靴磨きの道具

タピール(TAPIR)レーダーオイルの使い方!革靴の手入れ方法を徹底解説

  • タピールのレーダーオイルってどんな時に使うの?
  • 汚れを落とす効果があるって本当?
  • 使う時に注意する事があったら教えてほしい。

革に負担が少ない事で靴好きの間で人気の高いタピール(TAPIR)の商品。その中でも非常に人気が高いものが「レーダーオイル」です。

レビューやレーダーオイルを紹介しているサイトを見てみてもとても高い評価を得ています。

でも、反対に「使い方が分からない」、「どんなタイミングで使用すればいいのか分からない」といった意見もよく目にします。

一般的に販売されている靴磨き用の道具と少しだけ用途が異なるので混乱されてしまう方も多いように感じます。

そんな方々の為に、今回のブログでは『レーダーオイルの使い方』を詳しく紹介させて頂きます。

このブログをご覧いただければ以下の内容をご理解頂けます。

  • レーダーオイルの特徴
  • 使用するタイミング&注意点
  • 実際の手入れ方法

「靴に優しい道具を使いたい」と考えている方、「簡単に手入れができる道具が欲しい」と考えている方など初心者から上級者までおすすめできる素晴らしい商品です。

是非、最後までご覧ください。

TAPIR(タピール) レーダーオイルの特徴

レーダーオイルってどんな道具なの?
トシ
トシ
レーダーオイルとはTAPIR(タピール)から販売されている皮革用オイルの事です
TAPIRはドイツの会社で主に皮革用品のメンテナンス道具を製造しています。

TAPIRが多くの方から支持される理由が「使用されている原料は天然由来の物を使用していて皮革に優しい」事です。

実際にレーダーオイルでは次の原料が使用されています。

レーダーオイルで使用されている原料

ひまし油、なたね油、植物性テレピンオイル、酢

ひまし油やなたね油など、油分が多く含まれている事がお分かり頂けると思います。成分から見ても油分の補給に優れているのが分かりますね。

シューケアグッズに採用される事が多い石油系の原料や有機溶剤は一切含んでいません。

それぞれの原料の役割についてはこちらのブログで詳しく解説していますので併せてご覧ください。

以前は植物性テレピンオイルではなく「バルサムテレピンオイル」「オレンジテレピン」の2種類で表記されていました。

また商品ラベルを見てみると植物性テレピンオイルではなく「オレンジテレピンオイル」と表記されています。

TAPIR LEDER ÖL

表記されている内容はバラバラですが、どれも天然の溶剤で役割は同じです。ここでは公式HPに記載されている植物性テレピンオイルで紹介させて頂きます。


レーダーオイルの役割

次にレーダーオイルの役割について見ていきましょう。

  • 汚れ落とし
  • 栄養補給(油分メイン)
  • 殺菌・抗菌
  • 防水・艶出し

レーダーオイルの特徴は汚れ落としと栄養補給を同時に行える事。

一般的に販売されている汚れを落とすクリーナーは汚れを落とす事と同時に靴に必要な油分まで一緒に落としてしまいます。

なので、クリーナーで汚れを落とした後に靴クリームデリケートクリームなどを使った栄養補給をセットで行う必要がありました。

しかし、レーダーオイルは汚れを落とす溶剤と栄養補給を行う油分が一緒になっているハイブリッドタイプのクリーナーなのでこれらの作業を一つの工程で同時に行う事ができます。

イメージとしては「クリーナー」+「靴クリーム」って感じだね!

汚れ落としと栄養補給を別々に行う方法が主流なので靴磨きに慣れていない方は「これでいいの?」と混乱してしまうポイントなのではないでしょうか?

レーダーオイルを使用する時は普段の靴磨きで行うクリーナーを使った汚れ落とし靴クリームを使った栄養補給をまとめて行えると覚えておきましょう!

