ユニバーサルレザーローションの使い方!革靴(ガラスレザー)におすすめの3つの理由!
- 靴磨きって大変そう
- レザーローションって道具はどうなの?
- メリットやデメリットがあったら教えて!
靴好きの方は苦にならない『靴磨き』ですが、靴に興味がない人にはとても大変な作業ですよね。
汚れ落としから栄養補給、仕上げまで行うと作業時間は1時間を超えてしまいます。
靴磨きが大好きな自分でも時間が取れない時には「面倒だなぁ・・・」と感じてしまう事が・・・。
そこで、おすすめしたいシューケアグッズが「レザーローション」です。
レザーローションを使えば一度に「汚れ落とし」から「仕上げ」までの工程を同時に行う事ができます。
- 面倒くさがり
- 簡単に手入れを済ませたい
- これから靴磨きにチャレンジする
こんな方におすすめです。
- レザーローションがおすすめな理由と気になるポイント
- レザーローションを使った手入れ方法
- バームローションとの違い
レザーローションは非常に使いやすく初心者の方から上級者の方までおすすめできる素晴らしい道具です。
このブログを読んで興味が出てきたら是非、試してみて下さい。
ユニバーサルレザーローションってどんな道具?
レザーローションって聞いたことないけどどんな道具なの?
レザーローションとは革製品の手入れが1本で完結するという、オールインワンタイプのローションの事です!
今回は自分が普段から愛用しているユニバーサルレザーローションについて紹介させて頂きます。
ユニバーサルレザーローションをおすすめする3つの理由!
ユニバーサルレザーローションをおすすめする理由は3つあります。
- 1本で3つの作業を同時にできる
- 様々な革製品に使用できる
- 手入れが簡単
順番に解説します。
① 1本で3つの作業を同時にできる
ユニバーサルレザーローションで手入れを行えば次の3つの作業をまとめて行う事ができます。
- 汚れ落とし
- 栄養補給
- 艶出し
普段の手入れでは汚れ落としは「クリーナー」、栄養補給は「靴クリーム」、艶出しは「ワックス」という異なる道具を使い分けてメンテナンスを行います。
ユニバーサルレザーローションを使えばこれらの作業を1つにまとめる事ができます。
1つで3つの作業を同時にこなせちゃうの!?
すごい便利な道具だね!
普段の靴磨きでクリーナー、靴クリーム、ワックスを使って手入れを行うと効率良く作業を行った場合でも10分~20分くらい作業時間がかかります。
それをレザーローションで行えば2~3分で作業を終える事ができます。
このくらいの時間なら「普段忙しくて靴の手入れに時間をかけられない」と、いう人でも気軽に取り組む事ができそうですね!
ガラスレザーの靴は油分や水分を弾いてしまうと言われているので効果は薄いと思いますが、汚れ落としや光沢を出す目的で使用する事ができるので問題なく使用する事ができます。
② 様々な革製品に使用できる
ユニバーサルレザーローションは革に優しい成分で作られているので革靴だけではなく、色々な革製品のケアに使用する事ができます。
革靴以外にもバッグやジャケット、ソファなんかにも使えるんだね!
自分はキーケースやウォレットのメンテナンスの時に使用しています!
次に成分を見ていきましょう。
- 蝋(ろう)
- 油脂
- 有機溶剤
靴クリームやワックスと同じ成分で構成されていますね。
靴クリームと同様に成分表示には細かい内容まで記載されていませんが公式サイトで確認してみるとろうや油脂の主な成分はビーズワックスとホホバ油という事が分かりました。
ビーズワックス
『ビーズワックス』は蜜蝋(みつろう)とも呼ばれ、ミツバチが巣を構成する蝋の事です。
サフィールで使用される定番の成分ですね。ユニバーサルレザーローション以外の様々な商品でも使用されています。
ホホバ油
ホホバオイルはカリフォルニア・メキシコなどの砂漠に生える植物から取れる油の事でビーズワックスと同様に保湿力の高さが売りです。
どちらの成分の自然由来の成分で使用しても革への負担が少ないので幅広い革製品に使う事ができるという事ですね。
靴クリームやワックスは基本的には革靴にしか使用できないので、使いどころが難しかったり量が多くてなかなか使いきれないという事が多々あります。
使用用途が多いと持っていて困る事はなさそうですね!
③ 手入れが簡単
ユニバーサルレザーローションを布にのせて靴全体に塗り込んでいくだけなので手入れが簡単です。
- 道具を使う手順を考えなくてもいい
- 特別な技術は不要
- 誰が手入れしても変わらない仕上がり
慣れてしまえば全く苦になりませんが、靴磨きを始めた頃は手順がイマイチ理解できずに作業工程を何度も確認して時間がかかってしまいます。
オールインタイプのユニバーサルレザーローションなら、全体にローションを塗るだけなので誰でも簡単に使う事ができ、技術も必要ないので特に気にする必要はありません。
誰がやっても仕上がりに大きな差が出ないのもうれしいポイントだね!
