
【靴磨きの頻度】革靴は1か月に1回手入れすれば大丈夫?

- 靴磨きのどのくらいの頻度でやればいいの?
- ネットに色々な意見があってどれを信じればいいのか分からない
- 1か月に1回の手入れってどうなの?
靴の手入れがある程度できるようになってくると次に気になってくるのが靴磨きを行う頻度。
ネットで調べてみると様々な意見があり、どのタイミングで手入れをするのが分からなくなってしまします。
実際に自分もどの情報を信じればいいのか分からずに困っていました。

そこで、今回は「1か月に1回の手入れをする」という方法について紹介させて頂きます。
このブログをご覧いただければ以下の内容がご理解頂けます。
- 月1回手入れをするメリットと注意点
- この方法がおすすめの方、おすすめできない方
- 靴磨きの頻度について
是非、最後までご覧ください。
靴を月に1回手入れをする

今回紹介する方法は月に1回手入れするという方法です。
靴磨きの頻度について調べてみると「10回履いたら磨く」、「毎月1回磨く」と紹介されている事が多いと思います。
この考えは違っているように思いますが、実はどちらも大きな違いはありません。
革靴は同じ物を履き続けるよりも3足靴を用意してローテーションで回して毎日違う靴を履くようにする事で長く持ちます。
ローテーションに関してはこちらのブログで詳しく紹介しております。

3足でローテーションするのが基本とされていて、3足で1か月間履いたと想定するとだいたい月に10回履く計算になります。
4足で回すと月に7、8回になります。

このくらい履くと革靴の油分や潤いが抜けてくるので手入れをするのにベストなタイミングという事になります。
ここで行う手入れは「フルメンテナンス」と呼ばれる方法での手入れを行います。
- 馬毛ブラシでブラッシング
- クリーナーで汚れ落とし
- 靴クリームで栄養補給
- 豚毛ブラシでブラッシング
- ワックスで仕上げ
フルメンテナンスとはクリーナーを使った汚れ落とし、靴クリームを使用した栄養補給、ワックスを使った艶出しなど手入れの基本的な工程を網羅した作業の事です。



フルメンテナンスの詳しい手順に関してはこちらのブログで紹介していますので、併せてご覧ください。


他にも靴磨きは毎日履き終わった後に行う「デイリーケア」や購入直後に行う「プレメンテナンス」などがあります。
デイリーケア
デイリーケアとはその日履き終わった後に行う手入れの事です。
靴の表面に付着した汚れをブラッシングしたり、消臭スプレーを吹きかけたりと簡易的な手入れを行います。作業時間は1分程度。


プレメンテナンス
プレメンテナンスとは靴を購入して履き下ろす前に行うケアの事です。
このケアを行っておく事で履き心地も向上し、乾燥による靴トラブルを防ぐ事ができます。


月1回手入れを行うメリット


次に月1回手入れを行うメリットと注意点について紹介します。
- 手入れの習慣化
- 手入れ忘れを防止できる
手入れの習慣化
月に1回手入れを行う日を決める最大のメリットは靴磨きを習慣化できる事です。
自分の紹介している「履いた時間で管理する方法」や「10回履いたら磨く方法」は靴を履く度に履いた時間や日数を計算しておく必要があるので面倒だと思う方も多いと思います。
月に1度磨く日を予め決めておけば、その日が来たら磨くだけでいいので非常に管理が簡単。



月に1回磨く日を決めてその日を靴の手入れに充てる事で、手入れを行う習慣が身に付きます。
靴磨きは細かいテクニックや高い技術よりも定期的に継続して手入れを行う習慣の方が大事なので靴磨きを始められた方にはおすすめの管理方法です。
靴の数が3足以下の場合は1.5倍程履く計算になるので少し手入れの頻度が足りなくなります。
逆に靴の数が5足以上あると4回程履いたら手入れを行う事になり頻度が多くなってしまうので靴の数が3足~4足くらいの方にベストな手入れ方法だと言えるでしょう。
手入れ忘れを防止できる
靴の手入れを行う様になると「最後の手入れをしたのはいつだったっけ?」と忘れてしまう事が度々あります。
その点、月に1回手入れをする日を決めておけば手入れを忘れるという事を防ぐ事ができます。
月1回の手入れがおススメの方


