- ドクターマーチンの手入れってどのくらいの頻度でやる?
- 手入れの時にどんな道具を使えばいいの?
- 手入れ方法が分からない
靴の手入れはやった方がいいという事は分かっているけど、分からない事が多くて手を出しづらいと感じている方が多いのではないでしょうか?
特に上で挙げた3つが分からないという意見をよく目にします。
ドクターマーチンの靴は丈夫で手入れを行う必要がないと言われているので私自身、購入したばかりの頃はほとんど手入れを行っていませんでした。
ドクターマーチンについて実際に直営店や靴磨き専門店でお話を伺っていくうちに「ドクターマーチンの靴も手入れは必要」という結論にたどり着きました。
そこで、今回のブログでは『ドクターマーチンの直営店で教わった手入れ方法』について紹介させて頂きます。
- 靴磨きを行う頻度
- ドクターマーチンの手入れに使う道具
- 手入れの手順
公式サイトからメンテナンスに関する道具を購入する事ができます。
「これからドクターマーチンの手入れにチャレンジしてみたい」という方は是非、チェックしてみて下さい。
また当ブログでは1足目に購入する革靴の選び方から、手入れに必要な道具・手入れ方法などを画像付きで詳しく紹介しております。
是非、チェックしてみて下さい。
ドクターマーチンの手入れを行う頻度とタイミングは?


靴のお手入れってどのくらいの頻度でやればいいの?
「靴の手入れは定期的に行った方がいい」、「履いた後にホコリを落としておくと靴が長持ちする」などこんな話を聞いた事があるという方も多いと思います。
ただ、「どんなタイミングでどのような手入れを行えばいいのか」という事について詳しく紹介されている事がほとんどありません。
手入れ方法や手入れの頻度がイマイチよく分からないという方が多いのではないでしょうか?

手入れを行うタイミングは大きく分けて3つのタイミングがあります。
- 購入直後
- 定期的な手入れ
- 履き終わった後
①と②についてはブラシを使った汚れ落とし、靴クリームを使った栄養補給・ワックスを使った艶出しなど本格的な手入れを行います。

多くの人がイメージする靴磨きは、この2つの場合の手入れ方法じゃないかな?
③の『履き終わった後』は1日靴を履いて帰宅した後に行う手入れ方法の事。
ここでの手入れは表面についた汚れを落としたり、消臭スプレーを噴きかけたり数分で終わる簡単な作業です。
自分は『靴の手入れ=クリームを使った手入れ』と考えていたので、この手入れ方法を知った時には少し驚きました。

この手入れを行うようになってから悪臭に悩まされる事が無くなりました。
次に靴の手入れを行う頻度について見ていきましょう。
自分が調査をした結果『手入れを行う頻度を管理する方法』については大きく分けて3つある事が分かりました。
- 期間で管理する
- 回数で管理する
- 時間で管理する

それぞれ・・・
- 毎月1日に手入れする
- 10回履いたら手入れする
- 100時間履いたら手入れする
と言ったイメージです。

こんな色々な管理方法があるんだね~!
靴の状態は「1週間に1回しか履かない靴」や「毎日履く靴」、「1回に20分くらいしか履かない靴」と履く人の使い方によって様々です。
このような靴がどれも同じ手入れ方法というのはちょっと違う気がしますよね?
靴の手入れをしないというのはNGですが、あまりに頻繁に手入れを行うのも良くないとされています。
汚れ落としの際に使用するクリーナーには古くなったワックスや靴クリームを落とす為に溶剤が含まれています。
頻繁に手入れを行うと靴クリームで行う栄養補給よりも溶剤による革へのダメージの方が大きくなると言われています。
どの手入れ方法にもメリット・デメリットがありますので自分の靴の利用状況や合うやり方を検討してみて下さい。