これ1つで最低限のケアは行えるので「ピカピカに靴を光らせたい」という方でなければ手入れ完了でもOKです。

あとはおまけ程度ですが「酢」による革の表面の殺菌・抗菌作用や、革の表面をコーティングして「防水・艶出し」効果が期待できます。

時々、「艶は出ません」と紹介されているサイトがありますが公式サイトで「艶は出る」と紹介されているので艶は出ると考えておきましょう。

皮革を使った家具や衣料、かばんなどに、汚れを落としながら油分を補うオイルです。革をしなやかに保ちます。防水・艶だし効果も少しあります。木製品にも使えます。

出典:TAPIR JAPAN

レーダーオイルを使用できる製品

レーダーオイルってどんな物にも使えるの?

レーダーオイルは靴以外にも革製品なら使用可能です。

財布、鞄、革小物(キーケースやアクセサリー)、レザーソファー、車のハンドルやシート、レザージャケット

などなど、使用範囲は広いので1本持っておくだけで色々と融通のきく道具だと言えます。

革製品の以外では、木製の製品にも使用する事ができます。


レーダーオイルを使うタイミング

次にレーダーオイルを使うタイミングを見ていきましょう。

基本的に使用するのは次の2つになる事が多いです。

  • プレメンテナンス
  • フルメンテナンス

プレメンテナンス

プレメンテナンスとは靴を購入してから履き下ろす前に一番最初に行うメンテナンスの事。「プレメンテ」と言われる事もあります。

購入したばかりの靴は保管状況にもよりますが乾燥している事が多いため、油分の補給に優れたレーダーオイルはぴったりの道具です。

プレメンテナンスを行う詳しい理由や方法についてはこちらのブログで紹介しています。


フルメンテナンス

フルメンテナンスとは汚れ落としから栄養補給、艶出しまでの全ての工程を行う手入れの事です。

靴磨きと言われてイメージするのがこのフルメンテナンスだと思います。

先程も少し触れましたが、フルメンテナンスで行う「クリーナーを使った汚れ落とし」と「靴クリームを使った栄養補給」の工程をレーダーオイルに差し替えるだけでOKです。

  • 革に優しい成分で手入れをしたい
  • 少しでも作業を簡略化したい

こんな方には是非、使って頂きたいです。

フルメンテナンスの詳しい工程についてはこちらのブログで紹介しています。


レーダーオイルを使う時の注意点

レーダーオイルを使う時に特に注意するべき点は3つあります。

  1.  使用する前はしっかりと振る
  2.  塗り過ぎNG
  3.  塗り始めは目立たない所から

使用する前はしっかりと振る

公式HPでも記載されている通り、レーダーオイルを使用する際には容器をしっかりと振ってから使用するようにしましょう。

まずはこちらの画像をご覧ください。

TAPIR LEDER ÖL

容器の中で2つの層に分離している事がお分かり頂けると思います。

この状態で使用するとレーダーオイルの成分を十分に活かせないまま使用する事になってしまいます。

使用する前は必ず容器をしっかりと振って中の成分をしっかりと混ぜた上で使用するようにしましょう。


塗り過ぎNG

レーダーオイルを1度塗っただけでは栄養補給が足りているのかどうか分かりづらく塗り重ねてしまいたくなります。

色が薄い靴なら分かりやすいけど・・・黒など濃い色の靴の場合は色の変化が分かりづらいから追加で塗りたくなるよね

しかし、レーダーオイルの塗り過ぎは他の靴クリームより注意が必要です。

レーダーオイルは成分の殆どが油分で構成されており、油分の補給に優れています。一回塗った時に靴に吸収される油分の量は自分が想像しているよりも多いと考えられます。

革に吸収される油分の量はある程度決まっているので、必要以上に塗り重ねるとあっという間に限界になってしまいます。

トシ
トシ
油分の塗り過ぎは様々なデメリットがあります

  • カビの原因になる
  • クリームやワックスがのりにくくなる

油分は細菌の大好物です。

靴の表面に塵やホコリなどの汚れと栄養(油分)が豊富にあるとカビが発生しやすくなってしまいます。

その他にもよく言われている事が「靴に油分を入れすぎると艶が無くなる」という事。

レーダーオイルは汚れ落としの役割もあるので多少の艶感はありますがマットな仕上がりになります。

その後に靴クリームやワックスを使用する事で艶を出す事が出来るのですが、革が油分を吸収しすぎてしまっていると革に蝋がのりづらくなり結果として艶がなくなってしまいます。