また、ワックスを塗る時は「履きジワ部分は極力避ける」など、気をつけなければならない事がありますがそういった事も気にせず塗れます。
履きジワ部分にワックスを厚く塗ってしまうと歩いた時に、履きジワの部分のワックスが割れてしまい白い粉が出てきて見た目が悪くなってしまう事があります。
履きジワの部分のワックスは避けるべきだと言われています。
ユニバーサルレザーローションのNGポイント
次に実際に使ってみて感じた事やネットなどの評判を見て気になった点を紹介します。
- クリーナーとしての性能は高くない
- 水分補給が別に必要
① クリーナーとしての性能は高くない
使ってみて感じたのがクリーナーとしての性能は高くないという事です。
前回の手入れの際に塗った靴クリームを落としたり、靴の表面についた泥汚れを落とす程度なら問題ありません。
しかし、鏡面磨きのようにワックスを厚塗りした部分は完全に落としきる事が出来ませんでした。
印象としては水性の汚れに強いスティンリムーバーよりも若干、油性の汚れに強いかな?と言った感じでした。
ワックスを厚塗りするのは革靴くらいのものですし、様々な革製品に使用する事を考えたものなのでとクリーナーとしての性能はそこまで期待しない方がいいかもしれないですね。
商品説明のところにも「マイルドなレザーローション」って書いてあるもんね!
革への負担を抑えたクリーナーとして割り切って、ユニバーサルレザーローションで落としきれない汚れに関しては別の道具を使って落とす事を考えた方がいいでしょう。
鏡面磨きを落とす時は、ハイシャインクリーナーのような鏡面磨き落とし専用の「固形クリーナー」との併用をおすすめします。
また、一度に3つの作業を同時に行えるメリットがある反面、1つ1つ別々に作業をした場合と比較するとどの工程も中途半端になってしまう印象があります。
こうした場合でない限りは、フルメンテナンスで細かく作業を分断した方が適切なケアを行う事ができます。
② 水分補給が別に必要
考え方としては油性の靴クリームと同じですが、油分の補給はユニバーサルレザーローションで行う事ができますが「水分の補給については足りていないのでは?」という意見をよく目にします。
説明欄に『皮革に栄養と柔軟性を与え、劣化やヒビ割れから比較を守り~』と記載されているので、潤いが全く補給できていないという訳ではないようですが少し気になります。
そこで、おすすめの方法がデリケートクリームと併用して使用する事です。
デリケートクリームは水分量の多いクリームで、レザーローションの足りない部分をしっかりと補ってくれるので非常に相性がいいです。
自分はM.モゥブレィのデリケートクリームを愛用しています!
以前、ドクターマーチンの手入れ方法についてスタッフの方に直接お話を伺った事がありました。
その時もレザーローションと、デリケートクリームを組み合せて使う事をおすすめしていました。
ユニバーサルレザーローションの使い方
実際にレザーローションを使って手入れをしていきましょう。
使う道具は馬毛ブラシ、布、ユニバーサルレザーローションの3つだけです。
手入れをする手順は次の通りです。
- 馬毛ブラシでブラッシング
- レザーローションをよく振る
- 布につける
- レザーローションを全体に塗り広げる
- 乾拭き
① 馬毛ブラシでブラッシング
まずは馬毛ブラシで全体をブラッシングしていきます。
特に「靴表面(アッパー)」と「靴底(ソール)」の間の部分は、塵やホコリが溜まりやすい部分になります。
入念にブラッシングしていきましょう。
② レザーローションをよく振る
次にユニバーサルレザーローションを使います。
そのまま使うと中で成分が分離している可能性があるので、使う前にはしっかりとローションを振ってから使います。
③ 布につける
1回に使う量はコーヒー豆1粒くらいです。
後々のリカバリーも大変になるので面倒ですが、少量ずつ取って足りなくなったら再度付け足すようにしましょう。
④ レザーローションを全体に塗り広げる
レザーローションを靴全体に塗り広げていきましょう。
まず最初に一度目立たない土踏まずやカカト部分などにローションをのせてみて、シミにならないかチェックしましょう。
ローションは水分が含まれているのでシミになりにくいのですが、念のためチェックしてね!
シミになってしまうのが心配な場合は、デリケートクリームなどで水分を補給してから使用して下さい。
問題がないようだったら靴全体に塗り広げていきます。
この時に力を入れて磨くと靴にダメージを与えてしまったり、塗装を剥がしてしまう場合があるので力は極力入れずに優しく全体に塗って汚れを拭き取りましょう。
磨くというよりも、表面を優しく撫でるくらいのイメージです!
