【靴磨き】山羊毛ブラシのおすすめは?100均のブラシで自作してみた!
- 山羊毛ブラシが気になっているけど値段が高くて手を出せない
- 安い物を買うと失敗してしまいそうで怖い・・・
- できるだけ安くていいブラシがあったら紹介してほしい!
靴磨きの道具について調べていると「馬毛ブラシ」や「豚毛ブラシ」と同様に紹介されているのが「山羊毛ブラシ」です。
しかし、この2つのブラシと比較して値段の高さに驚いた方も多いのではないでしょうか?
他のブラシは1,000円くらいでいくつも候補があるのに対して山羊毛ブラシは安くても2,000円以上で商品によっては1万円を超すブラシがいくつもあります。
靴磨きを始めたばっかりなのにいきなりそんな大金を出すのは勇気がいるよね・・・
今回はそんな方の為に『約1,500円で自作する高品質な山羊毛ブラシ』の作り方を紹介します。
このブログをご覧いただければ以下の内容についてご理解頂けます。
- 山羊毛ブラシの特徴
- 必要な道具 & 費用
- 自作ブラシの作り方
道具さえ揃えてしまえばだれでも簡単に作る事ができるので非常におすすめです。
実際に製作している過程を動画付きで解説しております。
是非、最後までご覧ください。
山羊毛ブラシの特徴!おすすめされている物は高すぎる!?
山羊毛ブラシってどんなブラシなの
「山羊毛ブラシ」は山羊の毛を使用した非常に柔らかいブラシの事です。
その柔らかさの特徴を活かして靴磨きの仕上げの工程やハイシャインに仕上げた部分の汚れ落としなどに使用されています。
山羊毛ブラシの詳しい特徴や使い方についてはこちらのブログで詳しく解説しております。
山羊毛ブラシの特徴を簡単にまとめると次の通りです。
- 鏡面部分の仕上げ・汚れ落としに使用する
- 価格差が最も出やすいブラシ
- 毛が抜け落ちやすい & 高額
山羊毛ブラシを使用してブラッシングを行う目的は「全体を統一感のある仕上がりにする」、「ハイシャインの境界部分をぼかす」という様に感覚的な部分が大きいです。
なので、馬毛ブラシや豚毛ブラシでブラッシングした時の様に効果が実感し辛いのが難しいポイント。
その上で、2つのブラシよりも価格が高いとなると手を出しづらいと感じる方も多いと思います。
山羊毛ブラシは「あったら便利だけどなくても馬毛ブラシや豚毛ブラシと違って無くても問題ない」と考えています。
初心者が揃えるべき道具の中に山羊毛ブラシを含めていないのはこうした理由からになります。
山羊毛ブラシの中にはお手頃な価格で販売されている物もありますが『毛量が少ない』、『毛が抜け落ちやすい』などと言ったデメリットがあります。
山羊毛ブラシはブラシの中でも特に価格差が出やすいブラシって言われているもんね・・・
山羊毛ブラシの中でレビューや評判の良い商品をチェックしてみるとBoot Blackから販売されている『フィニッシングブラシ』が候補に挙がります。
しかし、価格が1万円を軽く超えていて靴磨きを始めたばかりの方が手を出すのは難しいです。
なので山羊毛ブラシについては「靴磨きに慣れてきてほしいと思ったら購入しよう」くらいに考えていました。
そんな時にネットで面白い情報をキャッチしました。
100均のダイソーで販売されている『ごくやわ洗顔ブラシ』ってブラシが『フィニッシングブラシ』と同じくらい凄いらしい!
『ごくやわ洗顔ブラシ』とはダイソーから¥300(税抜き)で販売されている洗顔ブラシの事です。
情報をキャッチしてから自分も早速ダイソーに足を運んでごくやわ洗顔ブラシを購入して使用してみました。
ごくやわ洗顔ブラシの特徴や使ってみての感想は次の通りです。
- 使用されている毛は「ナイロン」(山羊毛じゃない)
- 非常に柔らかく山羊毛として代用可能!
- 抜け毛が全く無い
- ブラシが小さいのでブラッシングに時間がかかる
気になる部分もありましたが、使用感に関しては全く問題なく金額を含めたコスパを考えると非常に素晴らしいブラシだと感じました。
靴磨きYoutuberのWilliam Tempsonさんも使用してみて「ごくやわ洗顔ブラシとフィニッシングブラシは仕上がりに大きな違いがない」と紹介していました。
ただ、こちらのブログでも紹介した通りブラシが小さいのでブラッシングの回数を増やす必要がありその点が大きなデメリットだと感じました。
元々は洗顔ブラシだからしょうがないのですが・・・
素晴らしいブラシなので何とかしたい!
そこで考えた方法が「ブラシを組み合わせる事でオリジナルブラシ」を制作する事でした。
1つ1つのブラシの性能が良かったので組み合わせる事で1度に磨く範囲が狭いというデメリットを解消する事ができます。
1個300円のブラシだからこそできる事だね!
次に実際に用意する道具を紹介します。
自作山羊毛ブラシ!用意する物
山羊毛ブラシを自作する為に用意した物を紹介します。
- ごくやわ洗顔ブラシ 4個
- 1×4材
- グルーガン ・ 木工用ボンド
- 革の端切れ
- カッター・ペンチ
- ホールソー
材料費は次の通りでした。
グルーガンやホールソーなどが自宅に無い場合は工具の分の金額もかかります!