トシ
トシ
時間が経てば油分は抜けてくれますが、こうした事を防ぐ為にも塗り過ぎには注意が必要です

つけ過ぎてしまった場合は豚毛ブラシでブラッシングをしたり、布で拭き取るなどしてそのまま放置しないように気をつけましょう。

そのままにしておくと成分が固まってしまうと落としづらくなる事があります。


塗り始めは目立たない所から

乾燥した靴に使用する場合は、シミになっても目立ちにくいサイドやカカトに試しに塗ってみて問題がなければ靴全体に塗り広げるようにしましょう。

油分は水分よりも革に吸収されるスピードが早いので乾燥している靴に塗ったり、同じ箇所を塗り続けているとシミになってしまう可能性があります。

レーダーオイルの成分は殆どが油分なので注意が必要です。

甲やつま先部分は一目につく事が多いのでシミになると目立ってしまうので、塗り始める場合にはサイド・カカトと言った目立たない部分から塗り広げていくようにしましょう。

不安な場合はデリケートクリームのような水分量の多いクリームを先に塗ってから塗る事で対処可能です。

コロニル 1909 シュプリームクリームデラックス 100ml
created by Rinker

レーダーオイルを使った手入れ方法

次にレーダーオイルを使用した手入れ方法を紹介します。

レーダーオイルを使った手入れ手順
  • 馬毛ブラシでブラッシング
  • レーダーオイルで汚れ落とし&栄養補給
  • 1晩寝かせる
  • 馬毛ブラシでブラッシング&布で拭き取り
TAPIR LEDER ÖL

使用する道具

馬毛ブラシ レーダーオイル 布

このブログでは汚れ落とし・栄養補給で作業を終えていますが、より艶を出したい場合はこの工程の後にワックスを使った鏡面仕上げの工程を加えればOKです。

今回はRaymarエノレーンを使用して手入れを行います。

TAPIR LEDER ÖL

馬毛ブラシを使ってブラッシング

まず始めに馬毛ブラシを使用して靴表面の汚れ(塵・ホコリ等)を払い落とします。

特にコバとソールの間と言ったホコリが入り込みやすい部分は入念にブラッシングを行うようにしましょう。


レーダーオイルで汚れ落とし&栄養補給

次にレーダーオイルを靴に塗り込んでいきます。

先程も紹介した通り、成分を混ぜる為にもしっかりと容器を振ってから使用しましょう。

トシ
トシ
公式の説明にある通り、布に少量取り靴全体に塗り広げていきます

一回に取る量は少量にします。容器の口を布で抑えたまま逆さにして布に付いた量でOKです。

TAPIR LEDER ÖL

布についたレーダーオイルを靴全体に手早く塗り広げていきます。

同じ場所ばかり磨いているとその部分だけ油分が大量に入りシミになってしまう事があるので手早く靴全体に塗り広げます。

トシ
トシ
レーダーオイルを塗る時のポイントは革をマッサージするように塗り込む事。そうする事でより油分が浸透しやすくなり革が柔らかくなるそうです
全体に塗り広げたら完了です。