使用していると古い汚れが布に吸着し使用面が汚れてきます。
そのままの面で使用すると拭き取った汚れを塗り広げる事になってしまうので、こまめに面を交換しましょう。
⑤ 乾拭き
全体に塗り終わったら最後に乾拭き。
布の使用面を綺麗な面に交換して、表面に残ったユニバーサルレザーローションを拭き取るために靴全体を優しく磨き上げます。
全体を拭き上げてべた付きが無ければ完了です。
ガラスレザーは元々光沢があるのでビフォーアフターを比較してみても大きな違いは分かりにくかったので、ドクターマーチンの靴で比較してみます。
AFTERの方が光沢が強くなっているのが分かるね。
作業は慣れてくれば両足で3分もあれば行う事ができます。
非常に簡単でこれ程綺麗に仕上がるので靴磨きをやった事がない方や、これから靴磨きにチャレンジするという方にもおすすめできます。
実際にユニバーサルレザーローションを使って手入れした動画を投稿しておりますので、併せてチェックしてみて下さい。
ユニバーサルレザーローションとレザーバームローションの違い
ユニバーサルレザーローションを検索すると一緒に検索結果に出てくるのが『サフィールノワール レザーバームローション』です。
『サフィール』と『サフィールノワール』は名前が似ている事で分かる通り、どちらも同じAVEL社から販売されている商品です。
サフィールよりもサフィールノワールの方が素材に拘ったハイグレードラインになります。
それぞれの成分や金額を比較してみましょう!
商品名 | ユニバーサル レザーローション | レザーバーム ローション |
容量 | 150 ml | 125 ml |
金額 + tax | ¥1,600 | ¥2,000 |
成分 | 蝋 油脂 有機溶剤 | 蝋 油脂 有機溶剤 |
種類 | 乳化性 | 乳化性 |
レザーバームローションの方が使用されている成分がこだわっているという事で、容量が25ml少ないですが価格が400円高く設定されています。
使用されている原料について調べてみるとユニバーサルレザーローションは「蜜蝋」、「ホホバオイル」を使用。
対して、レザーバームローションは更にミンクオイルを配合している事が分かりました。
ミンクオイルは動物性の油脂の事です。
動物性の為、革に馴染みやすく柔らかさと滑らかさを保ちながら油分を補給する事ができる定番の保革クリームです。
> 【革靴NG?】ミンクオイルが敬遠される3つの理由と正しい使い方を解説!
ミンクオイルは単品でも革製品の油分補給に使われています。
動物性油脂は同じ動物の皮に浸透しやすいとされているので、レザー製品の手入れに適していると言えます。
ちなみに、ユニバーサルレザーローションは植物性の油脂をメインに配合。
革の手入れに適しているならレザーバームローションの方がいいよね!
実際にユニバーサルレザーローションとレザーバームローション、2つの商品を比較したレビューを見てみましょう。
比較レビュー
2つの成分表を見比べると、レザーバームはミンクオイルが配合されていて、それ以外は同じです。
高級なミンクオイルが配合されている分レザーバームローションの方が高いみたいです。
使った感じ、正直なところ、ユニバーサルレザーローションと差をあまり感じません。
直接手で触る革製品は「ユニバーサルレザーローション」の方が向いている。
逆に、直接手で触れる事が少ない革靴などは「レザーバームローション」の方が向いていると思います。
保革ではレザーバームローション、汚れ落とし&艶出しはユニバーサルレザーローションの方がいいです。
価格を考慮するとユニバーサルレザーローションの方がコスパがいいです。
あれ?
思っているよりも違いを感じている人が少ないね!
「ユニバーサルレザーローション」と「レザーバームローション」を比較したレビューを調査した結果、劇的に違いを感じているという方はいませんでした。
ミンクオイルが配合されているので、成分だけで考えればレザーバームローションの方が優れているのは間違いありません。
ミンクオイルが配合の有無によってどれほど保革性能に違いがでるのかは判断できません。
1mlあたりの価格を比較してみると次の通りになります。
- ユニバーサルレザーローション・・・1mlあたり11.7円
- レザーバームローション・・・・・・1mlあたり17.6円
レザーバームローションの方が容量が少なくて、価格が高いから割高になっちゃうんだね!
「サフィールノワール」の方が原料にこだわっていい物を使っていますが、「サフィール」の商品もこだわり抜いた原料を使用しています。
性能にこだわるなら「レザーバームローション」、コスパにこだわるなら「ユニバーサルレザーローション」というイメージで自分の目的に合わせて選んでください。
まとめ
- 1本で3役(汚れ落とし・栄養補給・艶出し)
- クリーナーの性能は高くない
- コスパを考えるならバームローションよりユニバーサル!
この商品を使う前までは「1本で3役をこなすなんて・・・」と疑心暗鬼でしたが使ってみて性能の高さに驚きました。
1つ1つ手入れをするに越した事はありませんが、時間がない場合や靴の素材によっては選択肢に入ると感じました。
自分もドクターマーチンやガラスレザーの靴の手入れの際にはユニバーサルレザーローションを使って手入れをします。
「普段の手入れの時間を短くしたい」、「もっと簡単に手入れを終わらせたい」と考えている方は是非、手に取ってみて下さい!
コメント