① 靴磨きを始めたばかりの方
靴磨きは慣れてくれば苦にならないのですが、始めたばかりの頃は靴磨きの手順を確認しながら作業をするので予想以上に時間がかかります。
また、予想通りの仕上がりに仕上がらない事が多いので靴磨きが段々面倒になってしまう方が多い印象です。
「毎月1回この日に手入れをする!」と決めておくだけで手入れをする習慣が身に付くので靴磨きを始めたばかりの方にはおすすめの方法だと言えます。



② 細かい管理が面倒な方
先程も触れましたが、履いた時間や回数でカウントすると靴ごとに細かく記録しておく必要があります。
月1回磨く日を決めておけば普段の生活では特に意識する事なく、その日が来たら手入れをすればいいので「細かい管理が面倒」という方にはおすすめの方法だと言えます。
月1回の手入れがおすすめでない方


① 靴の数が多い方
先程も少し触れましたが、靴の数が多い方にはおすすめできない方法です。
靴の数が多い程、履く頻度が少なくなり手入れを行う回数は多くなってしまいます。
履く頻度が少ない靴の手入れを行うと靴クリームで栄養補給を行うメリットよりも、革の表面にクリーナーなどの溶剤を使用するデメリットの方が大きいと言われています。
この方法だと靴の数が多くなるにつれ、手入れの頻度が多くなってしまうので靴が多い方は別の方法で管理した方がいいでしょう。



靴磨きの頻度について


結論を申し上げておくと、自分は「靴磨きの頻度に関して正解はない」と考えております。
- 人によって持っている靴の数が違う
- 履いている時間が違う
- 革の素材や状態が異なる
など、具体例を挙げればキリがありませんが、こうした状況を踏まえると全ての靴が全く同じ状況という事は考えられませんよね。
本来ならばこれらの状況を踏まえた上で手入れをする必要がありますが、普段から靴に携わる業務をされているような方でない限りはほぼ無理です。
ただ、使用していく内に革が乾燥してくるのである程度のタイミングで手入れを行う必要があり、自分達でも簡単に判断できる基準が必要になります。
自分の所有している靴の数や自分の性格、普段の靴の使用時間などを考慮して「とにかく定期的に手入れを行う事」。その上で自分に合った管理方法を見つけるのが大切なのではないでしょうか?
今回紹介した「月に1回手入れをする方法」以外にも次の様な方法があります。
① 時間で管理する方法
自分の靴の履いた時間によって管理する方法で、100時間履いたらフルメンテナンスを行います。
靴の使用状況に応じて手入れを行う事が出来るので、手入れ不足や手入れのし過ぎといった事を防ぐ事ができます。
デメリットとしては1時間単位で靴の履いた時間を計算する必要があるので管理が非常に面倒だという事が挙げられます。
詳しくはこちらのブログで紹介しております。


② 履いた回数で管理する方法
履いた回数をカウントして8回~10回程履いたらフルメンテナンスを行います。
3足でローテーションを行うと大体1か月に1度手入れをするくらいの感覚です。この方法を推奨しているブログや書籍が最も多い印象です。
メリットとしては靴が増えても柔軟に管理を行える事です。
靴の履いた回数をカウントしておく必要こそありますが、全く履いていない靴を頻繁に手入れするという事を防ぐ事ができます。
デメリットとしては靴の使用状況まで加味できない点。
1日で1時間しか履かなかった靴も10時間履いた靴も履いた回数としては同じ1回とカウントする事になってしまいます。





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