シューキーパーはいる?いらない?使うべき理由&おすすめの商品を解説
「シューキーパー」は、靴の形を整えてくれる、靴好きなら必ず持っているアイテム。
そんなシューキーパーですが、「必要ないのでは?」「無くても大丈夫」といったコメントを見かけます。
私も靴磨きを始めた頃は同じ考えでした。
本記事では、シューキーパーが必要なのか、不要なのか?使うべき理由を分かりやすく解説します。
結論から申し上げると、靴を良いコンディションで保つために、シューキーパーは必要不可欠なアイテムです。
おすすめのシューキーパーや、選ぶ時のポイントについても図解を交えながら分かりやすく解説します。是非、最後までご覧ください。
シューキーパーは型崩れを防ぐアイテム
シューキーパーは靴を履いていない時に、形を整えたり、伸ばしたりしてくれる道具のこと。
人の足は1日にペットボトル1本分の汗をかくといわれており、革靴は足から放出された汗を吸収しています。水分を含んだ革靴は柔らかくなるので型崩れしやすくなり、その状態のまま固まってしまいます。
型崩れしたまま固まっちゃうと履き心地が悪くなっちゃうね!
シューキーパーを入れておくと、靴を脱いだ後も足の形をキレイに維持できるので、型崩れを防止できます。
スニーカーでははあまり気になりませんが、革を使った靴の場合は履き心地に直結するので、革靴を保管するならシューキーパーは必須のアイテムと言えます。
シューキーパー(シューツリー)を使うべき3つの理由
靴をベストなコンディションで履きたいなら、シューキーパーは必須です。
ここでは、シューキーパーが必要な理由を3つ紹介します。
型崩れを防止する
シューキーパーを入れておくと、靴の型崩れを防止できます。
靴の見た目のシルエットが崩れてしまうと、見た目の印象が悪くなります。特に紳士靴は見た目の美しさも重視されるので、革靴を美しい状態でキープするなら必須のアイテムと言えますね。
履きジワを伸ばす
シューキーパーを入れておくと、甲の部分の履きジワを伸ばす働きがあります。
時間が経つと革靴に浸透した汗が抜けていくと、革が収縮して固くなります。履きジワなどシワの入っている部分の革が収縮してしまうと、つま先が上を向いた形に…。
こうなっちゃうと見た目だけじゃなくて履き心地が悪くなっちゃうよ。
同じ理由で脱いだ状態のままにしておくと、革が固くなり履き心地の悪い靴になります。靴を履いていない間は、シューキーパーを靴に入れる事で、常に靴にテンションがかかり、綺麗な状態をキープする事が出来るようになります。
靴を購入したら、1足につき1つシューキーパーを用意するのがおすすめです。
消臭・除菌・調湿効果
木製のシューキーパーを入れておくと、消臭・除菌・調湿効果が期待できます。
靴内部の湿気を吸い取ってくれるので、入れておくだけで、靴のコンディションを整えてくれます。
靴の臭いを抑える働きがあるよ!
多少値段は高くなりますが、予算に余裕があればプラスチックの物よりも木製の物を購入しましょう!
【シューキーパー】種類&選び方
次にシューキーパーを選ぶ際のポイントを紹介します。
素材
シューキーパーの素材は大きく分けて2種類あります。
それぞれの特徴をまとめると次の通り。
種類 | 吸湿効果 | 消臭効果 | 抗菌効果 | 価格 | 耐久性 | サイズ調整 |
木製 | あり | あり | あり | 高い | 高い | 約1~2cm |
プラスチック製 | なし | なし | なし | 安い | 低い | 約6cm |
木製のシューキーパーの方が吸湿効果が期待できる上、作りがしっかりしている物が多いです。
木製のシューキーパーは次の素材が使われます。
- レッドシダー
- ブナ
- カエデ
- バーチ
- パイン
- ライム
この中で特におすすめしたい素材がレッドシダー。レッドシダーを使用したシューキーパーは吸湿効果に加えて抗菌作用があり、価格も安いのでおすすめです。
木製のシューキーパーを選ぶ際には塗装やニスでコーティングが施されたものよりも、未塗装のものを選びましょう。
表面がコーティングされている木製のシューキーパーは、内部の湿気を吸い取る働きが期待できません。木製を購入するのなら、特徴を活かせる未塗装のシューキーパーを選ぶようにしましょう。
形【保管用】
ネットショッピングで購入できるシューキーパーの形状は主に上の4つです。
- 足型
- スプレッド式
- プラスチック製
- バネ式
おすすめは①と②のシューキーパーです。
シューキーパーを中に押し込んだ際、外側にもテンションがかかる様に設計されているので、しっかりシワを伸ばせます。
①の靴木型と、②のスプレッド式の違いは甲の高さ。甲が高い①のシューキーパーの方が、より甲の部分に沿って靴の形状をキープできます。
①のシューキーパーの方が甲の部分が高さがあるのでストレートチップ、プレーントゥのように足の甲の部分まで覆うタイプの靴の保管に向いています。
②の甲の低いタイプのシューキーパーはローファーや、ドライビングシューズなど、靴ひも・甲を覆わない靴の保管に最適です。
形【手入れ用】
靴を手入れする時に使うなら、バネ式のシューキーパーがおすすめです!
