【靴磨きの頻度】手入れをするタイミングは時間軸で考える!
- 靴磨きってどの頻度で行えばいいの?
- どんな手入れをすればいいのかが分からない!
- おすすめのタイミングがあったら教えてほしい
「靴の手入れはどのくらいの頻度で行うべきなの?」
靴磨きをされる方は一度はこの事について考えた事があるのではないでしょうか?
革靴の特徴や状態、使用頻度によって適正なタイミングが変わります。なので一概に「これが正解!」だという答えがない難しいテーマだと思います。
実際に私も様々な頻度で手入れを行ってきて現在の「時間軸で手入れのタイミングを考える」という考えにたどり着きました。
今回のブログをご覧いただければ以下の内容をご理解頂けます。
- 時間軸での管理方法とは?
- 時間軸での手入れのタイミングとは?
- どんな人におすすめ?
手入れのタイミングを考える上での参考になる考え方だと思いますので是非、最後までご覧ください。
時間軸での管理方法とは?
時間軸での管理方法は「100時間履いたらメンテナンスを行う」という方法です。
この方法は佐藤我久さんの「楽しく磨けて靴も輝く 靴磨きスタートブック」で紹介されています。
他のサイトや書籍では無かった考え方だったので「面白い考え方だな」と思ったのを覚えています。
導入してみたところ自分にはこの方法が一番あっていると感じたので取り入れて今に至ります。
靴を3足でローテーションした場合、週2回・1日約12時間(朝7時頃出勤~19時頃帰宅)くらい履いた場合1か月で約100時間になります。
計算すると他の本とかで紹介されている頻度とだいたい一致するね!
靴のローテーションについてはこちらのブログで紹介してます!
革靴を履く時間が短い場合も「もう少し磨く頻度を抑えてもいいんだな」などの判断する基準に。
靴の数が多くなってきた場合も応用する事ができるね!
ただし、注意点としていくら100時間履いてないからと言って長期間手入れしないのはダメです。
革は生きているので履く機会があまりなかったり、履く時間が短い場合でも定期的なメンテナンスは必要になります。
最低でも半年に1回は手入れをするようにしましょう!
また、自分仕様にチューニングする事も重要です。
自分は勤務スタイルは特殊で出勤したら、翌日帰宅するという変わった通勤スタイルでした。
通勤は片道1時間程度だったので1度仕事に出かけると2日間で2時間しか履いていない計算になってしまいます。
するとほとんどの場合、100時間に到達する前に半年が経過してしまいます。
なので、自分の場合は50時間程履いたら手入れをする様にしています。
革靴の手入れの頻度
手入れを行う頻度の決め方は以下の3つの方法があると考えています。
- 履いた回数によって決める方法
- 期間で決める方法
- 履いた時間によって決める方法
① 履いた回数によって決める方法
この方法は「靴を10回履いたら1回手入れを行う!」というように靴を使用した回数が一定の回数になったらフルメンテナンスを行うという考え方です。
サイトによって異なるけど大体8回~10回くらい履いたら一回手入れをするって意見が多いね!
10回の場合3足の靴でローテーションすると1か月に1回手入れをする計算になります
② 期間で決める方法
「1か月履いたら1回フルメンテナンスをする!」といった様に一定の期間を決めて手入れをする考え方です。
この方法の最大のメリットは「手入れを忘れが起きにくい」というのが大きなポイントです。
毎月1日にやるって決めておけば忘れないもんね!
③ 履いた時間によって決める
これが私が採用している「時間軸で管理する方法」です。
「この靴を合計で100時間履いたらフルメンテナンスをする」というように1足ごと履いた時間を計算してその靴の履いた時間が一定時間を超えたらメンテナンスをするという方法です。
靴の数や、靴ごとの履いた時間など細かく管理する事ができます。
どの頻度で手入れをしても間違いじゃない
3つの考え方を紹介しましたが気になるのは「どの方法が正解なのか?」という事だと思います。
結論から言うと「どの頻度で手入れをしても間違いではない」です。
靴磨きで重要な事はそれは絶対に違うというチャレンジをしたり取り返しのつかない失敗をしない事、そしていかに習慣化して定期的に手入れをするかという事。
この中で自分に一番合っているという方法を見つけ出して定期的に手入れをする事が大事だと考えます。
多少の回数や期間に違いがあっても大きな問題ではありません
取り返しのつかない失敗とは全く手入れを行わずに革にクラック(ひび割れ)が入ってしまったり、協力な溶剤を使って革の表面がただれてしまったみたいな事です。
手入れのし過ぎはNG
靴好きの方で多いのが飾っているだけでほとんど履いていない靴を頻繁に手入れされている事。
あまり使っていない靴はダメージを受けておらず油分や潤いが不足しているという事もありません。
なので、クリームを塗り込んでもあまり効果がありません。
反対にクリーナーで表面を擦ったりする革へのダメージによるデメリットの方が大きくなります。
手入れってし過ぎもよくないんだね
時間軸はどんな人におすすめ?