ちなみに自分は『時間で管理する方法』で手入れを行っています!
そこまで厳密にチェックしているわけではありませんが、おおよその履いた時間を計算して手入れの期間を計算するようにしています。
い靴や全く履いていない靴も放置しておくと水分や油分が抜けてしまうので3か月に一度、最低でも半年に一度はフルメンテナンスを行うようにしましょう。
ドクターマーチンの手入れに使う道具

次にドクターマーチンの手入れに使用する手入れ道具について紹介します。
- 防水スプレー
- レザーローション
- デリケートクリーム
- 豚毛ブラシ
- 馬毛ブラシ
- 布
今回の手入れ方法はドクターマーチン静岡パルコ店で教えて頂きましたデリケートクリームを使用した手入れ方法を紹介させて頂きます。
デリケートクリームとは蝋分を含まない水分量の多いクリームの事。
デリケートクリームを使った方法の一番のメリットが型崩れしにくいという点です。
油分の多いクリームを使うと革が柔らかくなるので型崩れしやすくなってしまいますが、今回の手入れ方法は油分の補給は最低限に抑えてあるので型崩れしにくく初心者の方にも安心できる方法だそうです。

反対に油分の多い『ミンクオイル』は使用を控える様にアドバイスを頂きました!
ドクターマーチンからもシューケアグッズが販売されています。
自分は代用できる道具をすでに持っていたのでドクターマーチンで販売されているシューケアグッズではなくそちらを使用しました。

- 代用品一覧
- レザーローション・・・・ サフィール ユニバーサルレザーローション
デリケートクリーム・・・ コロニル シュプリームクリームクリーム
防水スプレー・・・・・・ ロックタイト 防水スプレー
どれもメーカー品とほとんど変わらない性能を発揮してくれるのでお持ちの方は追加で購入しなくてもOKです。
「代用品だと不安」、「ドクターマーチンの手入れ道具が欲しい」という方はこちらのサイトから購入する事ができます。
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また、こちらのブログ詳しい道具の種類や特性、ドクターマーチンのメーカー品のシューケアグッズの紹介も行っておりますで併せてご覧ください。

靴を育てる目的によっても使う道具や手入れ方法も変わってきますので、一例として参考にしていただければと思います!
ドクターマーチンの手入れ方法

実際にドクターマーチンの靴を手入れしていきます。
今回は一番人気のあるスムースレザーの手入れ方法について紹介させていただきます。
ドクターマーチンはスムースレザーの他にもパテントレザー(エナメルのような素材)、スエードなど様々な素材のものがあり、素材によって手入れ方法も異なりますので注意しましょう。

もし自分の靴の素材が分からなかったら近くの靴屋さんで聞いてみよう!
- 馬毛ブラシでブラッシング
- レザーローションで汚れ落とし&栄養補給
- デリケートクリームで水分補給
- 豚毛ブラシでブラッシング
- 乾拭き
- 防水スプレー
詳しい手入れ方法について動画でも紹介していますので併せてご覧ください。
① 馬毛ブラシでブラッシング

靴全体を柔らかい馬毛のブラシを使ってブラッシングしていきます。
3ホールシューズは『外羽根式』と呼ばれる作りになっており、靴紐を結ぶ部分が大きく開くようになっています。

このタイプの靴はシュータンの付け根部分にホコリが溜まりやすいので、入念にブラッシングを行います。

全体をブラッシングして片足15~30秒ほど、ブラッシングしましょう。
② レザーローションで汚れ落とし&栄養補給

レザーローションの最大のメリットは靴に塗り込むだけで表面の「汚れ落とし」と「栄養補給」を同時に行える事です。
本来なら次の2つの工程は別々に行います。
- クリーナーを使った汚れ落とし
- 靴クリームでの栄養補給
この2つの作業をまとめて行う事ができます。

色々な革に使えるし、溶剤が強すぎて靴にダメージを与えると言ったこともないから初めての道具としてもおすすめです!
粘度のある液体なので直接靴に靴に垂らすのではなく、柔らかい布にレザーローションをつけて靴全体に塗り広げていきましょう。
一度に大量に取りすぎてしまうと塗りムラの原因になってしまうのでコーヒー豆1粒分くらいの量をとり靴全体に塗り広げます。