こちらが拭き終わった後の布です。かなりの量の古い靴クリームやワックスが落ちている事が分かります。

TAPIR LEDER ÖL

次はレーダーオイルを使用する前と後ではどの位の差があるのか比較してみましょう。

TAPIR LEDER ÖL

向かって左側がレーダーオイルを使用した靴右側がレーダーオイルを使用していない状態の靴です。

レーダーオイルを使用した方の靴がマットな仕上がりになっています。

色も大分濃くなっていて油分が浸透してしっとりしている事が分かります。

トシ
トシ
艶が出るとの事でしたが、自分が見る限り艶が出ているようには感じませんでした

鏡面磨きをしていたつま先部分を見てみましょう。

TAPIR LEDER ÖL

元々の状態と見比べてみるとワックスが落ちている事が分かりますが、よく見てみると所々光沢が残っていて完全に落としきれていないように感じます。

何度も繰り返しレーダーオイルを使えば落としきる事ができるかもしれませんが、油分の必要以上の補給を防ぐ為に今回は1回で終わっています。

この事から「靴クリームや少量のワックスだったら問題なく落とせるけど、鏡面磨きを完璧に落とすのは難しい」という事が分かりました。

靴を鏡面磨きで仕上げている場合は先にワックスだけ落としておく方が良さそうだね!


一晩寝かせる

レーダーオイルを塗り終わったらそのまま次の工程に入るのではなく1晩寝かせます。

その理由はレーダーオイルの成分を革にしっかりと浸透させる為です。

自分が購入した店舗のスタッフの方にお話しを聞いたところ「時間を置くことで油分が革に馴染み、レーダーオイルの効果を最大限発揮できる」との事でした。


馬毛ブラシでブラッシング&布で乾拭き

一晩時間をおいたら仕上げに馬毛ブラシでブラッシングをします。

普段の手入れならそのまま布で乾拭きを行うのですが、一晩時間を置いているのでその間に靴の表面に付着したホコリを払い落す目的で行います。

トシ
トシ
少し神経質すぎるかもしれないのでこの工程は省略しても大丈夫です!
少し神経質すぎるかもしれないのでこの工程は省略しても大丈夫です![/chat] 馬毛ブラシを使うタイミングで、馬毛ブラシではなく豚毛ブラシでのブラッシングをされている方もいらっしゃいます。

レーダーオイルは液体タイプの上、一晩置いているので靴の表面にブラッシングで弾き落とすような成分は残っていないと考えていて個人的にはやる必要はないかと思います。

革のマッサージの為にやるならOKだと思うよ!
どちらにしてもブラッシングの工程は省略しても問題ありません。

最後に布で乾拭きして作業完了です。

TAPIR LEDER ÖL

一晩置くため、短時間で手入れが出来る訳ではありませんが作業自体は全工程で5分~10分程度で終わるので「細かい手入れが面倒」だという方や「手入れにあまり時間をかけたくない」にはぴったりの手入れ方法だと思います。

さらにワックスで艶を出したい方はこの後にワックスを使って鏡面磨きをしましょう。

鏡面磨きを行う方法についてはこちらのブログで詳しく紹介しています。


レーダーオイルのよくある質問

TAPIR LEDER ÖL

塗ったら靴の色が濃くなってしまった

油分が浸透している証拠なので問題ありません。

時間が経つと少しずつ元の色に戻ります。


レーダーオイルを塗り過ぎてしまった場合はどうすればいい?

少しの間、靴クリームやワックスがのりづらくなり艶が出にくくなる可能性があります。

時間が経過すると油分が抜けて元に戻ります。


部分的に色が濃くなっている部分がある

シミになっている可能性があります。

気になる場合はお近くの靴専門店に持っていきましょう。


まとめ

今回はTAPIRのレーダーオイルについて紹介させて頂きました。

使う時にちょっとした注意点や一般的なシューケアグッズと少しだけ使い方や手入れ方法が違うので戸惑う点はありますが、一度使い方を覚えてしまえば使用範囲も広く非常に重宝する事間違いなしです。

何よりも皮革に優しいというのが嬉しいですね。

とても素晴らしい商品だと思うので気になった方は是非、チェックしてみて下さい。