「頻度を時間軸で考える方法」は以下の様な方におすすめです。
- 通勤でしか靴を履かない人
- 1回に履く時間が短い人
順番に解説していきます。
① 通勤でしか履かない人
革靴を通勤でしか使用しない方におすすめです。具体例を挙げると以下のような方です。
- 仕事中は仕事用の靴に履き替える
- 靴を脱いで上履きで仕事をする
仕事中は業務用の靴に履き替えている方も多いのではないでしょうか?すると1回仕事に行っても革靴を履いている時間は長くても数時間。
通勤と仕事で靴を使い分けている人にはおすすめの管理法です。
② 靴によって履いている時間が異なる
持っている革靴によって履く時間の長さが異なるという方にもおすすめです。
ほぼ毎日革靴を履いています!
このような人でも・・・
- 平日は営業で街を歩き回っている
- 休日は近所の本屋に立ち読みに行く程度
この2つの靴の場合、①の靴の方が酷使されているのは一目瞭然ですね。
でも、回数でカウントしている場合はどちらも「1日履いた」という計算になってしまいます。
靴の使用方法によっては「もっと頻繁にケアをした方がいい」、「そこまで頻繁に手入れをする必要がない」など靴によって分かれてきます。
今回の例の様に靴によって使っている時間が極端に違う方は時間軸での管理法を試してみてはいかがでしょうか?
時間軸の管理方法に向かない人
靴ごとに細かく管理ができ、適切なケアのタイミングも分かる非常に便利な管理方法ですが欠点がひとつだけあります。
それは「管理するのが非常に大変」という事。
この方法で管理する場合は最低でも以下の3つの把握しておく必要があります。
- 靴を最後にフルメンテナンスした日
- 靴を最後に履いた日(ローテーションの為)
- 靴を履いた時間
自分は各靴のデータをスプレッドシートに入力して管理していますが面倒だなと思う事が多々あります。
今は習慣になってそれほど苦にならなくなりましたが、知人にこの事を話すと驚かれます
- 面倒くさがりな方
- 細かい作業がきらいな方
- そこまで詳しく管理しなくてもいいと思っている方
こんな方には向かない管理方法だと思います。
でも、手入れした日付を覚えておくのは大変そう。
メモに残してもどこかになくしちゃいそうだしなぁ・・
そんな方にはスマホのアプリを活用して管理するのがおすすめです。
自分は洋服の着回しを管理する「クロダン」というアプリを使用して管理しています。
詳しくはこちらのインスタグラムの投稿で紹介してますのでチェックしてみて下さい。
そもそもどんなメンテナンスをする?
100時間経過したら「フルメンテナンス」を行います。
フルメンテナンスとはクリーナーを使った汚れ落としから、靴クリームを使った栄養補給、ワックスを使った仕上げまでの全工程を行う手入れの事です。
フルメンテナンスの他にも「プレメンテナンス」や「デイリーケア」などのメンテナンスがあります。
プレメンテナンス
プレメンテナンスは靴を購入してから履き下ろす前に行う最初のメンテナンスです。
プレメンテナンスを行うのは最初の1回だけと考えておけばOKです。
デイリーケア
革靴を履き終わった後に毎回行う簡単な手入れの事です。
作業自体も簡単で慣れれば両足で1分程で終わらせる事ができます。習慣化する為に靴箱にシューケアグッズを入れておくのがおすすめ。
フルメンテナンス
靴の手入れの全工程を行うメンテナンスの事です。
使用する道具も多く、慣れてないうちは1時間以上かかってしまいます。
靴をピカピカに仕上げる鏡面磨きなどの工程もこの中に含まれています。
まとめ
- 100時間経過したらフルメンテナンス
- 革靴を通勤しか履かない、靴ごと履く時間の差がある人におすすめ
- 管理は面倒・・・
今回は履いた時間で手入れするタイミングを考える『時間軸』での管理方法について紹介させて頂きました。
「靴の使用状況に合わせて細かく管理できる」メリットがある一方で「管理が面倒」というデメリットがあるので人を選ぶ管理方法だと思います。
でも、この方法を取り入れる事で靴をベストなタイミングで手入れする事が可能になるので『靴の数が多い』、『使用状況が違う』など悩みをお持ちの方は是非、試してみて下さい!
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