塗っているとローションが減ってきて指の滑りが悪くなります。
そうなったらローションを先ほどと同量追加しましょう!
塗り込んでいくと布に汚れが付着して汚れてきたら、使う面を交換するようにしましょう。
汚れた面を使い続けていると、拭き取った汚れを靴全体に塗り広げる事になってしまいます。

あと、履きジワの部分は靴の中で最もダメージが大きい部分になるから、入念に塗り込もうね!
履きジワ部分はシワの向きと並行にローションを塗り込んでいきます。
そうする事で履きシワの奥までローションを浸透させる事ができます。
③ デリケートクリームで水分補給

次に水分量の多いデリケートクリームを使用して潤いを補給していきます。
先ほどのレザーローションで油分の補給を行いましたが、潤い(水分)が足りていない可能性があるのでデリケートクリームを使います。
塗り込む時は指で塗り込む事で、体温でクリームが温められて革に成分が浸透しやすくなるのでおすすめです。
④ 豚毛ブラシでブラッシング

デリケートクリームを塗ったら豚毛ブラシでブラッシングしていきます。
豚毛ブラシでブラッシングする目的は3つあります。
- クリームを革に浸透させる
- 余分なクリームを弾き落とす
- 革のマッサージ
以上の目的から豚毛ブラシでブラッシングを行う場合は「ザッ、ザッ、ザッ」と音が鳴るくらい強めにブラッシングを行いましょう。
⑤ 乾拭き

布の綺麗な面を使用して靴全体を磨いていきます。
豚毛ブラシでブラッシングをしましたがそれでも靴の表面にはクリームが残っているので綺麗な布で乾拭きをします。
この時に表面が粗いゴワゴワした布を使うと表面に小傷が目立ってしまう事があるので使う布はネル生地のような柔らかい布を使うようにしましょう。
⑥ 防水スプレー

最後に防水スプレーを吹きかけます。
防水スプレーを革靴に吹きかけておくことで次のような効果が期待できます。
- 雨や水濡れに強くなる
- 汚れが付着しづらくなる

でも、革靴に防水スプレーを使うのってなんだか不安なんだよな~。
元々ドクターマーチンの靴は元水に強い加工がされているのでどうしても気になるという方はこの工程を省略してもOKです。

ワックスを靴の表面に塗る事で防水スプレーには劣りますが、同等の働きを期待できますよ!
防水スプレーが乾燥したら完了です。
今回の手入れの所要時間はおよそ20分~30分程です。

これだけの時間でも十分な光沢が出ています。
もう少し強い光沢を出したいという方はこの後の工程にワックスを使った工程を加えて頂ければ革靴同様に鏡面仕上げを行う事ができます。

鏡面磨きを行う方法についてはこちらのブログで詳しく紹介していますので併せてチェックしてみて下さい。
番外編:ステッチの汚れ

ドクターマーチンの最大の特徴でもあるイエローステッチですが、履き込んでいく内に少しずつ黒ずんできてしまいます。
水拭きでは落としきる事ができないので靴磨きの時に使用するクリーナーで綺麗に落とす事ができます。
まとめ
- 手入れの頻度は100時間履くor半年経過
- レザーローションとデリケートクリームの組み合わせがおすすめ
- 防水スプレーは使用してもしなくてもOK
今回はデリケートクリームを使用した方法について紹介させていただきました。
冒頭でも触れた通り、靴を育てる目的によって使用する道具が変わってくるのでこの方法以外のやり方は間違いという事ではないので予めご了承下さい。
- あえてクリームを入れずに使い込んだ雰囲気を出す
- 油性クリームを多めに入れてくたびれた感じを出す
などなど、自分に合った手入れ方法を見つけて靴を育てていきましょう。
