまいがちです。あまりにもきついと指が曲がらなくなってしまいます。
靴の表面は湾曲しているので靴の形に添わせるように磨くと綺麗に仕上げる事ができるのですが、指が固定されていると靴の形に合わせて指を動かす事ができなくなってしまうので効率が悪くなります。

使う面をしっかりと固定するのは重要ですが、余った布を指に巻き付ける場合はある程度余裕を持って巻くようにしましょう。
- 使う面にシワがあると汚れ落とし、仕上げともに仕上がりに差がでる
- 指を靴の方に添わせて磨きたいので余った布を巻き付ける時は余裕を持って巻く
まとめ
- 「簡易巻き」と「しっかり巻き」の2つの巻き方を使い分ける
- 「汚れ落とし」と「仕上げ」の用途で使い分ける
- 巻く時にはシワと固く縛りすぎる事に気をつける
靴磨きの道具と言われるとどうしてもブラシやクリーム、ワックスに目が行ってしまいがちですが汚れ落としから仕上げまで使う布の扱いも同じくらいに重要度の高い項目だと考えております。
今回紹介したテクニックを取り入れてみてより効率よく綺麗に靴を仕上げていきましょう!

Youtubeでも公開中です。併せてチェックしてみて下さい。