甲の部分を入れてから、反対部分をカカト側に入れてバネをアーチ状にしてテンションをかけます。バネ式の最大の特徴は、履きジワ部分をピンポイントに伸ばせる点です。
履きジワ部分をピンポイントで伸ばせるので、シワの部分に靴クリームを入れやすくなるなど、靴の手入れにぴったりのシューキーパーです。
【シューキーパー】使い方&注意点
シューキーパーを使う時に注意するべき事について紹介します。
シュータン&かかとを巻き込まない
シューキーパーを装着する時の注意点は2つあります。
- シュータンを巻き込まない
- かかと部分を巻き込まない
装着する際にシュータン(靴ベロ)や、かかとの部分を巻き込まないように、注意しながら入れるように気をつけて下さい。
サイズが合っていないものを無理に入れると、かかと部分の芯材を変形させる可能性があります。
しっかりと靴のサイズに合ったシューキーパーを用意する事が大前提だよ!
取り出す時には、かかとについている金属部分を持ちあげるとで抜き取れます。
1晩置いてから入れる
シューキーパーを使用する時は、1晩乾燥させてから入れましょう。
人の足は、1日ペットボトル1本分の汗をかきます!
木製のシューキーパーは、湿気を吸い取る働きがありますが、脱いだ直後の靴の中は熱と湿気が充満しています。そんな靴にシューキーパーを入れると、靴内部が空気に触れにくくなり、乾燥するスピードが遅くなる原因に。
靴を脱いだらすぐシューキーパーを入れるのではなく、1晩置いて、靴内部の熱と湿気を抜いてから入れるようにしましょう。
プラスチック製のシューキーパーは、木製のシューキーパーと異なり、湿気を吸い取りません。
乾燥させれば、プラスチック製のシューキーパーでもOKです♪
おすすめのシューキーパーは?
おすすめのシューキーパーを紹介します。
シューキーパー【木製/足型】
シューキーパーは、木製の足型のものがおすすめです。
足型のシューキーパーは、クセがつきにくく、型崩れ防止に最も適しています。様々なメーカーから発売されていますが、次の2点を満たすものならどれでもOKです。
- 素材がレッドシダー
- 未塗装
価格は2~3,000円のものがおすすめです♪
バネ式
バネ式のシューキーパーは、靴磨きの時にぴったりのアイテム!
足型のシューキーパーよりも履きジワ部分をしっかり伸ばしてくれるので、手入れのしやすさが格段にアップします。価格もお手頃なので、1つ持っておくと重宝します。
質問
- シューキーパーは入れっぱなしでいいの?
- 革靴以外のブーツやスニーカー、ワークブーツにシューキーパーはいらないの?
- シューキーパーの手入れは必要ですか?
シューキーパーは入れっぱなしでいいの?
シューキーパーは、入れたままでOKです。
履いていない時にもテンションをかけられるので、型崩れを防げます。
バネ式は力が強く、カカト部分にピンポイントで不可がかかり、最悪の場合は変形してしまう恐れがあります。
バネ式は保管には向きません!
革靴以外のブーツやスニーカー、ワークブーツにシューキーパーはいらないの?
革靴以外の靴でも、シューキーパーを入れるのがおすすめです。
型崩れを防ぎ、靴の臭いの原因を防げるので、可能なら1足につき、1つのシューキーパーを用意しましょう。
シューキーパーの手入れは必要ですか?
シューキーパーの手入れは不要です。
使い続けているうちに吸湿性が落ちたり、臭いが気になったりしたら、次の方法で手入れをしましょう。
- 天日干しで乾燥させる
- やすりでシューキーパー(木製)の表面を削る
まとめ
本記事では、シューキーパーが必要なのか、不要なのか?使うべき理由を分かりやすく解説します。
シューキーパーは革靴を長持ちさせるためには必須のアイテムです。
一度購入してしまえば長く使い続ける事ができるアイテムなので非常にコスパの良い商品です。まだお持ちでない方は是非、導入してみて下さい。
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