① ごくやわ洗顔ブラシ 4個
今回の主役の『ごくやわ洗顔ブラシ』。
ダイソーで購入で1つ300円(+税金)で購入する事ができます。
このブラシを4個にするか6個にするか悩みましたがモデルとしたBoot Blackの『フィニッシングブラシ』に近いのは4個だと判断しました。
作業内容は変わらないので、より大きいブラシを作りたい場合は6~8個でも良さそうですね!
② 1×4材
持ち手部分に使用する『1×4材』
色々な木材をチェックしましたが厚さ・見た目・価格等を考慮してこれが一番良さそうでした。
端材コーナーで100円で購入しました。
③ グルーガン ・ 木工用ボンド
ブラシ用に穴を空けるとちょっと持ち手部分に窪みが出来てしまいます。
その隙間を埋める為に使用するのが『グルーガン』。
『木工用ボンド』は下で紹介する『革の端切れ』を接着する為に使用します。
今考えてみれば『木工用ボンド』のみでもいけました(笑)
④ 革の端切れ
『革の端切れ』は持ち手部分の背の部分に貼り付ける為に使用します。
最初は掘る穴の深さを調整する事で1×4材にブラシを埋め込む予定でしたが技術的に難しく断念。
ブラシを埋め込む穴を貫通させてもう一枚、1×4材を重ねようかと思いましたが分厚い持ち手になってしまいそうなのでこちらも断念。
試行錯誤の上、穴を空けた1×4材の持ち手部分に当て布をする事で見た目を向上させる事にしました。
端材コーナーで50円で購入しました。
⑤ カッター・ペンチ
『カッター』と『ペンチ』はごくやわブラシを持ち手部分とブラシに分解する為に使用します。
この辺は力技だね。
分解できればなんでもokです。
⑥ ホールソー
『ホールソー』は電動ドリルの先端に装着する事で円形に穴を空ける工具です。
1×4材にブラシを埋め込む為の穴を空ける際に使用します。
無くても製作する事は可能ですがあった方が作業効率が段違いになります!
自作山羊毛ブラシ 製作工程
次に実際にブラシを製作した手順を紹介していきます。
- ごくやわ洗顔ブラシをブラシと持ち手に分解
- 1×4材を加工する
- ブラシと持ち手を接着する
順番に解説していきます。
ごくやわ洗顔ブラシをブラシと持ち手に分解
最初に『ごくやわ洗顔ブラシ』を本体とブラシ部分で切り離します。
力技で抜き取ろうと考えていましたが持ち手部分とブラシの付け根が接着剤で頑丈にくっついていたので断念。
削っていくとブラシの底の部分と持ち手の底の部分に少しだけ隙間があります。
そこにカッターをねじ込みテコの原理を使って持ち上げたら簡単に取り出す事ができました。
本体とブラシを切り離す時に力を入れるとブラシの付け根部分が変形してしまうので注意が必要です!
ブラシの付け根部分が変形してしまうと、先端の毛先も同様に凹んでしまいます。
自分も力を入れすぎてしまった為に1つブラシをダメにしてしまいました。
本体とブラシの切り離しの時には力の入れすぎに注意しながら作業を行いましょう。
もし本体とブラシが切り離せない場合は強引に切り離すんじゃなくてもうちょっと本体を削ってあげれば取り出しやすくなるよ~!
これを4つ用意します。
1×4材を加工する
次に1×4材を加工していきます。
一度、板の上に切り離したブラシを並べてみて全体のバランスを考えます。
この時にブラシを並べる位置はお互いを干渉せずに隙間ができない部分にしましょう。
毛先が干渉してしまうとその部分だけが盛り上がってしまってブラッシングをした時のムラの原因に繋がります。
理想の位置が決まったらマーキングをしてホールソーで穴を開けます。
今回38mmのホールソーを使用しました。
ホールソーで穴を開ける事ができましたら持ちやすい大きさにカットします。
しかし、ブラシの付け根部分の直径が約39mmなのででこのままだと穴に収まらなかったので、ヤスリを使って側面を少しだけ削りました。
ブラシと持ち手を接着する
ブラシが外れてしまわないように木工用ボンドを穴を空けた部分の側面に塗り込んでからブラシをはめ込んで接着していきます。
ボンドが乾燥すると微調整が効かなくなるので埋め込んだブラシが傾いていないかなどこの時点でしっかりと確認しておきましょう。
ブラシの厚みが約1.2cmで1×4剤の厚さが1.9cmなので0.7cmほど背面に窪みが出来てしまいます。
この隙間にグルーガンを流し込んで埋めていきます。
グルーガンで埋めただけだと持った時の感覚・見た目が悪くなるので革の端切れを持ち手部分に貼って目隠しをします。
持ち手部分に合わせて革をカットして木工用ボンドを使って張り合わせます。
Youtubeでも製作過程を公開しておりますので併せてチェックしてみて下さい。
まとめ
今回はダイソーの「ごくやわ洗顔ブラシ」を4つ使用してオリジナルの山羊毛ブラシを製作しました。
使ってみた感覚としては一度に広い面をブラッシングできるようになったので非常に手入れの効率が良くなりました。
ただし、『角ばっているので靴を傷つけてしまう可能性がある』、『重くて手が疲れる』などの問題点も見つかったので少しずつ改良を重ねて自分に合ったブラシに仕上げていこうと思います。
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